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メールマーケティング個別相談では、どんな相談が寄せられている?
written by 小川加奈子(シナジーマーケティング)
弊社クラウドサービス(Synergy!やSynergy!LEADなど)をご契約いただいているお客様を対象に、2021年から細々とこういう常設企画をやっています。(いつでも予約受付中です~!)
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実際にどんな相談がきているか、一例をご紹介します。
いかに皆さん自由に相談いただいているかがおわかりいただけるかと思います。
「シナジーマーケティングの営業さんから紹介してもらったけど、相談しようか悩んでいる」という方はぜひ参考にしてください。
相談①「メールマガジンの開封率を上げるにはどうすればいいですか?」【旅行業】
開封率にはさまざまな要素が複雑に絡み合っています。
それをヒアリングで紐解いていきながら、改善ポイントを一緒に考えました。
コンテンツ制作からSynergy!の設定まで、ご自身でされている方でした。「数回に一度、商品案内以外のコンテンツを送るのが良さそう」という結論になりました。
「今、私たちの向かおうとしていた方向性は間違っていないんですね!とても安心しました」
相談②「セミナー申込者への連絡メールがごちゃついているので、改善したいです」【サービス業】
セミナー申込者へ配信する「ZOOMのURL連絡メール」がすごいごちゃごちゃしてるんです…社内では誰からもフィードバックなくて。どうすれば良いですか?
ヒアリングした後、画面共有でライブ添削をしました。事務メールの場合、情報を整理することが大事です。整理とは、いるものといらないものを区別することです。下記のポイントで実際に見直し、アドバイスをしました。
1.一番大事な情報を選ぶ
2.なくてもいい情報を削除する
3.重要な順番に並び替える
4.ミスのリスクを下げる
相談③「フォトコンテストを実施しましたが、応募がすごく少なくて困っています」【不動産業】
Q1.画像投稿フォームを使ったフォトコンテストを実施しました。告知メール配信数に対する応募率が0.5%でした…。
Q2.定期メルマガを配信しています。○○に関するテーマは開封率が高いのですが、他のテーマだと少し低いです。もっと良くするにはどうすれば良いですか?
こちらのお客様は、2つの相談をいただきました。
Q1については、ヒアリングしていると、Synergy!の「自動ログイン(※)」をお使いでないことが判明しました。
※自動ログインを設定すると、ユーザーはメールをクリックしたときに、ログインなしで自動認証されて応募フォームへ遷移できる
コンテストの内容や、告知メールの件名や本文、デザイン、なども影響するのですが、「応募」の場合は、「いかに簡単に応募できるか」が重要です。シナジーマーケティングの社員にとっては当たり前の機能ですが、基本機能ほど、私たちは声を大にして言わなくなっていくんですよね…。
「私たちの当たり前は、お客様の当たり前ではない」
それに気づかされた相談会でした。
相談④「メールの設定が正しいか、見てほしいです」【サービス業】
Q1.ステップメールの設定が正しいか、みてほしい
Q2.テキストメールで開封率を計測するためにpreタグを入れる方法が正しいか、みてほしい
Q3.シナリオメールを変更したときに、テストはどうしたらいいか
「Synergy!の設定」についても相談がきてしまうのが、このメールマーケティング個別相談のおもしろいところです。
特にQ1は、私にとって非常に難易度の高い相談でした…!実際に30分間かなり迷走しました…。さすがに申し訳なさすぎたのですが、どうやら先方はそれでもよかったようなのです。
「管理画面を一緒に見てくれたらいい(誰でもいいので)」
「一緒に考えてくれたらいい」
きっと、そんな需要があるんだろうと思います。
相談⑤「メルマガ一斉配信をしています。次のレベルへ行きたいです」【情報通信業】
Q.見込み客に対して一斉配信のメルマガをお送りしています。おかげさまで問い合わせにつながっています。そろそろ次の一手を考えたいです。セグメント配信とか、ステップメールとかかなと思うのですが、我々はセグメントするほどの情報を持っていません。どうしたらよいですか?
A.セグメント配信は、デモグラフィックではなく、顧客の検討度で考えた方がいいと思います。
リストを購入して業界別で配信することを検討しているとのことでしたが、私は、デモグラフィックでのセグメントは合わないと思いました。
配信対象者について聞くと、コールドリードが多いようでしたので、コールドである理由を掘り下げ、それによるセグメントならありではないかとお伝えしました。
A.ステップメールは、やめたほうがいいと思います。
コールドリードが多いということでしたので、「メールで攻めていく方向ではなく、つながりを維持する方向にしましょう」とお伝えしました。
「問い合わせしやすいようにフォームを変える」「(資料請求以外の)ホワイトペーパーをつくる」など、メールだけではなく、リードナーチャリングの仕組みの見直しをおすすめしました。
特に「お問い合わせ」以外のステップも作ってはと提案しました。
私は、「メールをなんとかしたい」と相談をいただいたら、一旦視座を上げて、メール以外に目を向けるようにしています。メールだけでなんとかしようとすると、本当に解決したいことを解決できない場合があります。
ヒアリングでそこをできる限り探っておかないと、「メールをなんとかしてみたけど、あんまり効果なかった…」ってなってしまう可能性が…!
