note_アイキャッチ__5_

”ウザいけど有り難いオネエ宮城”誕生秘話〜プロデュース事例解説〜

twitter上で「ウザいけど有り難いオネエ 宮城」としてフォロワー16000人、独特のオネエ口調で独立・起業界隈のあるあるやビジネスに対する考え方を発信し、今では「オネエのコンサルを探してました!」という理由でクライアントが集まるほどにオネエキャラで不動の地位を確立した宮城啓介さん。

追記:2020年8月10日、宮城さんはオネエを卒業しOJTおじさんに進化しました。

画像1

↑ウザいけど有り難いオネエ 宮城 さん

彼は元々、日本マクドナルドで15年間勤務、滋賀県の店舗で総合日本一を獲得するなどし、現在は個人起業家向けコンサルタント、プロジェクトマネージャーとして活動中の個人起業家です。

そんな彼に対して僕は、Twitter活用を提案し、Twitterネームである”ウザいけど有り難いオネエ 宮城”を名付けさせていただきました。

ウザいけど有り難いオネエ 宮城 活動結果ダイジェスト

結果としては、2018年の11月末にTwitterを初めて約1年の今で、
・フォロワー16000人
・メールマガジンの顧客リスト600件以上増加
・主力サービスである個人起業家向けのコンサルティングへの集客の安定
・男性でも女性でもなくオネエのコンサルを求めるクライアントの出現
・「今日も有り難かったです!」「もっとウザいのください!」というオネエファンの出現

といった結果が得られています。

そして、もう一つ大きな成果が。

実はこれこそが”ウザいけど有り難いオネエ 宮城”が始まった理由です。

この時の宮城さんの状況とそこに対しての僕の視点を解説していきますね。(※この記事に対する宮城さん本人の許可はもちろんいただいております。)

1年前、普通の男性コンサルだった頃の宮城さんの話

画像2

↑宮城さんノーマルモード

1年前の段階でも彼は個人事業主としてはぶっちゃけかなりうまくいっていました。

大きく売上が下がることもなければ仕事の安定感もある。コンサルタントとしてクライアントにも安定的な成果を提供できている。

表面的には何の問題もありません。しかし、彼は悩んでいたんです。

本来の強みであるはっきりズバズバとクライアントに対して関わっていくコンサルティングができないことに。

というのも、彼はFacebookを主な発信メディアにしていましたが、共感を軸にした情報発信が主になっていて、媒体の特性も相まって共感を求める女性クライアントばかりが増えていく状況でした。

共感重視の発信に集まるクライアントはやはり共感を求めます。共感自体が悪いことではないのですが、共感を求める方に対してはっきり意見を伝えすぎると相手の心が折れてしまう可能性があります。もちろん成果は出ませんし、下手すればクレーム沙汰にもなってしまいます。

だから彼はビジネスを円滑にすべく自分の本当のキャラにふたをして、”共感できるコンサルタント”として自身の地位を築いていました。

これでビジネスは回るものの、やはりモヤモヤするということで、当時、僕が主催していた、とあるワークショップに参加してくださいました。

そこで”ウザいけど有り難いオネエ 宮城”は誕生することに。

オネエのキャラ設定の裏側

ワークショップ内で彼の悩みである「共感キャラを辞めてもっとはっきりズバズバと問題を解決していきたい。」「女性だけでなく男性クライアントも増やしたい。」とのテーマでブレストを行ったところ、参加者の一人から「物事をはっきり言うなら「オネエ」ですよね。」という素晴らしい意見が出てきました。

オネエという生き方は、マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ、IKKO、おすぎとピーコなどを筆頭に、キャラ濃い目、発言強めでも世間に受け入れられやすいという特性があります。また、人生経験が豊富なイメージも持たれやすく、発言に重みを感じてもらいやすい特性もあります。

画像3

ナチュラルエイトホームページ
https://naturaleight.co.jp/matsuko/
より画像引用

ちなみに、宮城さん本人には全然オネエ要素はありませんが、彼は自分のキャラを変えるためにオネエキャラを演じてみることに決めました。

オネエを演じると決まったところで、次はこのオネエキャラをどう活かすかを考えることに。ここからが僕の本領発揮です。

なぜ、Twitterを選んだのか?

