アンガーマネジメント講座を受講して。

以前アンガーマネジメント講座を受けて、怒りをコントロールするどころか逆に怒りがふつふつと沸き起こってきたことがある。

子育ての勉強会に参加していたのでその中で受けた講座だったのだのだが、その講座は単発の講座だったので、深い内容までは教えることができないという判断だったのか、受講者のウケが良いという判断だったのか分からないが、所要時間の半分を受講者からの質問回答形式で答えていくという内容だった。

そのため、【こういった問題にはこのように対処しましょう】といったToDoの説明が主だったのだが、そのToDoを聞いているうちにどんどん怒りがこみ上げてくるのが自分でも分かった。

「そんなこと分かってるし、もうできることは全部やってるけどイラつくから困ってるんだよ!」とその場で発言したくなる程に、自分にとって悲しい内容の講座だったように思う。

その頃の自分は、4人目の子供を出産後くも膜下出血を発症し、なんとか生き延びて退院して、日々の生活がやっと送れている状況。さらに関節リュウマチも発症していたので手足の痛みは半端なく、末っ子のおむつを泣きながら替えていたようなそんな状態だった。

肉体的にも厳しかったけれど、精神的にも中々ヘビーな時期だった。

私の子供達ははHSP気質で、本人にしか分からないような想定外の感情を持っているので、教科書どおりの対処法でどうにかなることはまずない。さらに、主人の海外長期出張も決まっていたので、自分の体の心配をしながらワンオペで4人の子育てをこれからしなければならないという不安を抱えた時期だった。

そんな中、少しでも学んで楽しく生活したいと思って受けた講座がアンガーマネージメント講座だった。

質疑応答コーナーでは

「6歳4歳2歳と3人の子供を育てるのに、日々苛立ってしまいます。どうしたらいいでしょう?」

という質問に講師は、

「その年齢の子供を3人育てていてイライラしないはずがありません。旦那さんにもっと協力してもらったり、人に手伝ってもらいましょう。」

と答えていました。

・・・・・・・・・

私は当時、8歳6歳4歳0歳の4人の子供がいて、病み上がりで、更にこれからワンオペ育児が控えているんだよ!そんな中でも頑張ろうとしている人もいるというのに、その回答はないんじゃない?と怒りが湧き上がりました。まるで、もう諦めろと言われているような気持ちになりました。どんな状況であっても、心を整えられる、そんな方法を求めていたのに。

私の意見としては、

・子育てにおいてToDoは通用しない。

・セルフコンパッションが大切。

たまたま受けた講座が自分に合っていないだけだったんだろうけれど、この講座を通して、自分が求めているのはセルフコンパッションを鍛えることで得られると気づきました。セルフコンパッションができていない限りアンガーマネージメント的なToDoをいくらやっても意味がない。

本来のアンガーマネージメントがただのToDoではないことは分かっているけれど、あの講座ではあたかもToDoで対処できるような説明をしていたし、受講生も納得していたことに疑問を感じました。

どんな状況であっても、どうにもならなくても、心に平安を留めることはできるはず。良いものを信じて生きていきたい。

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