それをまたメールでなんとかしようとすると、もうドツボにはまります。
相談⑥「10年以上配信しているメルマガを添削して欲しいです」【情報通信業】
Q.ずっと同じテンプレートでメールを配信しています。明確に何に困っているというわけではないです。「このままでいいのか?もっといいのがあるのではないか?」最近はこんな感じだよという情報を教えていただきたいです
10年以上も、Synergy!でメルマガを配信し続けているというお客様!ありがとうございます!
明確に困ったことが起きているわけではないですが、漠然と「このままでいいのかなぁ」と思っていたそうで、ご相談いただきました。
「顧客に忘れられないようにするため」という、明確なメルマガの目的をお持ちで、すごいなと思いました。とても基本的なことですが、おそらく、この目的がぶれていないから、10年以上続けられたんだと思います。
そのほか、メルマガについて詳しくヒアリングし、画面共有でメール件名や本文、差出人名のライブ添削を行いました。
さらに、ネタの作り方、GIFアニメの利用など、機能やトレンドを意識した情報提供を行いました。
「いろいろできそうですね、早速やってみます!」
相談⑦「開封率が落ちているんです…」【教育業】
Q.いろいろ手を尽くしているのですが、開封率が落ちています。どうすればいいでしょうか…
オンラインイベントへの集客を目的にしたメルマガを配信されているお客様でした。
詳しくヒアリングすると…具体的に「開封率」の数値をうかがうと、開封率は落ちていませんでした。落ちていたのは「クリック率」だったんですね。
ですので、「クリック率を上げるためにできること」を中心にアドバイスしました。相談者様は、マーケティングに精通されている方だったのですが、不安や焦燥感から、冷静に見えなくなることもあるんですね。
一緒に数値を確認し、改めて問題点を特定したことで、その後のメルマガのライブ添削もスムーズに進みました。
相談⑧「リマインドメールの件名・本文についてアドバイスをください」【情報通信業】
Q.ロイヤルカスタマー向けの施策を実施しています。お役立ち資料の案内を行い、フィードバックアンケートに回答してもらうことを目的(コンバージョン)にしています。告知メールをしたのですが、資料のダウンロード数やアンケート回答数が低いため、再度メールを配信したいと考えています。アンケート回答数を増やすにはどうすればいいでしょうか?
想像以上に複雑な施策で、メールのこと、フォームのこと、アンケートのこと、目標設定のこと、頭フル回転でした!
メール
↓
資料申し込みフォーム
↓
PDFダウンロード
↓
アンケート依頼メール
↓
アンケート回答 ←ここが「コンバージョン」になるとのこと
今回に限らず、どんな施策でも、メールの配信タイミング、アンケートの入力しやすさ、インセンティブなど、さまざまな要素が絡みます。なのですが、多くの人は「メールの文面の問題」と思いがちです。
今回は「メールの文面の問題ではない(ボトルネックではない)」という仮説のもとヒアリングを進めました。それぞれのポイントで数値が出ていたので、その率などを見ながら、どこがボトルネックになっていそうか、改善できそうなポイントはどこか、など、メールに限らず施策全体についてアドバイスさせていただきました。
一筋縄ではいかない施策でしたが、個別相談でのアドバイスをとても評価してくださり、その後の有償フォローアッププランもご依頼いただきました。
ありがたいことに、今もご縁が続いています。
ご相談、お待ちしています!
相談当日の流れ
【1】ご挨拶・アイスブレイク
【2】「今日はどんなことでお悩みですか?」
・どんな粒度でもいいので、軽くお聞かせください
・もし「こうしてほしい」という要望があれば教えてください
・「今日は複数のことを聞きたい」という要望があれば、教えてください
【3】ヒアリング&アドバイス
・ここからは、小川にお任せください
・現在の貴社の状況のヒアリングをします
【4】まとめ、サービス紹介など
仕事において「相談する」って、結構難易度の高いことだと思うんです。
特にこの相談会は、お客様にとって「初対面の相手(小川)に相談する」という場合はほとんどですので、余計にそうですよね…。どこから説明するべきか、聞きたいことは何か、などを考え出すと「ああ相談するのも面倒だな」って思ってしまいやすい…!
今回の相談例をご覧いただくことで、少しでも相談のハードルが下がればうれしく思います。
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小川加奈子は個人でもnoteやってます!こちらもごひいきに☆
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