彼は元々、Facebookをメインの集客メディアとして活用し、メルマガでコンサルティングの募集を行うスタイルで活動していました。

メインの集客メディアをいきなりオネエキャラに全取っ替えするにはリスクしかありません。宮城さんのことを知っている人たちからすると、いきなりオネエとして現れたら、ただ驚く、もしくは軽く引く、はたまたドン引きするのが普通でしょう。

なので、既存の集客システムは残しつつも、オネエをテスト的に取り入れるということでまずは使用する媒体を選定することになりました。

・これまでの活動的にSNSを活用することは得意
・短文だから様々な発信内容をテストしやすいメディア
・Twitterが再ブームになっているタイミング
・オネエというキャラクターでも受け入れられやすそうなメディア(勝手な僕のイメージ)

これらの理由でTwitterを主戦場に選びました。

”ウザいけど有り難いオネエ 宮城” のネーミング経緯

Twitterの特性上、名前は最初に目につく項目でとても重要なものです。そこで大きな功績を残したのが、”ウザいけど有り難いオネエ 宮城”というネーミング。

名付けた瞬間はただの思いつきです。ただ、思いつきとは言え、冷静に分析するとよく考えられたネーミングだと我ながら思うので、名前の順を追いながら解説しますね。

まずは”ウザいけど有り難い”から。

彼は元々かなりのお節介のお人好しで、良い意味での余計なお世話をたくさんします。一般的な人よりもしつこく深く関わることでクライアントに自身の課題を認識させるところから理想を実現するところまでサポートします。

そのプロセスは人によってはただただウザい。しかし、有り難い。

これをそのままくっつけると”ウザいけど有り難い”は完成ですね。

そして、オネエというキャラクターは少々ウザくても許されますし、先ほども書いた通り、オネエという生き方から発せされる言葉には重みを感じてもらいやすいです。つまり、有り難いと感じてもらいやすいのです。

さらに、ここで平仮名で「ありがたい」とするのではなく、漢字で「有り難い」としたのは、漢字にすることで言葉に重みを感じさせやすくなると判断したからです。

そこにキャラクター設定である”オネエ”を追加し、”ウザいけど有り難いオネエ”までのパーツが完成。

”ウザいけど有り難いオネエ”だけでも悪くはないのですが、何かオチをつけたくなりました。彼の名前は宮城啓介なので、啓介をもじって啓子でも良かったのですが、それじゃあ源氏名っぽくて面白くありません。だから、あえて苗字を選択。ちょいダサな感じが印象深い”ウザいけど有り難いオネエ 宮城”の完成です。

”ウザいけど有り難いオネエ 宮城”として覚醒!?

オネエに至った狙い通り彼は、
・ハッキリ言っても許される本来のキャラに復活
・ハッキリ言われたい、オネエに斬られたいクライアントが増える
・共感を強めなくても集客できる
・男性クライアントが増える

といった結果を出されています。

当初はハッキリ言えるようになりたい、男性クライアントを増やしたいというのが課題でしたが、気づけばTwitterでもフォロワー16000人の人気者に。それに前年よりも集客数は増え、売上も上がっています。

また、あえてオネエキャラを楽しんでアメリカのディズニーランドで女装して遊んだり、化粧品をガチで選んでみたり、持ち前の説教キャラにも磨きがかかって影響力がさらに高まっています。

画像6

↑美容に詳しい方に化粧品を選んでもらって大満足のオネエ宮城

普通のコンサルやプロデュースとの違い

普通のコンサルやプロデュースでは、
・SNSでの発信内容をはっきりしたものに変える
・男性ウケするコンセプトに変える
・見た目を変えてウケる顧客層を変える
・JV(ジョイントベンチャー、業務提携)で送客してもらう
などの対策を立てることが一般的かと思います。

これでも悩みは解決したかもしれませんが、従来の活動の延長線上でその場しのぎの対処療法的なアプローチになってしまう可能性もあります。

だからこそ、あえて斜め上からの視点で、成功する保証がないオネエキャラとしてプロデュースしました。

プロデュースする上で大事にした視点は、彼の特性を把握すること。彼がもし、自分で決めたことしかやらない、恐怖で行動できなくなるといったタイプだったらオネエは提案していません。

彼の強み、弱み、才能、能力、見た目、性格、経験値などのリソースを把握した上で彼が、やり切れる人、成果を出す力が強い人、オネエを楽しめる人だと判断したからこそオネエキャラを成立させることができたのです。

画像5

↑オネエを楽しむ宮城さん

プロデュースをしていく上で、その人の特性を把握するのは必須です。でなければ、絵に描いた餅で終わってしまうから。

僕がやったことは彼のリソースの見極めから方向性を決めて、具体的な発信メディア選びとネーミングをしただけです。そこから先は彼の努力の積み上げで彼の望んでいた成果に繋がっています。

このように最初の一部分の関わりでも相手の人生に大きなインパクトを与えられることがプロデュースの魅力だと僕は感じています。

最後に

プロデュース事例解説記事を初めて書いてみましたが、改めて自分の振り返りにもなって面白いですね。これからもいくつか書いていこうと思います。

Twitter上でネーミングしてもらいたい人向けの企画も出そうと思うので、お楽しみに!

そして、まだ”ウザいけど有り難いオネエ 宮城”をフォローしてない人はぜひフォローしてくださいね。

追記:2020年8月10日、宮城さんはオネエを卒業しOJTおじさんに進化しました。現在のツイッターでは、仕事の進め方とか人間関係のことが学べるようになっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?