冬か。

今年も冬がやってきた。

僕の中では、ハロウィンが終わったら秋が終わり冬が始まる。
世間の定義なんかは知らないが、勝手にそんな印象がある。

母によれば、もうハロウィンの10月31日からがっつり街なかではクリスマスソングが流れていたらしい。
引きこもりの僕はまだクリスマスソングなんて聞いていない。

だけど、僕は冬になると凄くテンションが上がる。
引きこもりがちな僕が一番外に遊びに行くような季節だ。

もちろん意識しているわけではなく、体の中で勝手にテンションが上がりだすのである。

なぜこんなにも僕にとって冬とはテンションが上がるような存在なのだろうか。

多くの人にとって、冬がどのような印象で見られているかというのは知ったこっちゃないが、夏は恐らくとても楽しいような印象があるだろう。

僕にとって夏は苦痛である。
虫はいるし、死ぬほど暑いし、セミがうるさいし、暑苦しい奴らが現れるし。
僕にとって、寒さは防げるが暑さというものは全く防ぐことができないのである。

冬にテンションが上がる理由の一つには、そのような「気温」という要素が関わってくるのは間違いないだろう。

冬だと、いくら体を動かしまくっても、寒いものは寒いのである。
暑くなることはなかなかない。

だから、自分の中でより快適に騒ぎやすいというのはあるかもしれない。

さて、ここまで僕にとって冬とは「凄くテンションが上がるような存在だ」ということを長々と語り続けてきたが、冬には違う一面もある。

それは、謎の焦燥感と緊張感、そして不安感である。
さきほどの、テンションが上がるという表現とは全く逆のような要素が並んでいるのが分かるだろう。

だが、もしかしたらさっきまで語ってきた「テンションが上がる」最大の原因はここにあるかもしれない。

ここにあるような、焦燥感、緊張感、不安感を自分の中で紛らわせるため、自分に嘘をつくためにやけにテンションが上がるのかもしれない。

先程、「謎の」と書いたように、なぜ冬になってこのような感情が湧いてくるのかはまったくもって理解ができない。

だが、少し考えると、冬というのは一年の終わりの季節であり、また新しい一年が始まる季節でもある。

その年に「やり残したことがない」と思って一年の終わりを迎え、また0からの新しい、清々しいような気持ちで新しい一年を迎えたい。

そういう心理が働くのかもしれない。

だから、焦燥感、緊張感、不安感が生じているということを考えると、辻褄が合うような気がした。

僕は冬生まれである。
僕がこの「冬」という存在から学ぶことはとてもとても考えきれないくらいに多いのかもしれない。

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