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バンド初のヨーロッパツアーを終えて episode1 -フランスへの切符-

嗚呼、3日坊主にならなくて良かった。。(笑)
noteを初めて2回目の投稿となります。
前回の投稿まだご覧になっていない方はまずはこちらを是非!

そんな訳で、今回もヨーロッパツアーへと繋がる序章のパートを綴っていきたいと思います。お付き合い頂けたら幸いです。

PLANTECとの出逢い

僕は、以前所属していたジャパニーズアートロックバンド、KAO=S(カオス)でパリのJAPAN EXPOに出演経験があったり、YUJIはYUJIでラテンギターと津軽三味線のDUO、NOVEM(ノエム)でモンテネグロに招聘されていたりと、メンバーそれぞれはご縁のあったヨーロッパですが、バンドとしての繋がりは無いに等しく、しばらくはそのチャンスにも恵まれませんでした。

そんな中、2016年春、布石となる出来事が訪れます。
四谷LOTUSという僕らがお世話になっていたライブハウスから、一本のメールが。
フランス・ブルターニュ地方からケルティック系のヤバ目のバンドが来日するからTHE SYAMISENISTと対バンさせたいという内容のメールでした。

「うおっ。なんだか面白そう!」
YOUTUBEで早速検索して、とりあえず一番上に出てきた動画をクリック、、、


激ヤバ!!!!

ゴリゴリのサイバーなデジタルサウンドに乗せて、ボンバードというヨーロッパに伝わる管楽器がエゲツない音の存在感でケルティックなメロディーを奏で、その横でサウスポーのギタリストがメランコリックなアルペジオやテンションコードでボンバードに絡み合いつつ、客席をガンガン煽る。
そして、一番衝撃を受けたのはフロアで踊るオーディエンスだ。
何千人のお客さんがいくつものサークルを作りながら、PLANTECの音楽に乗せてブルターニュ地方に伝わるであろう伝統的な踊りを足踏み揃えて踊っている。
共感してもらえるかわからないけど、その映像から僕が大好きな映画、MATRIXの世界観を感じて、すっかりPLANTECというバンドとブルターニュに惹きこまれてしまった。

ちなみに俺がその時観たのがこの動画!


MATRIX的な世界観、わかってもらえましたかね?(笑)
MATRIX reloated のザイオンで人々が歓喜の踊りをしているシーンと何となく被るんですよね。

ともかく、二つ返事で「出演したいです!」と返信しました。

やって来たライブ当日2016年5月13日、そんな彼らとはリハーサルの段階から完全に意気投合しました。

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この通り。これ、信じられないかもしれませんが、この写真本番後の写真ではなく、出会って30分後くらいの写真っす。(笑)
(てか、なんなんだ、俺のよれよれのマッキーで塗りつぶしたみたいな変な髪型。。。。 囧)

それぞれのリハーサルが終わった後、どちらからともなく歩み寄ってハグ。
ちょっとスピリチュアルな事を申し上げると”出会うべき”種族”に出逢ったような感覚を強く覚えました。

それぞれ伝統的な楽器を主旋律の楽器として用いつつも伝統の形式や言語に囚われず、オリジナルを追求している部分がシンクロして意気投合しました。しかもお互いトリオ!!!
彼らとはここから何か始まるなと直感しました。

国境を超えた絆

そこからPLANTECのリーダーでありギタリストのヤニックとFacebookで不定期に連絡を取り続けて来たのですが、そんな中、2018年の5月、僕が所属するもう一つのバンド、TRANSISTのギタリストMOB君と2人でフランスのギャラリーと美術館で陶芸家とのコラボレーションが決まったのです。

ある程度余裕のある行程だったのもあり、せっかくフランスに行くならブルターニュまで足を伸ばし、PLANTECに会いに行っちゃえ!とMOB君を説得し、思い切って彼らがたまたま同時期に出演していたフェス会場まで足を伸ばしたのです。

もうそれはそれは喜ばれて「ジャックが本当にブルターニュまでやって来た、こいつはクレイジーな有言実行の男だ!」みたいな感じで、ある意味そこで改めて種族の一員として認めてもらった実感を得ました。(笑)

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左からオードン(ボンバード)ガブリエル(サンプラー)ヤニック(ギター)オードンとヤニックは実は兄弟で、彼らのファミリーネームがPLANTECってわけなんです。

"フランスで演奏"への大きな足がかり

そんな胸が熱くなるような旅から帰国しておよそ半年後、ヤニックからフェイスブックのメッセンジャーから一本の電話が入った。
忘れもしません、2019年の2月23日。

「JACK、元気にやってるか?ところで一年後の今日空いてる?! ブルターニュのフェスでこれから作る新曲をお披露目するんだけど、その作品にJACKとYUJIで参加して欲しいんだ!そんで持ってそのフェスにも出るぞ!」

情報量が少ないんだか、多いんだか、、(笑)
突然の朗報に一瞬言葉を失いつつも、この時を待ってましたとばかりに、二つ返事で「もちろんだぜ」と答えました。

ただ、バンドのリーダーとしては、当然ながら以下の2点がまず最初によぎります。
①なんとかドラマーの恭平も連れていってTHE SYAMISENISTとしても出演できないか
②渡航費やギャランティーはしっかりカバーしてくれるのか

そんな雰囲気を察してか、ヤニックがまずはフライトについて言及してくれました。
「フライトは必ずフェスの方に用意してもらえるよう、話をしてみる。あと細かいことは順を追ってメッセージのやり取りで進めていこう。JACK、今から楽しみだぜ!」と電話が切れました。

続く。


寂空-JACK-







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