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「子ども食堂における魚食普及」について、ご紹介いただきました

こちらは、みなと新聞2022年9月1日の記事です。先日のインターナショナルシーフードショーで水産女子として登壇した際のテーマ「子ども食堂における魚食普及」について、ご紹介いただきました。

私は、「にこにこ食堂」という、東京都中央区佃・勝どきで活動する子ども食堂(多世代交流の場)で、お魚食を中心とした食事を調理しています。レシピを考え、試食を作り、実際に食堂で皆様に提供するまで、いろいろ考えるのは楽しい時間です。幸い職場が築地場外市場で、魚は身の回りに溢れておりますが、これを食堂で実際に料理して提供するまでには、試行錯誤が続きます。

つい先日も“にこにこ”のボスが“マグロの血合い”を「これは安価だし、新鮮そう!」と築地魚河岸のマグロ屋さんで購入し、お魚ハンバーグを試作したのですが、これがなかなか手強い。先ず何と言っても加熱調理した色が「まるでチョコチップクッキー……」。そして香りは「レバーっぽい!?」子どもがこの味を好むか、考え込んでしまいました。ここで、あきらめないのが肝心で、カレー粉を加える?タコスシーズニング?そぼろ状にする?と、いろいろな意見が集まります。それぞれの台所で第二第三の試食が続き、マグロの血合いにとどまらず、カツオでは?などとバリエーションも広がるはず。最終的にどんなメニューに落ち着きますか。大切なのは自信を持って「美味しい!」と言えることだと思います。

そんな日々から、私どもと同じ全国の子ども食堂での魚食普及を目指し、後押ししていくために水産関連の多方面の方々に知恵と工夫をお借りしたいと思いました。インターナショナルシーフードショーでお目にかかる水産業者というのは、漁獲・養殖・研究・設備・輸出入・流通・市場・加工・販売etc.と実にバリエーションに富んでいます。それぞれ地域色が豊かで、得意分野や専門知識をお持ちです。特徴を活かしたコラボで新たな展開が生まれればと、まずは、20分という短い時間でしたがお話しました。日々の活動を続けながら、今後も多くの方々と出会い、こども食堂の魚食普及を全国的に展開していければと思っております。関心をお持ちの方には、レジメをお送りすることも可能ですので、宜しくお願いいたします。

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