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初心者歴のゆくえ

ギター初心者歴40何年と何回も書いているのでもういい加減少しは進歩したらどうだと思うが、なかなか先へ進まない。

聞けば(ブログによると)かのハイパパさんは普通にギター歴40年だそうで、同じ40年でも大体の時をボーっと過ごしていた私とは違って、年を経るごとに地道に上達への道を歩まれた(と思う)ハイパパさんと自分を比べるのはお門違いで失礼にあたる。
私は何故いつまでもギターが上手にならないのかとふと思う時、やっぱり年月の中身がものを云うのではないかと。
一言でいうと練習不足。

え?才能は?という疑問はまたの機会に考えて…
取り敢えずは練習あるのみ。もっと練習しててよ昔の私。

しかし過去の自分のせいにしてはいけない。
「ふり返る昨日なんかありやしやせん」とかっこ良く言ってみたい。
でも私はふり返るのが得意です。


そもそもは、ハックルベリーフィンの「流れ星」が弾きたくて高1の時に初めてギターとコードブックを買った。
最初にFコードで躓くのは有りがちだけど、私は簡易Fを覚えてスルーした(この辺からすでに道を誤ったかもしれない)。
ところが「流れ星」にはBmという越えられない難関があって、これが出来なかった。それにスリーフィンガー(1音ずつを早く細かくタンタカタカタカと弾く)がどうやるのかわからない。
「流れ星」手強し。

周りに教えてくれそうな人はいなかった。教わろうともしなかったし。ギターの上手な友達はいたけど、私などとても「教えて」と言えるレベルではないと思っていたから。

次第に楽な方へと逃避して平凡明星などの歌本で歌謡曲やニューミュージックのページから弾けるコードを探して片っ端からただジャンジャンと弾いたりして楽しんだ(これはハイパパさんもやったそう)。

折しもフォーク・ニューミュージック系全盛期となり色々と好きになって聴きまくっては楽譜集を買うところまでは行くけど、さだまさしもイルカもふきのとうもウィークエンドも森田童子も、自分で弾いて歌うまでにはならなかった。
私が弾けるコードはいつまでもCとFとGとDとAとEとAmとEmとDmくらいで、右手の弾き方もよくわからない。

じゃあ知ってるコードで好きなように弾いて自分で作っちゃえと、さらに楽な方へ逃避して童謡みたいなオリジナル曲を3つ作ったら、流石にスラスラと弾き語れた(笑)。
そんなことをして20歳が過ぎ、、、「流れ星」はどこへ行った? 
弾けない初心者のまま年月も流れ、いつの間にかドがどこにあるかも忘れるほどギターを触っていなかった。

その間にいつも家にあったギター(これは旦那が買ったYAMAHA)は、部屋に掃除機をかけるために「じゃまだな〜」などと思いながら持ち上げる時に一瞬触るくらいの存在となり、そのうち娘が高校の文化祭で「ゆず」を弾いたりした以外は、いつもホコリをかぶっていたが、、

私が「老後の嗜みのためにまた練習しよかな」と思い立ったのが、初心者歴37年目あたり。課題曲は因縁の(笑)

「流れ星」byハックルベリーフィン

でも、ここで元来の楽な方へ逃避する私は、いかにも楽そうなミニギターを買ってしまう。これで時間を見つけては3分間、5分間レッスンと称してちまっちまっときまぐれに練習した。
それで今年が10年目なんだけど、どうにも埓があかないのでミニギターから普通のギターに戻す。ついに楽な道をやめた。

いい音が出したくて一生懸命弦を押さえて弾く。
指先痛くなっても、いい音が出ると「わっ」となる。
それを繰り返すうちに指先の皮が厚くなってタコみたいになって更に押さえ易くなってもっと楽しくなる。
そこまで行かないと、そこを通り過ぎないと「好きこそ物の上手なれ」の域には入らないと気づいた。私はまだ道の途中。
コードが押さえられてもまだまだいい音が出せない。すらすらと弾けない。
「流れ星」が弾きたくてギターを始めた手前、弾けないうちはまだ私は初心者なのだ。

高校生の時に漠然と「弾きたい」と思ったのは完全コピー(そもそもおこがましくて無理)とかじゃなくて、ただ「流れ星」のあの音、あの雰囲気が自分なりに弾けるようになりたかったんだ私は。今もそう。

そして「流れ星」の雰囲気は今もすごく難しくてたどり着かない。
でも楽しい。


などと、色々ふり返っているうちにしみじみとして来てもっと頑張ろうと思う初心者歴46年目(計算まちがえた)。。