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クリエイターエコノミーの恩恵を受けないクリエイター


今回は少しコラム的な内容になってしまうのですが、最近話題になっているクリエイターエコノミーについてお話させて頂こうと思います。


クリエイターエコノミーとは


そもそもクリエイターエコノミーとは何なのか?と思う方が多いと思います。
クリエイターエコノミーとネットで検索してみると、


「クリエイターエコノミー」とは、ジャンルを問わず個人のクリエイターが自らの表現で収入を得ることにより形成された経済圏のことを指します。 YouTuber・ゲーム配信者・SNSインフルエンサー・アーティスト・ジャーナリストなど、さまざまな人々が収入を得られるようになってきています。



と出てきます。

いわゆるテクノロジーの進歩により、クリエイターが個人で稼げるような時代がやってきてますよ!ということです。


一見、クリエイターにとって最高の時代だと思う方いると思いますが、ここに関して個人的に少し思うところがあるんですよね。

クリエイターの種類


僕の感覚では音楽の世界だけでもクリエイターには大きく分けて2種類存在すると思っております。

①Youtuberやインスタグラマー、TikTokerなど自らにファンがいる人。

②僕のような職業作家、アーティストを支える側の人間。


この2つは同じクリエイターの枠で語られておりますが、似ているようで性質が違います。

クリエイターエコノミーの恩恵を受ける人


今回のこのクリエイターエコノミーの恩恵を受ける人は①であり、逆に②はよっぽど売れているか著名であるかしないと、恩恵どころか生き残れない可能性も出てくるのです。

クリエイターエコノミーの根幹は自分自身でファンに向けたコンテンツを作り、自分自身で発信して稼ぐという部分があるのですが、②はそもそも


自身のファンはそれほどいない


ということが多いんですよね。

有名な方と関わっているとその方のファンが応援してくれることはあるのですが、自身の活動となると話が変わってきます。

①と②の決定的な違い。


①と②の決定的な違いは、商売相手がファンであるかクライアントであるかの違いです。

①は商売相手がファンであり、②は主にクライアントに向けての商売です。

①の方に求められるのは総合力だと思います。多くの人に届き、心を動かすものを作る制作力はもちろんの事、自分自身を売り込んでいく能力も必要です。
客観的視点からみて自分がどのように映っているか?など、マーケティング能力も必要になってきます。

一方、②で一番求められるのは圧倒的な制作力です。
クライアントからこの人に頼みたい!と思わせるような仕事ができるかどうか、人間力も含めて必要となってきます。
ただ、いいモノを作ればいいと言うわけでは有りません。現場によっては色んな制限があったりします。その中で最高のものを作り出す能力が必要とされているのです。

幸いなことに僕の周りには沢山の一流の方がいて、間近でその人たちの仕事を見てきましたが、どの方も人間性も含めホント素晴らしいです。

アーティストだったらこの人に頼みたい!と本気で思うような仕事っぷりです。
こちらについてはまた後日詳しく書こうと思います。

最後に


②である僕は今後どうすればいいのか?毎回悩むところではございますが、結局のところ

自分で色々と考えて発信し、検証して改善していく

これに尽きると思うんですよね。

もちろん、オーダーされたものには全力で応えていきますし、期待以上のモノを制作します!

ただ、それ以外の部分もやっていかないといけない時代なのかな?とも思うんですよね。

もちろんクリエイターエコノミーの部分でもそうなのですが、作家としても必要だと思うんです。

才能のあるこれからのアーティストや、まだ始まったばかりの企画などに参加させてもらう度に、

もっと僕に影響力があれば色んな方に知ってもらえるのに!

と思う瞬間も多いのです。

クリエイターエコノミーの時代を意識し、受け身ではなく常に発信をして、関わる方々にも良い影響が与えられるようなミュージシャンでありたいと思います!

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