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PC購入にも使える!IT導入補助金

こんにちは。
SYNCA合同会計事務所 中小企業診断士の小泉です。

以前、中小企業向けの補助金をいくつかまとめてご紹介しましたが、
今日はその中から「IT導入補助金」についてお話しします。

以前の記事はこちら



◆この記事を読んでほしい人

・中小企業を経営されている方
・PCの購入、HPやLPの購入などシステム系の投資を検討中の方

IT導入補助金とは

お客様から日々補助金に関する質問をいただきますが、
その中でも特に多いのが

「PC買い換えたいんだけど補助金使える?」
「HP作りたいんだけど良い補助金ない?」

といったシステム関係に使える補助金に関するものです。

ここまでご紹介した事業再構築補助金や小規模事業者持続化補助金なども、
システム関連に係る費用の申請自体は認められています。
しかし、全体の申請費用に対する割合が決まっているなど制約があり、
システム関係をメインとして申請するには適した補助金とはいえません。

比較:事業再構築

例えばHPを新しく作成すると仮定します。

事業再構築補助金はその名の通り「事業再構築」が目的であるため、
新規事業への開拓や新たな事業の展開に必要なものではなく
単に既存事業を宣伝するためのHP作成では、補助金を受け取ることができません。

比較:小規模事業者持続化補助金

こちらもHPを新しく作成すると仮定します。

小規模事業者持続化補助金にはHPやLP構築、ECサイト開設に使える
「WEB関連費」と呼ばれる経費項目がありますが、
WEB関連費のみでの申請はできず、補助金交付申請額の1/4が上限に定められています。

つまり、こちらもあくまで補助金申請事業に付随するシステムの改修等に
係る費用を補助します、という位置づけになっています。

IT導入補助金で申請できる経費

申請できる経費は申請枠によって異なる

IT導入補助金は大きく分けて、通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠・複数社連携IT導入枠があります。
それぞれの枠によって申請できる経費や補助率が異なりますので、
最新の情報はHPでご確認ください。

PC購入費用が対象なのは「インボイス枠」

インボイス枠(インボイス対応類型)は、インボイス制度に対応した企業間取引のデジタル化の推進を目的としており、会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト、PC・ハードウェア等の経費の一部を補助します。

PC・タブレット等は補助率1/2、10万円を上限として補助されます。

PC・タブレットだけでなく会計・受発注・決済ソフトなどのソフトウェアや
レジ・券売機などのハードウエアも補助の対象です。
※各ソフトウェア・ハードウェアの補助率や補助額はHPをご確認ください。

IT導入補助金申請の流れ

「IT導入支援事業者」と共同で申請する

IT導入補助金の申請をしたい事業者「補助金申請者」は、IT導入補助金事務局に登録されている「IT導入支援事業者(ITベンダー・サービス事業者)」とパートナーシップを組んで申請を行います。

具体的には、補助金申請者がIT導入支援事業者に導入したいITツールの相談をして、IT導入支援事業者からのITツールの提案を受け、補助金の申請を行います。
IT導入支援事業者は補助事業を共に進めるパートナーとしてITツールの相談や導入だけでなく、補助金の申請などの申請・手続きのサポートをしてくれます。

まとめ

IT導入補助金はITツールの導入に特化した補助金で、
申請枠にもよりますが、直近の採択率は70%を超えています。
IT導入支援事業者のサポートを受けながら申請が行えることから
事業者にとっては申請しやすい補助金の一つと言えます。

ただし、以前のブログにも書かせていただいた通り、あくまで補助金は目的ではなく手段です。
労働生産性の向上・業務効率化やDX等を進めたいと考えている事業者の皆様は、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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