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生かされた命を生きる


自分の命ってなんだろう?と思う。

私は今までに2回死にかけた。

1回目は小学四年生の頃、盲腸の腹膜炎を起こして緊急手術をし、手術があと2時間遅れていたら命がなかったと言われた。お腹が痛かったのに我慢していた。人間は、死ぬほどのことでも意外と我慢できてしまうものだ。

2回目は36歳の時、くも膜下出血になって、産後で病院内で発症したため命が助かった。全く予期していなかった。偶然が重なって助けられた命だと思う。

どうして人は生きるのか、助けてもらう価値が自分にはあったのか?そんな事を考えることも多い。

そんな時に決まって思い出すのは、星野源さんの言葉。

自分はこの世でまだすべきことがあるから生かされているのだと。

生きていることは辛いけれど、死ななかったということは、この世でやるべきことが全うできておらず、まだできることがある、ということ。

もしかすると、死んだほうがラクかもしれない。でも、生きているし、生かされた。死にかけても偶然に生きている。

自分が思っている以上に、人間はあっけなく死ぬものだと思う。くも膜下出血を起こした時、意識も飛んでいたので、もしあのままポックリ死んでいたら、何の痛みも感じず、何の感情も持たないまま、この世ではないどこか遠くに行っていたのだろう。

痛みも感情も何もないまま死んでしまうことができればラクだったかもしれない。でも、生かされた。生かされて体の不調や頭痛に耐えて生き続け、やっと元気に生活できるようになってきた。

体調のこと以外でも、苦難は多い。子供のことや生活のこと、色んな事がうまくいかなくて辛くなることもある。

だけどきっと、今生きている者全てに意味があるのだと思う。

私にもまだすべきことがあるから生かされたのだろう。生かされた命を全うして、「よくやった!あなたは十分この世を楽しんだ!もうここでやるべきことは全て果たせたから、この世はひとまず離れましょう。」と認められたときに死ぬのかもしれない。

自分の存在なんて、ここにあってもなくても、宇宙の大きさからすればちっぽけで全く影響のないものでしかない。だけど、生きている。生きていることに意味がある。だから、この世から離れるその日がくるまで、ワクワクする選択をして、後悔しない人生を楽しみたい。




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