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日本全都道府県に行ってきた(競輪場のホテルって?)
これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。
11月21-22日
今回は、ホテル宿泊体験記です!
僕は、ホテルマンである。
だから、というべきか、いちゲストとしてホテルに泊まるのも好きだ。
エントランスに足を踏み入れた時に感じる、日常から非日常に移る瞬間。
空気も変わっている。
(まあ、多くのホテルではオリジナルフレグランスを空調に混ぜていたりするので、実際空気は変わっているんだけど)
ゲストを迎えてくれるスタッフの対応。ああ、この人はまだ初々しいなあ、うわ、この人めっちゃプロフェッショナルじゃん!そんな感想を抱きながらチェックイン手続きを済ませ、ルームキーをもらう。
ロビーを横切り、エレベーターに乗って部屋へ向かう。少し迷ったりもしながら、自分の部屋番号が書かれたドアと正対する。
どんな部屋なんだろう…と部屋の鍵を開け、ドアを開ける瞬間は、クリスマスの日にプレゼントの箱を開ける時のようにドキドキする。
そして眼前に広がる部屋を見、期待以上でも、そうでもなくても、そこは俺の城…チェックアウトまでは。
荷物を下ろし、ああ着いた…とほっと一息ついてベッドに転がる。
そんな瞬間が、好きだ。
今回の日本あちこち旅では、当たり前だけど沢山のホテルに泊った。
ただ、予算に限りがある旅人の辛さ、だいたいは駅前旅館ならぬビジネスホテルで夜を明かした。
日本のビジホは、部屋は狭いとはいえ機能的だし、温泉大浴場があるホテルも多かったので快適だったが、腐ってもホテルマン、たまには印象に残るホテルに泊まりたい。
…でも、高級ホテルに泊まるほどの財力もないしなあ…と思っていたら、素敵なホテルにリーズナブルな値段で泊まれた。
それが岡山は玉野市にある、Keirin Hotelだ。
Keirin Hotelというように、競輪場にあるホテルである。
JR宇野駅から少し離れた場所にある、玉野競輪場がその場所で、もともとは競輪選手の宿泊施設だったのかなあ。
建物は昔の公団住宅のような素っ気なさだが、バルコニーがカラフルに塗られていて良いアクセント。
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入り口の天井照明、ホテルの看板もインパクトがあって、ワクワクさせる。
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ロビーの大きな窓からは、競輪場のバンクが目と鼻の先にある。
チェックイン手続きを終え、いざ部屋へ!
途中のロビーにはホテルグッズが色々展示販売されていて、購買意欲をそそられてしまう。
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ホテルのあちこちに、競輪場を思わせるラインが引かれていてこだわりを感じる。
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コンパクトダブルという部屋タイプで、広さは12㎡。名前のとおりとてもコンパクトだが、一人旅なら十分な広さ。
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部屋の備品も、センスがあって気持ちがよい。
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このようにいろいろな備品を壁に吊るすというのは、狭いスペースを上手く使うという点でクレバーだし、デザインが良いのでダサくならない。
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このパジャマも、よく分からないけど競輪選手が着てる競技服みたいだ。着心地も良かった。
さて、こんなお洒落なホテルだけど、大浴場がある。
ただ、レース開催日とその前後は選手優先となるので(当たり前だ)、浴場は使えない。
僕が泊まる日も、本来は利用できなかったはずなのだが、なぜか使えます!となっていたので存分にお湯に浸って疲れをほぐした。
さて、ひとっ風呂浴びた後は、晩ごはんだ!
ホテル周辺には食べ物屋はないので、ここで食べるのがいちばんだろう。
FORQという名前のダイニングは、競輪場のグランドスタンド内にあるので、レースがある時は迫力があるだろうな。
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地域の産物を使った料理が主で、オリーブを使った冷奴、じゃこのサラダなど、和洋折衷の料理が面白かった。
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おつまみ、メインとそれなりのボリュームだったけど美味しく頂いた。
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周りは本当に何もないので、僕のように車のない人は大人しく部屋に戻ってゆっくりと寝ることにしよう。
静かだったので、とても気持ちよく眠れた!
目覚めてカーテンを開けると、少し朝焼けになった空に、瀬戸内の海が垣間見えた。
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少し肌寒いけど折角だからバルコニーに出て、朝の空気を吸いながら、コーヒーを淹れる。ハウスブレンドのコーヒー、至福の一杯ですね。
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コーヒーを飲んだらお腹が空いてきたので、同じダイニングで朝食。
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競輪選手がひとり、黙々とバンクを周回していた。そんな景色を眺めながらの朝ごはん。なかなかユニークな体験だ。
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チェックアウトをして、どうせ時間があるのだからと、宇野の駅まで歩いていった。
この間行ったばかりの直島が、すぐ目の前にある。
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そうか、ここを起点にして、本州から直島や豊島に渡り、そこから高松へ抜ける、という行き方も面白そうだなあ、と今更ながら気がついた。
昔懐かしい国鉄型の電車がやって来たので、それに乗って宇野を後にした。
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岡山からは新幹線に乗って宝塚の両親宅へ。駅弁屋さんで買ったこのままかりと鰆のお寿司がとても美味しかった。
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さあ、次の日は…ついに日本で始めて参加するフルマラソンだ!
(つづく)