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スピッツ「あじさい通り」

洗濯物を干しながら、スピッツの「あじさい通り」を口ずさむ。単調な家事は歌が励ましてくれる。

愛というよりずっと真面目なジョークで もっと軽々と渡って行けたなら
だって信じることは間抜けなゲームと 何度言い聞かせたか迷いの中で

歌詞の前後はしょっちゅうごっちゃになるけど、「あじさい通り」は上記の二つのフレーズがいつも自然と口をつく。
もっとドライに軽やかに世を渡っていきたいのに、そうできないウエットな自分をひっそりと自嘲するような響き。
「あじさい通り」収録のアルバム「ハチミツ」は、免許を取って3〜4年経った頃だろうか、車内でずっと流し続けた。このアルバムを半年はひたすらリピートしたと思う。
ふと口ずさめるまでスピッツの一部を寄り添わせた20代前半、刻まれた記憶は幸せだと折に触れて思う。

家事は鼻歌混じりくらいが一番捗るけど、掃除機をかける時だけは轟音に阻まれてそうもいかない。
それが無意識に気が重いのかどうか、家事の中でも掃除機だけはつい一番後回しになってしまう。今日やっとかけました、えらい。掃除洗濯を片付けてしまえば、週末を心穏やかに過ごせる。

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