親の死を覚悟する年になったという戯言

〇〇さんのお父さんが事故で亡くなった
〇〇ちゃんのお母さんはガンで亡くなった

なんていう話は身の回りにあふれてて
その度に
自分の親だっていつまで生きるかわからないんだから親孝行しなくちゃ
とか
自分も40になって、周りを見てるといつ亡くなってもおかしくないんだって思う
とか
いうじゃん。

私自身、究極のマイナス思考なので
十数年前に父親に父の会社にいつ入るんだ?って誘われたときに
ワンマンでわがままで豪快で声の大きい父だったから
トラブルの素になるかもな。。。って結構悩んだんだけど

最終的に決め手になったのは

父親が死んだときに
あの時誘ってくれたのに
父親と一緒に働けることなんて誰もが経験できることじゃないのに
どうして働かなかったんだろうって
後悔したくない

という思いからだった。


糖尿ひどいのに
夜中に揚げ物やら菓子パンやら食べまくるし
動脈硬化になるよって言われてるのに
超ヘビースモーカーだし

そもそも長生きするつもりもないんだろうなと思ってたけど

ある日死んだ。
突然死んだ。
朝会社に行く支度してたら
取り乱した母らか連絡があって
歩いて数十歩の実家に夫と飛んで行ったら

そとのコンクリートの段差にもたれかかって
冷たくなってた。


そこからはもう
怒涛。だったわけだけど・・・

本当に突然死ぬときは死ぬ。
老衰じゃなくて
病気で長患いしてなくて
事故じゃなくて
殺されてもなくて
自殺でもなくて

でも
突然死ぬ。
本当に突然死ぬ。

父が発見された朝だって、
父は母の隣で朝ドラ見ながらパン食べて、コーヒー飲んで
普通に会社に行って
普通に月末の振り込みするつもりだったんだから。

人って
暴力的に
何かにぶん殴られたみたいに突然死ぬんだって
知らなかった。
(知りたくもなかった)

その暴力は今も私を傷めつけていて
多分、やむこともない。

静かだけど唐突に暴力的に訪れた
本人は至極美しかった死。

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