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過剰な成長意欲があなたの才能を潰す時

「誰もがなりたい自分になれる」「人はいつだって変われる」と発信する人が増えた影響なのか、自己成長・変化を望み、自己研鑽に励む大人たちが年々増えているように感じます。

人としてもっと魅力的になりたい、成長したいという願う向上心自体は素晴らしいことだと思うのですが、時にこの向上心がその人らしさや才能を潰しているんじゃないかと思います。


どれだけ頑張っても報われない人々

僕は自己啓発市場のマーケティングにも関わらせてもらってますが、何百万、何千万円、時には1億円以上の自己投資をしている人に出会うことがあります。それだけ投資して、理想の人生を送れているならまだしも、理想として描いている人生には到底及びませんという方もかなり多い印象です。

統計的なデータがないので正確なことは言えませんが、一説によると高額な自己啓発セミナー、スピリチュアルセミナー、ビジネスセミナーなどに参加して、理想の成果を出せる人は20%程度と言われてます。言い換えると、何かしらの可能性を感じて自己投資したにも関わらず80%の人は理想の結果に辿り着くことができないってことです。

成長意欲もある、自己投資して変化する意欲もある、それなのになぜ、変われない人がこんなにも多いのでしょうか。

「行動量が足りないだけ」では言い表せない何かがある

行動量が足りないから理想の結果が出ていないってのは正論ですし、僕自身もそうだと感じてます。ただ、成長・変化を望む当事者の方も、自分なりに行動し、やり切ってるのは事実かと思います。(※そもそも何もしてない人は例外です)成長・変化を促すコンテンツを提供している側と受け取り手の認識のギャップがあるのも一因ではありますが、それにしても結果が出ない人が多いのは別に理由があると感じています。

”ひまわりの種”はどんなに頑張っても”バラ”にはなれない

自己成長・変化を望む人で理想の結果を得られていない人は、本来”ひまわり”に生まれたのに、”バラ”を目指しているようなものなのかもしれません。元が”ひまわりの種”だとしたら、どんなにいい肥料、土壌、環境があっても、”ひまわり”以外になれないはずです。”バラ”になる努力をどれだけしても、”バラ”の花が咲くことはありません。

人間もこんな感じなんじゃないかと僕は思ってます。人それぞれ、生まれ持った個性や得意なやり方があるにも関わらず、成長意欲が空回りしすぎた結果、自分に合わない方法での成長を望んでしまう。(ひまわりがバラになろうする感じ)当然、理想の結果には至りません。

”ひまわりの種”からは”ひまわりの花”が咲く

”ひまわりの種”は”バラ”にはなれませんが、”ひまわりの花”を咲かすことはできます。元々そうなる予定だった姿には無理をしなくてもなれるのです。赤ちゃんが大人になっていくようなものでもあります。これを自己啓発などに置き換えてみます。

「他のところではダメだったけど、ここで初めて報われました。だからこの場所がいいと思うんです!」と語る、自己啓発セミナー、ビジネス講座の参加経験者の話って聞いたことありませんか。それは、内容が良かったってのももちろんあると思いますが、その人の素質・才能に、そのセミナーや講座で教えている内容・方針が一致したからだと思ってます。つまり、”ひまわりの種”がそこでの学びや体験によって”ひまわりの花”になれたってことです。

成長意欲の暴走に飲み込まれるな

学べど体験すれど報われないって方は、成長意欲が高まりすぎて、本来のその人の才能や素質を見失っている状態です。先ほどの例えを借りると本来は”ひまわり”なのに、自分が”バラ”だと勘違いして、”綺麗なバラの花”を目指してるようなもの。

特に、
・特定の誰かへの強い憧れをもった人
・明確で譲れない理想がある人
・強い嫉妬心やコンプレックスを持っている人
などは、成長意欲の暴走によって、自分の才能や素質を潰してしまいがちなんです。

素質・才能を理解するから自分に合った成長方法がわかる

「成長したいけど、成長の努力が苦しい」そう感じている方は、”ひまわり”が”バラ”になる努力をしているのかもしれません。一度その努力を手放して、まずは自分を知ること、その上でどう生きるか?どうなるか?を決めていくことが、無理のない成長・変化を叶えるコツだと思います。

幸いにも素質・才能を知る方法は世の中にたくさん出回っているので、とにかくたくさん行動しているのに結果が出てない人は、一度足を止めて、自分を知る時間に当ててみてはいかがでしょうか。

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