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大学受験生へ〜共通テスト対策とは

 今年の共通テストが理系科目を中心に,全体的に難化したというのは既に知っていると思います。新高3生は,来年の共通テストはどうなるのか今から不安に感じている人も多いかもしれません。残り10ヶ月でどのようなことを意識して勉強していけばいいでしょうか。

失敗するケース

 共通テスト用の問題集を用いて,1学期は共通テストで8割取るための勉強に力を注ぎ,夏以降に国公立2次・私大の勉強をする。

→共通テスト対策を土台にして国公立2次・私大の対策に連続的につながるような作戦を取りづらいのが共通テストの一つの特徴です。

成功するケース

 国公立2次・私大ための勉強,つまり,記述式にも客観式にも対応できる絶対的な基礎力をつける勉強をし,問題形式に慣れるために共通テスト形式のものをやる。

 去年にせよ,今年にせよ,共通テストで思うような得点を取れない受験生とは,上記の「失敗するケース」の作戦を遂行している受験生です。特に今年の共通テストの難化により,「失敗するケース」の道をとる受験生が増えるのではないかという懸念があります。そうならないように,特に新高3生は注意してください。

 「○割共通テストでとっている人は□□大学に合格している」というデータを予備校が出しています。ここにも実は落とし穴があります。

 「失敗するケース」に記したように,「共通テストに向けた勉強をして」基準をクリアした人と,「成功するケース」に記したように,「国公立2次・私大に向けた勉強をして」基準をクリアした人では,最終的な合否が異なるという点に注意しなければいけません。もちろん,後者の方が圧倒的に合格率は高いです。

結論

 共通テストは通過点に過ぎない。通過点に向けた対策ではなく,最終ゴールを見据えた勉強を遂行することが大切です。国公立2次や私大に向けた勉強で,絶対的な基礎力を身につけ,形式慣れのために共通テストの過去問や共通テスト用の模試を活用することで,共通テストのボーダーをクリアし,最終的に国公立合格,私大の共通テスト利用入試の合格につながります。

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