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アドベントエッセイ(131/365) 華彩さんの引越し

早いものでクリスマスまであと234日を切った。

 
どこよりも早いアドベント企画、131日目は、華彩さんの引越しのお話。


GWの初日、アオジタトカゲの華彩さんを引越しさせた。


もともと大きめの虫かごみたいなケージで飼っていたのだけど、2年を経て随分大きくなった華彩さんには、そろそろ窮屈になってきたのだ。


そこで、メルカリで横幅90cmの木製ケージを買った。これまでの邸宅と比べて、横幅だけでも3倍近くある。


床材を整えて、早速華彩さんを放ってみた。


巨大すぎる家に戸惑ったのだと思う。華彩さんは、しばらくの間、必死に脱出しようとしていた。


少し可哀想だったので、スライド式のガラス戸を解放し、自由に出入り出来るようにして放置。


すると、華彩さんの適応力はなかなか凄いもので、1日後には勝手に新居に帰るようになった。


人間が勝手にあつらえたものとはいえ、受け入れて貰えるとなんだか嬉しいものだ。


引越し以外にもうひとつ、新たに試みたことがある。


フードプロセッサーを買って、華彩さんに野菜を食べてもらうプロジェクトだ。


華彩さんは雑食性だから、肉も野菜も食べる。


基本的にはコオロギと、栄養バランスの良いフードをローテで食べている彼女だが、定期的に生野菜もあげたが良いらしい。


フードプロセッサーを買えば、野菜も簡単に細切れにできるし、華彩さんのQOL向上に役立つだろう。


早速、水菜と小松菜を細切れにして、いつものフードに混ぜて置いてみた。


華彩さんは、びっくりするほど微妙な反応を示した。


ちまちまと野菜混じりのフードを食べては放置し、しばらくしてまたご飯ケースをのぞきに戻ってくる。


「いつもの入ってねぇかな」


となってるのが分かる。メロンパンは平気で食べようとするくせに、ちゃんと食べものの好みがあるのが、妙に腹立たしい。


好き嫌いせず、栄養あるものを食べて、でかい家でのびのび暮らし、早くスカイツリーくらい大きくなって欲しいものだ。

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