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経済産業省 デジタル推進人材育成プログラム「マナビDX Quest 2023」に参加しました

2023年8月から2024年2月まで、「マナビDX Quest 2023」に参加しました。
なお、DX (デジタル・トランスフォーメーション)のことを学ぶのですが、このプログラムのDXは「デラックス」と読みます。
11月初めに第1タームが、2月末に第2タームが第2タームがそれぞれ修了し、無事にオープンバッジをいただきました。
修了から日が経ってしまいましたが、復習しなくては!という気も新たになっているので、プログラムを簡単に記録しておくことにします。

参加のきっかけ

経済産業省のメールマガジンで参加者募集の案内を見たのがきっかけでした。選考があると書かれていて大丈夫かなと思ったものの、応募しないとわからないので応募してみました。
中小企業診断士として企業に対してDXを推進するために必要な知識を得られるかな、と思ったのが一番の参加動機です。第2タームで、実際に企業のDXを支援する「地域企業協働プログラム」が用意されており、これにぜひ参加したくて応募したようなものです。
マナビDXクエストは2022年から今の形で行われているのですが、昨年このプログラムに全く気付いていなくて、今考えればもったいないことをしたと思います。

講座開始まで

6月初めに応募し、選考結果が届いたのが7月28日でした。競争率が高いのかなあとか参加動機が弱いかなあと思っていたので、通ってかなり安堵しました。
SIGNATE Cloudというサイトに招待されるので、そこにたくさんあるExcel、データ処理などの自学習プログラム(演習)をあれこれやってみました。
Excelを普段の仕事で使うことは使いますが、関数の知識、データ処理の知識がかなり欠けている、忘れている現実をマジマジと突きつけられました…(._.)。使いこなせば日本の企業の生産性ってどれだけ上がるんやろ?と前から思っていたことを、再認識した次第です。
SIGNATE Cloudの演習をやり始めて、あまり時間を置かずに開講式があり、本格的にプログラムが始まりました。

第1ターム ケーススタディ教育プログラム(PBL)

プログラミングの知識はあったほうがいい

応募する際に「プログラミング言語の知識はなくてもO.K.」との触れ込みだったんですが、ないよりはあった方が良いとしみじみ感じました…(._.)。
プログラミングは必要性がないと学習しても続かないのはその通りなんですが、逆に、いろんな機会をとらえて使い続ければ大きな力になると思います。今だったらpythonなんだろうけど、せめてExcelVBAをしっかりものにしておけばなあ〜(笑)。学生時代に触っていた記憶が忘却の彼方で、いやあ、月日が経つということは恐ろしい…。

ナメてたわけじゃないけど、きつかった

第1タームでは5つのテーマから1テーマを選んで、5つの課題を1〜2週間の締め切りまでに提出していけば修了できます。大きく分けるとAI活用のテーマと、データ分析のテーマがありまして、私は後者を選びました。
それにしても、私にはきつかったです…上に書いた通り、プログラミングの知識があればかなり違ったことでしょう。
課題によっては「初学者ガイド」というヒントが詰まった資料も配布されるのですが、自分で考えないといけないことも多いため、苦戦していました。解答例も公開される場合があるので、それに頼ってもO.K.です。ただ、それだけではなく自分でプラスアルファすることが求められます。
どのテーマも実際に企業が取り組んだ事例を元にしているので実践的です。テーマや課題の内容は書けませんので、あしからずご了承を。
第1ターム修了後に自分が選ばなかったテーマの教材も手に入れることができますので、読むだけでかなり勉強になります。

生成AIの活用

各課題を解くに当たって、生成AIの活用も可とされていました。ChatGPT、無料版には登録していたのですが、マナビDXクエストへの参加を機に有料版に変えました。課題を解くに当たって自分ではよう書かなかったので、ChatGPTにExcelVBAを作ってもらいましたが、Macでちゃんと動くコードを書いてくれてかなり感動しました…いやあ、時代の進歩とは恐ろしい。
もっぱら文章の校正にしか使えていませんが(^_^;)、アイデアのヒントをもらうだとか使い方次第で生産性が上がることは間違いないので、どんどん使っていきたいです。一方で、人間により高度な判断力が求められるので、人間もウカウカしていられません。
最近、夜になるとChatGPTのサイトが重いことが多くなってきたのは、私の気のせいですかね。使いたい時に重いとちょっと困るので何とかして欲しいなというのと、雑誌の特集を買って使い方は勉強したものの、もっとしっかり活用したいです。本当は仕事でも自由に使えるようにして欲しいなあ。

自学習が基本

マナビDXクエストは、自学習が基本です。受講生同士でSlack等での交流しながら進んでいきました。
事務局が用意した課題の振り返り会には参加していたものの、受講生による自主勉強会には参加できませんでした。エネルギーあふれる受講生によって成り立っているプログラムだな、としみじみ感じました。
こういうプログラムに多くの人が参加すれば、もっともっと速く日本のDX、リスキリングというものが進むんでしょうねえ。

