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英語力を試験でどのように問うべきなのか

 東京大学名誉教授である南風原朝和氏(現・広尾学園中学・高等学校長)が,2021年4月22日付けで,

共通テスト「英語」についての
大学入試センター理事長の説明に対する意見
―発音・アクセント・語句整序などを単独で問う問題を出題しない方針について―

というものを提出してくださりました。

 議論の中心は,

発音・アクセント・語句整序などを単独で問うべきか否か

ということです。大学入学共通テストは,前者を常に強調してきましたが,多くの英語教育の研究者たちは反対してきました(私も反対側の一人です)。実際に大学入試センター側が共通テストで出題した例を挙げたものに対して,出された意見書です。その資料が以下のものです。

 皆さんも上記の資料を読み,今後共通テストをどのように出題するべきかということを考えてみてほしいと思います。

 共通テストは「4技能」と謳いながら,「2技能」に偏った試験になっています。それは,英語の外部検定試験を将来的に導入し,4技能にすることありきで入試改革が進められた結果です。外部検定試験の導入が中止された今,もう一度共通テストの出題方針を見直すべきだと私は考えています。

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