タミヤカラーのコラール・ブルーと沖縄民謡
プラモデルを作っているとどうしても話題がプラモデルに関することしか思い浮かばないので、何か無いかと写真フォルダを見返してみる。ある時期を境に一心不乱に作り始めたため、フォルダの中には膨大な量の写真があるが、一つ気になるというかお気に入りの写真を見つけた。
それがこの写真なのだが、これが結構気に入っている。キットはマシーネン・クリーガーのアンモナイツだった記憶がある。造形も素晴らしく、たてからバカッと割れるギミックとかもう恍惚を覚えるほどであった。できれば機会があればまた買って作りたい。
して、このアンモナイツに使った塗料だが、タミヤのコーラルブルーという水色よりのキレイな青色をメインカラーに使用した。写真でいうとアンモナイトのド渋いデカールが貼り付けているボデーに使用している。そう、その鮮やかなブルーだ。これをタミヤはコーラルブルーと呼んでいる。
この壮麗なコーラルブルーだが、なぜコーラルブルーなのだろうか。言葉として分解してみると、コーラルは珊瑚のことを英語で表しており、ブルーはもう言わずもがな青のことを英語で表している。単純に訳すると珊瑚の青になるのだが、これがどうもしっくりこない。珊瑚というものを見たことある人にはわかると思うのだが、珊瑚は青色をしていない。大概、オレンジが強いピンク色だとか奇妙な緑色をしている。中には青い珊瑚もいるのだが、なんつか、毒っぽい青であり、タミヤのコーラルブルーとは似ても似つかない青をしているのだ。
ううむ、ではなぜコーラルブルーなのだろうか。珊瑚が似合うぐらいの青ってこれだよねっちゅうことだろうか。そんな曖昧な感じで大丈夫なのだろうか、と思い、「コーラルブルー」という単語を検索しインターネットに頼ってみたところ、『コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象』という吹奏楽曲があることを知った。これは真島俊夫という結構すごい人が作り上げた吹奏楽曲で、題名の通り沖縄民謡の谷茶前節(たんちゃめーぶし)を基に作り上げた曲である。もちろん、この知識はウィッキーペディーア発のものなので信憑性は些か怪しいものがある。怪しいのだが、曲を聞いてみると、ところどころに谷茶前節のフレーズが使用されているので、概ね真実という認識で問題ないだろう。
して、この沖縄民謡の谷茶前節だがしっかり歌詞がある。内容は、恩納村の谷茶という場所にある浜でめちゃくちゃ魚が来て大漁や大漁やうれしーうれしーみたいな豊漁を祝う内容のことであるかと思いきや、魚売ってきた後の娘ってなんかいい匂いするよね、するよね?みたいな助平な歌詞が突然現れてくる面白い内容になっている。
して、この谷茶前節とコーラルブルーがどういう繋がりがあんの、という話になってくるのだが、全くもって関係はないと思う。なんとなく、コーラルブルーをインターネッツで検索して、出てきた吹奏楽曲が沖縄民謡を基にしていましたよ、というだけの話だ。もし、無理矢理にでもつなげるとするのであれば、谷茶の砂浜に広がる海はコーラルブルーにかなり近いような感じがするので、それを見てコーラルブルーを開発したんじゃないっすかね、というぐらいだ。
ただ、谷茶の海に広がる珊瑚礁、これを覆っている海はかなりコーラルブルーに近いのは事実だ。このコーラルブルーが「珊瑚が似合うぐらいの青ってこれだよね」ではなく、「珊瑚礁を覆っている海の青ってこれだよね」であればなんとなくコーラルブルーというネーミングに納得がいくような気もするのでアール。
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