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「自分が中心でなくなること」の大事さ

私は、若者支援に関する仕事の一環で、地域のフィールドを使ったイベントを大学生と一緒に企画している。

この夏も一つ、イベントを企画した。企画をする中で、様々な学びを得ることができたので、noteに整理していきたいと思う。

※タイトルは、イベントから得た学び一つを抜粋しています。気になる方は、目次から該当する章に移動してお読みください。



学んだこと

人に任せてみる

今回大きな学びだったのは、人への任せ方。これまで、ものを任せるときは、なるべく相手に負担がないように考慮して任せていた。

しかし、手厚く配慮することだけが正解ではないということを今回の学んだ。「任される」という経験は、人によっては「信頼してもらっている」という実感に繋がる。

何でもかんでも、主催者が巻き取って仕事を進めていると、周囲のメンバーは「頼られていない感」「信頼されていない感」を感じてしまう。

そのことに気づいて、少しずつ仕事を任せることを意識し始めた。まだまだ全然下手くそではあるが、イベントを通じて少しずつ学生に任せられるようになったし、任せた学生も嫌な顔せず進んで取り組んでくれたように思う。

とはいえ、適当な任せ方をするのは好ましくないと思う。気を付けていたのは、「なぜその人に任せているか?」を伝えること。「〜〜が得意だから〇〇さんにお願いしている」という一言を添えるよう注意した。

これはお世辞でもなんでもなく、本心で思っていた。一緒に企画をしてくれた学生は本当に優秀で、私が気づかないことによく気づいてくれていた。

日頃から、人の良い点にスポットライトを当てていると、いざというときに
人にものを頼みやすくなるのではないか。


早めのスケジュール調整

私の計画は大体見積もりが甘いことが多い。楽観的な予測をしてしまう癖がある。そのため今回のイベントでは、企画開始時期やプレテストの回数など、いつもより悲観的に調整するよう心がけた。

その結果、イベント当日までに「より多くの課題を」「より早く」発見することができ、課題を潰した状態で本番を迎えることができた。

「テストでは、成功させることよりも課題を見つけることを優先すべき」

起業に関する本の中で、印象的な一説。良いことだけに目を向けたり、楽観的に捉えたりするだけでなく、批判的な思考を持ち続けることが、イベント企画にとって重要な要素だということを学ぶことができた。


「自分が中心でなくなること」の難しさと大事さ

結論、私がいなくても学生がやりたい企画を地域で実現できる状態を作りたい。今回はそこまで到達できなかったと感じている。

今回のイベントは、私が旗振り役を担って企画を進めた。イベント会場との相談、企画全体のスケジュール設計、ミーティングの日程調整など、前に進める最初の一歩を担った。

船に例えるとエンジンをしていたのが私で、舵取りが学生。学生には、企画の中身や方向性を話し合ってもらった。学生の主体的な意見を反映させられたと感じた反面、私というエンジンがいないと企画は成立しなかったと感じる。

自分がエンジンになることは、正直楽だった。自分さえ動けば企画が動くから。ただ、人に動いてもらうことは相当難しい。

自らの熱量で相手の熱量を高めるか。初めから熱量がある学生を応援するというスタンスで、企画をスタートさせるか。どちらかだと思う。

今後は後者のスタンスで、学生が地域で挑戦する後押しをしていきたい。自分が中心になると、企画は進むが、自分がいなくなった瞬間企画が終わってしまう。それでは、真に持続可能な取り組みとは言えない。


今後に向けて

「自分が中心でなくなること」これが次の大きなテーマになる。プロジェクトの進行役は、いざとなったらできることが分かった。イベント自体は盛り上がったので、そこに関しては自信がついた。

しかし、本当に価値のある活動は、「自分がいなくても回る仕組みを作ること」だと思う。それは自分が楽をしたいというよりかは、「私が関わらなくても、学生が勝手にやりたくなるくらい価値のある体験を生み出せている状態」を目指したいという意識が強い。

まだまだ道半ばだが、今回の取り組みは大きな一歩になったと思う。引き続き試行錯誤して、目標に向かって進んでいきたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました!





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