【天鳳名人戦】イケメン天鳳位いばらぎってどんな打ち手なの?【観戦記】
しばらくnoteの投稿が滞ってしまい、天鳳名人戦の3節目の観戦記を書く前に4節目が終わってしまいました。
4節目が終わってのトータル成績はこちら
今回は、このそうそうたるメンバーの中で首位をひた走るいばらぎ選手にスポットライトを当てようと思います。
第19代目天鳳位:いばらぎ
天鳳だけでなく、日本プロ麻雀協会で茨城啓太プロとしても活動しています。若くて、イケメンで、人柄も良いともっぱらの噂の茨城プロ。
そんな非の打ち所がない、いばらぎ選手とは一体何者なのか。
その謎を解き明かすべく、我々はアマゾンの奥地へと向かった・・・。
「満貫チャンスは逃さない」
東パツで大チャンス手をもらった、いばらぎ選手。ドラが5sということもあり、これにくっつけて跳満や倍満まで夢を見たくなるような手牌だが、
いばらぎ選手は打5sとした。全体的にソーズが高い場でドラ色ということもあり、ここからの2メンツは厳しいと見たのだろうか。また、上家と下家にマンズの下が安く、2mや3m引きも見込めるのもあったのだろう。
この選択がピタリとハマり、すぐに絶好の3mを引き入れた。
この3mを引いたらもうアガリが確約されたようなもの。すぐに8mが打ち出され、満貫のアガリとなった。欲張って2mを切っていてもここで47pテンパイは組めているわけだが、結果的にこの47pは山には薄く、他者のアガリとなっていた可能性も十分にある。
早速天鳳位の堅実な選択が早速垣間見れた。
「リードをしたら局回し」
天鳳位になるためには、もちろん9段や10段といったラスのペナルティが非常に厳しいステージを乗り越える必要がある。そんな天鳳位に一度点棒を持たせてしまえば、堅実な守備や匠みな局回しにより、なかなかそこからラスを押し付けることが難しい。
9巡目ながら、上手くいけばメンタンピン一盃口といった跳満級のテンパイが見込める手を手堅くかわし手とした。ドラの中が浮いていて、先制リーチを打たれてしまうとドラを抱えたまま押し返すのが難しく、この待ちであれば仮にドラポンをされてもある程度戦えるという算段もあっての選択なのだろう。冷静に見ればそう考えることも出来るかもしれないが、この手をもらってかわし手とするのは言うほど容易いことではないように思う。
「手牌に溺れずに無駄な失点を減らす」
親番を迎えてドラ2のチャンス手をもらったが、4巡目の早いリーチを受けると、
早い巡目だからといって手格好を維持するために字牌を選ぶことなく、躊躇なく赤ドラの5pをリリースした。親で赤ドラがある手とはいえ、自身の手はカンチャンが残ったリャンシャンテン。先制リーチを受けながらここからアガれることが何回に一回あるのだろうか。それよりも、こういう東や發をふわっと切って立直に放銃してしまうケースの方が多いかもしれない。
5p、7m、北と安全な牌もあり、この巡目のリーチなら他家が放銃して無失点で終えられることも少なくない。この選択はある程度の雀力があるプレイヤーなら当たり前のことに見えるかもしれない。ただ、基本的なことかもしれないが、派手なアガリやビタ止めのようなファインプレーよりも、こういったことを忠実に、徹底し続けることの方が何倍も成績に直結することをいばらぎ天鳳位は知っているのだ。
「ラス目には厳しく」
対面のラス目が役牌をポンしたあと、4sをチーして白を切ったところ。
いばらぎ選手は平和のイーシャンテンでション牌の南を掴む
ここは南を絞って打4pとした。
対面はまだ白を切ったところで、数牌も余っていないためテンパイしていることは少ないかもしれないが、南を鳴かれてしまうと東・南・ホンイツの満貫テンパイを入れさせてしまうことになる。ラス目に満貫テンパイを組まれて浮上のきっかけを与えるよりかは、自身が切ったドラの9sを鳴いていない、安そうな親に4pを鳴いてもらい、横移動や親の安いアガリで決着させようという狙いだ。
それでは、対面の手牌をチェックします!
パカッ!
実際対面は南を持っており、平和のイーシャンテンを維持するために南を切っていたら満貫のテンパイを入れさせてしまっていた。ラス目の満貫三副露と戦うのはなかなか難しいため、一人旅濃厚という展開になっていただろう。
ホンイツやトイトイといった字牌や端牌に依存しがちな手は1牌絞られるだけで一気に苦しくなってしまうのだ。
ラス目には簡単に浮上のチャンスを与えない、ラスのペナルティの重みを知る、天鳳位だからこその選択だ。
「満貫チャンスは逃さない」
「リードをしたら局回し」
「手牌に溺れず無駄な失点を防ぐ」
「ラス目には厳しく」
いばらぎ選手の牌譜を見て、
「そうそう、天鳳ってこういうゲームだったわ」
と思い出させてくれるような、お手本のような麻雀だった。
なかなか天鳳で思うような結果が出せていない人は、いばらぎ選手の牌譜や天鳳名人戦の観戦することをオススメします。
アマゾンの奥地から帰還した我々は、
「いばらぎ選手はイケメンで人柄も良いだけでなく、当然のように麻雀も強かった」
という、そんなもんみんな知ってるわ、という周知の事実を手に入れたのでした。
次節以降も、いばらぎ選手に是非注目してみてください!
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