見出し画像

いちいち自分に許可を求める

人生初の一人旅

 今まで、友達が住んでいるところまで旅行に行く、ということはあったが、自分ひとりで計画を立てる一人活動は一度もなかった。

思い立って、今回初めて実行をした。

行先は、香川県。
「なぜ、香川なの?」と何人かに言われたが、答えは、この前引いたおみくじで『方角:西の方万よし』と書いていたから。


四国へ行ったことがなかったので、一度行ってみたかったんだよね。(笑)

旅館も、観光もすべて自分の思うがままに決めた。
実際、ついた旅館はとても素敵だったしおもてなしも涙が出るくらい嬉しかった。

旅先のトラブルも楽しむことができたし、逆にまだまだ勉強不足だ、と感じることもあった。


さて、いざ旅館に行ったら、胸がざわざわする。
自分で決めて、自分がやりたいようにやっているのに、ざわざわと。

それは、まず貸し切り露天風呂で起こった。
とても気持ちいいお風呂。そしてそれを独り占めできる贅沢。
ーざわざわー

『私が、この露天風呂に入っていいの?他の旅行客に入ってもらった方がよいんじゃないの?』

ん?

『家族連れの人がいる、家族団らんで楽しんでもらっていいんじゃないの?
私は一人だよ?別に他のお風呂でもいいんじゃないの?大丈夫なの?』

今は私の時間だし、どうして許可を必要としているんだ?


なんだか、心がもやもやするな、と思いながら、次に起きたのは、夕飯の時間。

担当の人にいろいろおもてなしをしていただき、ご飯が美味しいな、幸せだな、と感じていた時である。

ーざわざわー

『こんな贅沢なご飯、私が楽しんでいいの?』

なぜ、私に聞く。私が自分で決めて、楽しみたいと思ってお金を払ってるのに、なんでだ?

『独り占めしていいの?他の人にもおすそ分けしなくていいの?私がこんなおいしいものを食べていいの?』


もう大変だ。
事あるごとにいちいちもう一人の自分が私に許可を求めてくる。

なんで許可を求めてくるのかな、今まで他の人といた時も同じように楽しんでなかったのかな?

部屋に戻り一人考え込む。
今までのことを振り返る。

『他の人と一緒の時、自分の気持ちと真逆のことをしていた(かもしれないな)』

-本当は、自分の行きたい時間帯で温泉に入りたいのに、他の人のペースに合わせて入っていた。


-朝のお風呂が好きなのに、朝ごはんに間に合わないから入るのをやめた。

-その地域で見たいもの、体験したいものがあるのに、移動時間、私のみしか楽しめないのであきらめていた。



他のにもいろいろあるんだけどね。


そんな感じでどわーっと、いろんなことが溢れてきた。

気が抜けず、ずっとほかの人に合わせて来ていたらしい。

疲れた。


画像1


どんな気持ちか、翌朝 カードを一枚引く。

『気づき』

ようやく、自分を理解することができた。


そこからは、ざわざわ感もなく心にゆとりをもってお風呂に入ることができ、

朝食も、のんびりと自分ののペースで食べることができ、

観光巡りも、自分の行きたいように(普段なら「移動時間無駄でしょ?」と言われかねない行動をする)回ることができた。


私は、相手の考え、気持ち、に流されやすい。

ホントは、常日頃一人で行動をし、ホントにたまに人と一緒に行動をしたほうが、自分の為にも優しくなれるのではないだろうか。

と、決まれば行動することも自然と決まってくる。


適度にがんばろうではないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?