【鳴き読み】両面対子から対子固定された牌をポン
鳴き読みは男のロマンである。
男の子なら誰しも憧れる「一点読み」。
実際には入り目というものがある以上、門前の手牌をびしっと読むのは不可能といっていいですが、副露は違います。
副露の場合入り目が分かるので、手牌構成で確定する部分が読めたり、情報が重なれば待ちを1点で読めるようなケースもあったりします。そんな読みのもと、当たり牌をビタっと止めたり一見危険に思える牌を通してあがったりしたときには「もしかして、、、俺麻雀うまい??」という気分を味わえたりします。そんな男のロマン、鳴き読みを勉強していきましょう。
最初に、鳴き読みで勘違いされがちなことを書いておくと、
鳴き読みで重要なものは
「直感」や「ひらめき」
ではない、ということです。
鳴き読みで大事なのは
「パターンの把握」と「実戦での反復」
これしかないです。
漫画では頭の上に電球がぴかっと光ってひらめいたりすることがありますが、実戦ではそこで初めて気づいてから読み進めてたら時間が足りないです。こういったケースではこういうのがある、というパターンを事前に把握しておいて、それをすぐに引き出せるように反復練習をする以外にないです。カッコいいことの裏には地道な努力が必要なのであります。
鳴き読みの第一歩は「違和感に気付くこと」です。今回は、両面対子から「対子固定された牌」をポンしたときのパターンを覚えていきます。
実践譜から見つけ出すのが無理だったので、ざっくり作ったやつで説明します。今回書くのは、上記のような状況です。
役牌を鳴いている南家が、3pをポンして打8m
ここで、「むむむ」となるわけですね。
334pと持っているところから4pを切って、両面ではなく対子に固定していることが判明しました。
ポイントは、
3pをポンして打4p
ではなく、
334pから先に4pを切っていて、その後一手進んで別の牌が出てきた
というところですね。
こういったケースのパターンはいくつかあるので、それぞれ挙げていきましょう。
1,もう1つ両面対子があって、両面の選択があった
まずはこういうケースですね。
この場合、
ポンして切られた牌の隣が雀頭になっていて、別ブロックの両面待ち
になります。そのため、このケースの場合はポンして切られた牌のまたぎ筋は両面ではロンされない、となりますね。
なんでポンして切られた牌の隣が雀頭と言い切れるかというと
これなら打8mになるので、先に334pの部分が対子固定されないためです。今回のケースの場合、778mで持っていたことが確定するので、逆にいうと69mを上家が切っていて鳴いてなければこのケースは否定、となります。
【まとめ】
〇待ち
ポンして切られた牌の隣が雀頭で、そことは別ブロックの両面待ち
〇読めること
ポンして切られた牌のマタギは両面では当たらない
〇否定材料
ポンして出てきた牌のそばを上家が切ってチーされてない場合
(補足)
今回はポン出しが8mなので7mが雀頭確定ですが、(899mだったら4pではなく8mを切って対子固定するので)ポン出しが6mのような、もっと内側の牌の場合は、556mと677mの2パターンありますね。
ただ、基本的には待ちとして優秀な外側の方を両面で使いたいと考えるはずなので、334pと556mの比較であれば6mを切って対子固定しそうですよね。そのため、556mと677mであれば後者のケースの方が多そうです。
2,テンパイしているところから待ち変え
体感的にはこれが一番ケースとしては多い気がします。代表的なパターンを列挙します。
(以下、全て3pをポンして待ち変えする牌姿です)
こんなところでしょうか。(代表的なもので漏れてたらこっそり教えてね)
こう見ると、ポンして出てきた牌の近く、特に2つ隣の牌が待ちになっている形が多いですね。今回の例ではポンして出てきた牌が中張牌でしたが、それが19牌だった場合はこのケースがぐっと増えます。
また、このケースは鳴く前に待ちになっていたはずの牌が切られていて、ロンされていなかった場合は否定になります。
このテンパイから待ち変えのケースは、今回のような両面対子から対子固定されているとき以外でも、
「うーん、なんかテンパってそうだな~~」と思っていた人がさらにポンをして、「まだ張ってなかったんかーーい」
ってなったときとかこの待ち変えのケースが多いですね。(アバウト)
【まとめ】
〇待ち
ポンした牌のそば 特に2つ隣が危ない
〇読めること
ポンして切られた牌の別色は比較的安全
〇否定材料
鳴く前に待ちだったはずの牌が場に切られてロンされていないとき
3,くっつきのイーシャンテンだった
個人的にはこれが結構読み抜けしがちなパターンです。ちょっと上手く例の牌姿があげられなかったので、「いやいや、これなら前巡4p切らんでしょwwww」というのは無しで頼みます。
両面対子から対子に固定して、孤立牌と孤立牌のくっつきにしたケースですね。ポンして出てきた牌の別色の単騎待ち(ノベタンなども含む)になっています。これでよくありがちなのが、ポンの前に「副露者の上家が切って鳴いていない牌」を後から切って、ロンされるやつですね。
今回の牌姿でいうと、上家が切った8mを鳴いてなくて、3pをポンして打3s→次巡鳴いてなかった8mを切ったらロン
みたいな。
このケースでこれまで何点放銃したか分かりません。皆さんもお気をつけて・・・。
くっつきのイーシャンテンということなので、ターツ落としが入っていたらこのケースは否定になります。ターツがあったなら、孤立牌を切ってそのターツ待ちでのテンパイを取っていないことになりますからね。あとはポンして出てきた牌よりも優秀そうな孤立牌が先に切られていたときも可能性が下がります。くっつきのイーシャンテンの場合、孤立牌の比較でそちらが残されるので。(今回のように8だけど5678で連続形になってたケースはある)
あとは、ポンして出てきた牌の周りの牌を切っていないかも要チェックです。例で挙げた牌姿で河に9mが切られていたら、フリテン含みになってしまうのでその手順になる可能性は減りそうですよね。
【まとめ】
〇待ち
ポンして出てきた牌の別色単騎(ノベタンや亜両面も含む)
〇読めること
ポンして切られた牌の色は安全
〇否定材料
・ターツ落としが入っていた場合
・ポンして出てきた牌よりも優秀な中張牌が切られている
・ポンして出てきた牌のそばをすでに切っている
これくらいでしょうか。
実戦ではもっと情報量が多いので、否定の情報やノーチャンス、副露の前の切り順などがいくつも積み重なった場合に、「1点読み」が出来たりすることもあります。
最初のうちはパターンが思い浮かばなかったり、読み切ったと思って切ったらロンされて「そのパターンがあったかーー!」となることもたくさんあると思います。しかし、そういったシーンに実戦で出会って、何度も失敗して少しずつ覚えていくものでもあったりします。
最後に、繰り返しになりますが、鳴き読みで重要なのは直感やひらめきではなく、「パターンの把握と実戦での反復」です。
まずは覚えて、いっぱい打って、いっぱい失敗しましょう。
いつの日か1点読みをしてドヤ顔出来る日を夢見て。
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