ZOMBIE

って数年前から流行ってますよね?
まぁ、海外(主にアメリカ)ではポピュラーなものらしいんですけど、いまいちしっくり来てませんでした。
ところがこの十数年で巷にはリビング・デッドが溢れかえり我が国でもゾンビ物と呼ばれるものの名作がいくつか生まれています。(アイアムアヒーローは素直に凄いと思いました、特に原作の表現が漫画でなくては表すことができないであろう素晴らしさ。富士山の裾野での感染が拡がって行く表現は素晴らしかった、初めて見たとき妙にリアルでほんとに怖かったのを覚えてます。)

アメリカやお隣韓国でもたくさん作品が創られています。僕はNETFLIXの奴隷なのでwそこそこ観ているんですが、「今私達の学校は」は良く出来ていました。絶妙に生々しかったですね。このあたりのK ドラマの話はまた後日。それなりに観てるんでw

で、最近思うんですけど、ZOMBIEって何かのオマージュなのかなって思いました。

怒られるかもしれませんが、人が年を取ったときの姿をゾンビになぞらえてるような気がします。

見た目は衰え、どんどんシワが深くなり、若い頃の面影は無くなり、体は思うように動かなくなっていき、走れずに、歩くのもよたよた。記憶もおぼろげ、最後は自分で自分がわからなくなる。なんて姿が感染こそしませんが誰も逃れられず何れみな同じ運命になる、、、まさにゾンビ。昔見たことがありますが最寄り駅の駅前に毎朝目が虚ろでよだれを垂らしながら、うーあーと言いながらよたよた歩くおじいさんがいました。いつからか見なくなりましたが。

持病もあって内科に入院なんてしていると、嫌でも人の最後の姿をよく目にしました。

それはそれはもう地獄絵図という言葉がぴったりと来るんですよ。家族がいなければ見ることもないような光景がそこには広がります。だから看護師さんって尊敬します。ほんとにあの人達凄い。知識と心がとんでもないです。夜寝ていると、うーあーヒャアーと言うような声とも言えない声が聞こえてきます。そのたびに看護師さんが病室に入っていく姿。なかなか寝付けない夜になってしまったりもしますが、ある日突然、静寂が訪れたり。病棟が変わったのか、何らかの理由でベッドが空いたのか真実は知る由もありません。

ここからろくでもないことを書きますよ?閲覧注意です(苦笑)

去年、手術が必要で入院したとき、とんでもない体験をしました。4人部屋の病室でひとり寝ていると、2人の患者さんが隣のベッドに。1人はとっても太ったおじさん(70は超えていそう)ひとりはさらに年を取ってそうなおじいさん。太った方のおじさん、昼過ぎに入院してきたんですが、ベッドに着いてすぐにお昼寝モードです。入院初日なんて特にやることもなくて寝るくらいしか無いんですが(これをやると夜寝れなくなります)体型よろしく睡眠時無呼吸症候群のようで寝てすぐに息をしない時間があるんですが、こっちが心配になるレベルで無呼吸で、苦しくなるのか息をしだすとものすごいイビキをかきます。それがかなり頻繁でだいたい5分おきにピタッ、ガーーの繰り返し。当然ですが僕は昼寝もできません、まぁ昼は寝ないほうがいいんですけど。ところがやること無いと書きましたが、隣のおじさんちょっと前にも入院していて出戻りだったらしく、初日からCTに呼ばれてました。4人部屋の病室にプライベートなどほぼなくて、先生との話が筒抜けだったんですがどうもガンの治療で入院していたおじさん、手術がうまくできていなかったらしく、結構やばめな状況、しかもその病院がおじさんの病気には向いていないらしく先生から転院を勧められていました。病院が手配できるまで暫くまってくれとのこと。なるほど心臓に疾患があるようで無呼吸も関係ない話ではないようです。その後先生がいなくなったら奥さんらしき方が入院の準備にいらっしゃったようで、おじさん愚痴りだしました。「孫たち残して死ねないよ、、、」とか何とか。ぼくは70歳を超えている年と、いい年になっても全然痩せていない(多分100kg以上)感じ、なのに生に執着している姿を見て、何でしょう、え?まだ生きたいの?と思ってしまいました。そんなに死にたくないのならもっと健康に気を使うべきだっただろうし、危なくなってから後悔しても遅いし、何より妻、子、孫がいるんだからいい人生だったんじゃね?とか思っちゃった。もともと入院なんて何度もほぼほぼ1人でしているし、自分がある程度覚悟して入院したのもあるんですけとね。そのおじさんは夜に急遽転院が決まって出ていきました。

もう一人のおじいさん、こっちもヤバかった。同じく昼に入院してきましたが、そこからええと20時間以上の間、ずっっっっと、ずっとです。主に3つの言葉をずっと繰り返してました。「あの茶色い鞄がない」「ペンがない」「勘弁してくれよー」もうね、ほんとに壊れたレコードみたいにずっとです。ああ、なるほどこれは介護している家族がぶっこわれるわ。と思いました。いわゆるアルツハイマーってやつでしょうか。たった一日でしかも他人でこんなにつらいんだから、身内ならどれほどか。

このおじいさん、看護師さんと話すときはおかしさはありません。1人になった途端、針が飛んだレコードになってしまいます。こちらは休みなく、本当に休みなく、昼でも夜中でもお構いなしに喋り続け繰り返します。うーんこりゃ明日もいるなら我慢はキツイな、と思ったら翌日には退院していきました。

手術は無事に終わりましたが、この世の終わりみたいな出来事がいきなり2つも降り掛かって来たので、ヤバい早く出ないとダメだ!と思ったとか何とかかんとか。(苦笑)退院するまでもう少しかかるのと、自宅療養でも色々とあったんですが、それはまた別の機会に。

人生色々。
皆さんご健康に。


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