斜線堂有紀
脱法小説を月一で絶対に書くぞ、という企画です。12か月は毎月何らかの小説を一本書きます。
斜線堂有紀の脱法エッセイ
「キネマ探偵カレイドミステリー」関連の脱法小説
■ハイムリック北崎 「無能探偵ハイムリック北崎」 「有能探偵ハイムリック北崎 最後の事件」 「『出られない部屋』の殺人」 ■瀬越歳華と菱崖小鳩 「パン屋初襲撃」 「よるまち魚編年記」 「最初にして最後の探偵(ノベリスト)」 ■瀬越俊月とその友人について 「月曜日が好きだと君は言うけれど」(前編)(後編) 「金曜日に君はもう来ないので」 ■世界滅亡後探偵 「世界滅亡後探偵」 ■キネマ探偵カレイドミステリー関連 「不可思議不可視のオーディエンス」 「逆行可能のエイプリルアクト」(
「歳華ちゃんのお兄ちゃんってかっこいーね」 三井ミリネにそう言われた時、歳華は素直に喜ぶ前にまず訝しんだ。歳華のお兄ちゃんといえば、目つきが悪く無愛想で、他人に悪印象を与える威圧感を持った人間である。そんなお兄ちゃんのことを歳華はくろうと向け(これは小鳩が教えてくれた言葉だ)の魅力があると思っているけれど、それがそんじょそこらの小学六年生に理解出来るものだとは思っていない。 ということは、ミリネは何かを勘違いしているのだ。何かミリネが勘違いする要素があっただろうか?
今回は結構実用的な気がします。
文学フリマ東京38の無配ペーパーでした。 * 執事というのは役職であって、そういう種族や生き物なのではないと、わたくしでも理解していたはずなのですが、それでも國塚がわたくしに何も言わず暇を取った時は、天地がひっくり返ったような心地がしました。いつものように目を醒まし、國塚に朝のグレープフルーツジュースを持って来るよう命じた時には、もう國塚はおりませんでした。代わりにわたくしと同じ歳の頃のメイドが輝くグレープフルーツジュースを持って入ってきたのです。 「あら、おはよう。國
導火譚の続きです。
ハンバーガー編
※本来更新するはずだった前世体験エッセイは週明けに載せます
※「死んだ犬は吠えない」「尻尾はなくとも犬は犬」「溺れる者が犬にも縋る」に続く四話目 ※扇情的な表現と暴力的な表現がある ※七話目で終わる
後半です。
年末恒例のやつです。いきます。
noteが爆破されてしまいそうなので、先に爆破防止の日記だけでも上げておこうと思います。11月の脱法小説は3日に上がる予定です。出来たらおまけも上げたいです。以下は日記です。
※『詐欺師は天使の顔をして』のネタバレ有 大学三年生の春の話である。 後輩の呉塚要が恋人を作ったと聞いた時、子規冴昼は「また要が何かを企んでいるなあ」と思った。真実の愛に目覚めた可能性だってなくはないけれど、それよりは何かしら理由があると邪推した方が確度が高い。だって、要だし。 冴昼の個人的な考えでいくと、要は恋人の一人でも作った方がいいんじゃないかと思っている。勿論、何かしらの打算が働いていないタイプの恋人である。野心と権力に人一倍取り憑かれた人間の行く先を考えると
※Twitter終了合同掲載「Twitterが終了したので、ここでしか繋がっていなかった助手との関係が切れた。」のネタバレがある。 2023年11月20日、中央公論新社よりTwitter終了合同こと「小説集 Twitter終了」が出版されます。友人や先輩や後輩などと作った本がこうなるとは思わずびっくりしています。ありがとう友人達、ありがとう中央公論新社。ホム沢と助手太郎のぬるっとした活躍を見逃すな!
今日までの〆切が四つあり、四つ終わっていない。今朝までは七つだったことを考えると進歩ではあるけれど依然としてデスマーチが続いている。ゴールデンウィーク明けから様々なことが動いて、それに伴い日常もとんでもないことになった。たまに駄目かもしれないと思いながらどうにかやっている。本当駄目なところまで頑張ろうとは思っている。途絶えた足跡も旅路と呼べ……。 というわけで、近況報告が以上だけだとあまりにもなので、Twitterで書くのは憚られるようなここだけの話や、ディープな話を書い