【三猫物語】<その 14> 猫にも、個性があってよいのだ!
さっそく黒田さんが、「こはる」をお見合いに連れていってくれた。長年いっしょにいた猫が、老衰で亡くなったから、また捜しているという方だった。亡くなってすぐは、さすがに次はやめておこうか?と思ったのだという。けれども時間が経つうちに、やっぱりずっとそばに寄り添ってくれていた存在がいないということの寂しさがつのって、またいっしょに暮らせる猫をさがしはじめたということだった。
飼育環境は、黒田さんのお眼鏡に適ったのだから大丈夫。「こはる」は、初対面でも人見知りをすることなく、とにか