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何があろうと推しの笑顔があれば負けねえんだよ

基本、朝4時ごろには起き出す。
音欲しさでラジオをつけると、ラジオ深夜便のアナウンサーがちょうどこう語りかけている頃。
「今まで起きていて、これからお休みになる方。今起きられて、これから活動を始められる方」
夜更かしへも早起きへも平等な、語り口の穏やかさが好きだ。

くたびれてしまった日、就寝でもない時間にごろりと横になると、Twitterで見た文言が脳裏に浮かぶ。「体力をつけるには」、というお役立ちtips系。
「体力をつけるには、むやみに横にならないこと。そしてよく本を読むこと」
いやいや、今はくたびれてるから。むやみに寝てるわけじゃないから、と胸中で弁解するのがお決まりのコース。
体力をつけるのに「本をよく読む」とは? と思うけど、「精神的に強くなるため」という理由だった。多分、そこが気に入って覚えたんだろうな。

この週末は、英語学習にじっくり取り組んだ。(といって、1時間弱程度だけど)
平日に聞いているラジオ基礎英語1を月曜放送分からリピートしたり。
「銀のフレーズ」の単語を一つ一つのんびりと書き取ったり。
英語学習といっても普段やることはその二つくらいで、しかしチリツモとは本当である。1ヶ月ほど続けていたら、日常何気なく目にする英単語の意味がパッと浮かぶことも増えてきた。
その小さくも確かな楽しみを積み上げて、いつか、ある大好きなイギリス児童文学を原書で読めるようになるのが私の夢の一つだ。

寝なきゃいけないのに眠れない、という夜が久々にあった。大河ドラマ「光る君へ」を見た直後のことだ。
面白すぎて興奮してしまって、さっぱり寝付けず布団の上でゴロゴロした。ついに、ついに長徳の変が!
よく知る歴史上のエピソードが映像化されると、こんなにテンションが上がるものなんだと初めて知った。
しょっちゅう大河ドラマで活躍する信長・秀吉・家康の三英傑推しの人はいつもこんな思いをしてるのか、羨ましいな! などとのたうち回ってしまう。(いや、頻度が多いだけに却って苦々しい思いをしている人もいるかも……と今思い直す)
あああ、面白い。私は断然、清少納言ことききょう様推しです。例え通り道の廊下に画鋲撒かれようが推しの笑顔があれば負けねえんだよ!!! と喝破する姿、最高。
清少納言は、推しに推した定子、ひいては中関白家の栄華を枕草子に書きとどめ、千年に渡って推しの輝きを守り続けるのです。これに勝る推し活を、私はちょっと他に知らない。

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