瞬

【話題の本」「瞬読」を読むか悩んでいる人のためのレビュー

8月の3連休いかがお過ごしでしょうか。

名古屋で働いていますが、京都で暇な休日を過ごしております。

暇になると本屋に行って立ち読みするのですが、今日目に止まったのは「瞬読」という本。


本を速読し多くの内容をインプットするというのは何事においても大事です。特に、医療の世界でエビデンスに追いついたり、最新のトレンドにアンテナをはり、新しいサービスを開発したり・・・etc


SYNTで日本の英語教育に革命を起こすと豪語しているからには僕も今以上にたくさん本を読まねば・・・


僕の話はどうでもいいですね。はい、レビューします!



まず、【かなり読みやすい】です。214頁しかないし、112頁〜210頁は「瞬読ドリル」でエクササイズになっているので、実質112ページしかありません。

【30分程度】で通読できます。


内容については、大きく3つかなと思います。

【瞬読の理論的な説明】

【瞬読によるユーザーの成功体験記】

【トレーニング】

理論的な説明は、「左脳を使って本を読むから速読できない。右脳を鍛えることで、視覚的に文字列を認識できるので読む速さが爆発的に速くなる」ということが書いてあります。

ユーザーの体験記では、「500ページの本が1分で読めた」とか「通勤時間で4冊の本が読めるようになった」とかすごいことが書いてあります。

トレーニングでは、実際に瞬読のトレーニングを行います。

1秒間で文字列を認識し、さらに「絵を思い浮かべる」トレーニングを行うっていのが大筋です。

読書でそれを実践したら、読んで理解したことを書き起こすと。右脳で読んで、左脳で文字列に描き起こすんだって。これで脳梁(左脳と右脳をつなぐ)を活性化!だって。

このメソッドを開発された山中恵美子さんが普段セミナーでやっていることを紙面に落とし込むことに挑戦されたそうです。


これが大枠。


僕も瞬読を速読して実際に実践してみました、あとで紹介します。


とにかく、紹介されているユーザーの成果がすごすぎて、これは読まざるを得ないと思います。どんな偉人も、起業家も科学者も「読書は大切」って言っていますから。一冊数分で読めるようになったら最高ですよね。


だから僕も読まされましたー!そして購入。30分で読み終わって・・・・


読み終わった第一の感想は、「裏切られたー!!!!」

って気持ちがすごかった。笑


エクササイズ終わって、

「いやいや、これ終わっても500ページを1分で読めるようには絶対ならんでしょ」!!!って自信を持って言えます。

帯には、1時間半のトレーニングで2万字読めるようになったとか書いてるけど、まあ、信じることはできません。

あまりにも肩透かしを食らった感じがあったので、amazonのレビューを検索。すると、

「眉唾」「出来ません!」「注意!」など、星一つ☆が並んでおります。

みんなやはり気持ちは同じだったか。ふむふむ。みんなめちゃめちゃ怒ってるます。



ですが、このレビューはこれでは終わりません。

この後、僕は次に買った本を読んだんですね。

すると!なんと!

普段と明らかに本を読んでいる時の頭の使い方が変わっていることに気がつきました。

「右脳を使ってビジュアル化して速読をする」(そもそもこの言い方うさんくさい)

っていうのがこの瞬読のやり方なのですが、読書中に確かに、文字列を認識すると、トレーニングの成果か、ビジュアル化された絵が浮かんできます。

その結果読むのが速くなってる気がするし、頭に内容が入ってくる気もする。


これは・・・!もしかしたら本当に速読できるかもしれん!

絶対うそやん!って思ったし、ユーザーの成果は今でも嘘やと思ってるけど、確かに読むの速くなるかもしれんぞと思いました。


ということで、この「瞬読」という本、眉唾モノではあるかもしれないし、胡散臭いけど、本当に効果はあるかもしれない、ってことです。


山中さんが言われた通りの方法でしばらくトレーニングしてみようと思います。だって、一冊数分で本読めたら絶対人生変わるし。


ビル・ゲイツも速読力さえあれば・・・って言ってたらしいですよ。


瞬読

のレビューでした!


以下は、かなり真面目な内容なので、興味ある人だけ読んでください。


多分山中さんのユーザーさんの成果は誇大広告だと思います。

1分で500ページの本読んで、内容について原稿用紙に書き出すことはできたかもしれないけど、例えばレヴィナスの「時間と他者」を瞬読したからって、内容が理解できるとは僕には信じられない。

ってことで、内容が浅くて、簡単で、「文字列の認識=内容の理解」っていうレベルの本に対しては瞬読が使えるってことやと思います。


実際この瞬読っていう本も内容は、全く難解ではないから、サラッと読み流してもだいたい内容こうやって書けている訳で、

引き伸ばされた薄味の読みやすい本だったら瞬読が通用するってことかなと思います。


その上でこの本がどのように生産性を上げてくれるかって話になると、

まず瞬読を使ってその本の全体像を掴み、精読箇所を絞って精読

っていうのができるようになるってことかなと思います。

結局、本当に自分の血肉になるような知識って、理解するのに時間がかかると思うし、一瞬で理解できる情報ってのはその程度の価値しかないんかなと僕は思ってます。

情報の「密度と濃度」、です。

僕は、そう思います。


ってことで、僕は瞬読をしばらくトレーニングしてみます!!



This article was written by Shu Sasaki (SYNT)

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