天鳳のオーラスで差し込まない方が良いシーンとは

完全順位制の天鳳のオーラスにおいて、差し込みという技術は巷の麻雀と比べて使う機会は多いかと思います。

特に鳳凰卓までくるような方であれば、
何点までなら打っても着順が変わらない、
というのを確認した上で他家のリーチに差し込むことは多くの人が持ち合わせている引き出しでしょう。

しかし、完全順位制の天鳳においても差し込みにいくことが損になってしまうケースがあるのをご存じでしょうか?

2着目と大きく離れたトップ目で迎えたオーラス、ラス目からリーチが入りました。
ラス目のリーチに対しては倍満までは打っても着順が変わらないという状況で、親に高い手をあがられてまくられてしまうことを恐れたあなたはラス目のリーチに当たりそうで、かつ自分の手牌を崩さない牌を切っていきました。


さて、その差し込みは本当にしたほうが良いのでしょうか?

いや、質問を変えます。

その差し込みを本当に4着目はあがってくれるのでしょうか?

点差を確認しましょう。

4着目は、2着目と3着目まで12500点差ほどついています。
つまり、4着目の条件は
・ハネツモ
・2着目か3着目から6400直撃
・1着目から倍満

ですね。

つまり、あなたがどれだけ4着目に当たりそうな牌を並べようが、跳満の出あがりでは届かないので、手牌は倒されません。
ロンしてくれるときは
倍満のとき=自分が着落ちするとき
だけなのです。

そして、そんな4着目があがってくれない状況で危険牌を並べる弊害もあります。

本来まっすぐ打てないはずの親の道を切り開いてしまうことです。
1着目としては、流局して親がノーテンであればトップになるので、当然それは大歓迎です。
3着目の親は6400を打てないのでさすがに真っすぐは進められず、手牌を崩して流局を願うというパターンが多そうです。

しかし、1着目が本来リーチ者に打てない牌を並べていくことで、親は危険牌を切らずに手牌をキープすることができてしまいます。

いくらラスが大きいルールとはいえ、2着と3着の間にも45ptをめぐる戦いがあります。
親としては、もしリスクを冒さずにあがれるのであればあがりたい。
さらに、次局も4着目の満貫ツモはまくられず、この局のテンパイノーテンで2着目をまくれるとしたら、流局時に伏せず続行するという選択も自然かと思います。

というわけで、可能性としては低いものの3着目の親番にまくられてしまうリスクがまだ残ってしまうということです。

つまり何が言いたかったかというと、
差し込みをするときは対象の相手がどんな条件なのかを把握する

ということは完全順位制のルールにおいて欠かさずやっていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?