受講生同士での評価

5回の課題のうち2回は受講生同士での評価により、成績が付きます。
評価者は匿名ではありますが、人に評価されるのは刺激になります。PowerPointでの資料の作り方(カバー写真は色の使い方を勉強したくて買った本)、課題の解き方や構成、上に書いたように毎回の課題提出にかなり苦戦していて、結局は初学者ガイド、解答例に頼りっきりになってしまい、評価でもそのことを指摘されました。その通り過ぎて何も言えない感じです(^_^;)。
4回目の課題では上位の成績を収めることができたのですが、自分では全く満足していなくて、もっともっと上に来るべき方がたくさんいらっしゃったと思います。

全課題を締め切り前に出すことにこだわった

基本的には、5回の課題全てを各課題で設定された締め切りまでに提出すれば「ゴールド」となり、共通の締め切り日までに出せば「シルバー」となります。
上述の通り「地域企業協働プログラム」に参加するにはゴールド又はシルバーを得ないといけないため、わからないところがありながらも提出することにこだわりました。
課題は、締め切りまでは一定の回数の範囲で修正することができるので、一度出してギリギリまで修正して、という制度を有効活用しました。
ゴールド、シルバーにこだわるかどうかは、受講生それぞれの考えがあるので正解はありません。自分自身では目的を達成できましたが、もし次に参加する際にはゴールドにはこだわらないだろうなと思っています。

第1ターム修了

そんなこんなんで8月初旬から10月末までの第1タームはあっという間に修了しました。特に8月後半〜10月中旬はかなり苦しい時期で、本当に修了できるのかなあと不安でいっぱいでしたが、何とかなりました。
各課題の優秀者のプレゼンを見ていると、全然レベルが違っていて、いくらでもすごい人たちがいる、ということを再認識できたのが一番の収穫でした。
残念ながらプログラミング言語の上達とまではいきませんでしたが、DXの進め方、PowerPointでの資料の作り方を学べました。

第2ターム 地域企業協働プログラム

受講生同士で5〜6人のチームを組んで、オンラインで企業のDX支援を行うプログラムです。第1タームの途中からチーム作りに入ります。
Slackやマッチング会でチームを作るのですが、運良く、あるチームに加わることができました。関西関係者がやや多かったですが、メンバーの経歴はさまざまで、普段仕事をしている中では出会えないメンバーでした。
支援先の企業も無事に決まり、11月半ばからプログラムが始まりました。リーダー、メンバー、企業さんの動きが早かったこともあり、無事に2か月で企業さんの課題解決に道筋を付けられたかな、と思います。
支援の内容は書けないので省略しますが、オンラインだったので地方在住でも参加しやすいのはとてもありがたかったです。DXにまつわる課題って本当に企業によっていろいろだよねえと痛感しました。また、とても人を大事にされている企業さんでした。こういう企業さんはいつまでも地域で生き残れることでしょう。これからのご活躍を祈念するばかりです。

3月上旬、成果発表会なるものがあり、企業さんの発表を聴講できました。地域(ブロック)ごとにハブ団体という複数の企業さんをお世話される団体があり、ハブ団体が発表会を主催しています。他地域の発表会も聴きたかったのですが、聴けなかったのが残念(T_T)。

なお、第2タームには地域企業協働プログラムと同時に、第1タームのように教材を学習し課題をこなすプログラムも、並行して行われていました。但し、任意参加でしたので、私は地域企業協働プログラムに集中したいということで教材学習への参加は見送りました。
新規事業のアイデア出し、評価を行いビジネスシナリオを策定、実現に向けた組織変革というテーマだったので、余力があれば参加したかった…(>_<)ヽ。

成果

具体的に企業支援に活かした、ということは残念ながら現時点ではないのですが、世界が広がったというのは大いに感じています。
本業で毎月数時間掛かっていた作業を、SIGNATE Cloudで自学習したExcel関数関係の演習で得た知識と有料版ChatGPTを使ったマクロで、15〜20分に短縮できたのは、大きな成果だったかな…突っ込みどころがいろいろあるでしょうけど(._.)。多分、この手の話がどの作業にも転がってそうで、ある意味恐ろしや(。。

今後の展望

見出しほど偉そうなことは書けないんですが、まずは教材の復習です。プログラム中、課題をこなすので手いっぱいで理解が及ばなかったというのが本音ですので、しっかり復習しながら、具体的なDX支援につなぎたいです。
2024年度のマナビDXクエスト(経済産業省の予算が付けばですが)への参加はかなり迷っています。もう一度第1タームの課題をこなせる自信はないなあと。
地域企業協働プログラムはできれば参加したいので、こちらに向けて研鑽を深めておきたいものです。

参加の勧め

個人的には有料でも参加したと思いますが、無料とは思えないくらい充実した内容ですので、もしこの記事を読んで少しでもマナビDXクエストが気になったあなたには、参加をお勧めします。
かなり端折って書いているのでわかりにくいところは、何なりとご質問ください。

第1ターム修了時のオープンバッジ
第2ターム修了時のオープンバッジ


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