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運をひきよせる

私は4人目の子供の出産2日後、くも膜下出血になりました。

その子は今2歳7ヶ月なので、2年7ヶ月前の出来事です。この子の成長した時間が私の病気後の年月になります。

振り返ると、妊娠4ヶ月で主人の転勤のために引っ越し、引越し先で病院を見つけるのも大変でした。上の3人は小規模なマタニティクリニックで出産し、それまでの検診もクリニックで受けていたので、同じようなクリニックを探しましたが、要件に合わなかったり受け入れてもらえなかったりでした。そのため、当初は考えもしなかった大学病院の産婦人科を受信することにしました。

4人目の妊娠中、3人目の子はまだ3歳で家で見ていたので、大学病院に3歳児を連れていき、かなり長時間そこで過ごさなければならないというのは苦痛でしかない。

忘れもしない、初診で受けたときは5時間半かかりました。グズグズ泣きわめく3番目を連れて5時間半耐えて、2番目の子供の幼稚園のお迎えに間に合わすために必死で自転車を漕いで帰った記憶があります。

なんでこんなに大変なの?なんでこんなことしないといけないの?当時は本当にそう思いました。

でも、この選択が、私の命を救いました。

もし大学病院で出産していなければ、私は命を落としていたか、命が助かったとしても脳死状態、重い障害が残る状態になっていたと思われます。

4人目を順調に出産して、何の問題もなく過ごし、「上の3人のことが気になるから退院をはやめたい」と、退院の手続きの話を看護婦さんとしている最中に、急にパタリとベットの上で倒れたそうです。意識も記憶もありません。

次に気づいたときには、数日後で、人工呼吸器を装着し、しゃべることも動くこともできず、複数の点滴がを打ち、集中治療室にいました。

ステージ4のくも膜下出血とタコツボ心筋症を同時に発症していました。全てが整った大学病院で倒れたからこそ、私の命は助かりました。偶然にも、専門の脳外科医がいる大きな大学病院で、すぐに適切な対処が、倒れたベットの上から移動させることなく行われたそうです。

もしマタニティクリニックで出産していたら、、、と思うと恐ろしいです。あの時、本当に最悪だと思った大学病院での出産が私の命を救い、奇跡的に後遺症の残らない普通の生活を送れる身体にしてくれました。

最悪は最高に変えられる。

それは決して自分の力ではないけれど、最悪な事が自分の想像を超える最高に変えられる、私は身を持ってそんな体験をしました。

運を引き寄せるとはこういうことなのかもしれない。

悪いことも、良いことにつながるのだから、逃げずに抗わずに、受け入れて、良くなることを信じる。既に与えられている運を引き寄せながら生きていきたい。

読んでくださって、ありがとうございます。

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