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周りの人にあきらめられるくらいやり切ろう

あきらめられる。あきれられる。

ネガティブな印象で使われることの多い言葉たちですが、時にとてもパワフルでポジティブな意味合いに変わります。

どういう意味があるのかを事例から考えてみます。

周囲をあきらめさせた僕の知人の例

僕の知人で圧倒的に周囲を諦めさせている男性がいます。

その方は複数の企業の顧問や取締役に参画されてますが、スタンスがかなり極端。

例を挙げると
・成果に極力コミットしない
・実務作業はしない
・依頼主からの期待が強い仕事は受けない
・自分が納得しないと動かない
・金銭的メリットだけで動かない
などなど、普通の個人起業家やフリーランスだと仕事にならないレベル。

なぜ、このスタイルでも仕事が途切れないかと聞くと、周囲が諦めるくらいやり切ってきたからと力強く力説してくれました。

特に、僕の中でこれは面白いなと思った象徴的なエピソードがあります。

彼は彼と同い年で何億、何十億と稼ぐ強者経営者が集まる会合に10年以上前から参加されているとのこと。

その会合の中でも彼は、自分のスタンスを貫いていたので、しばらくは

「何やってんの?そんなんじゃダメだよ!」

「仕事紹介しようか?」

「これからどうしたいの?」

といったことを言われ続けていたそう。

面白がられるキャラではあるので、年収数千万円の超好条件で仕事を一緒にしないかと誘われたこともあるって話でした。

ですが、彼はそのオファーも普通に断ってます。

めちゃくちゃ好条件なのに、なんでそのオファー断れるの?って感じですが、理由を聞くと、彼の中でつまらなくなることは目に見えていたからとのこと。

当時からそれくらい、自分の納得感や価値観を大事に仕事をされてたんですよね。

そして、それをやり続けた結果、その強者経営者の集いの中でも「どうしたいの?」とか「そんなんじゃダメだよ」とか「仕事紹介しようか?」といったことは一切言われなくなったそうです。

周りが諦めたんです。

それくらいはっきりとしたスタンスでやり切った結果、周囲の人も彼に対して

・生き方を尊重する
・成果を期待しない
・実務役を求めない

といったスタンスになってます。

かくいう僕も彼と何度か一緒に仕事してますし、今も会社の顧問をお願いしてます。

最初に一緒に仕事をしてた時は実務を全くしないことにイライラすることもありましたが、実務をしない姿勢をあまりにも清々しく貫くので、今は実務も成果も全く求めず、彼がかっこよく生きてること、さまざまな視点を提供してくれることにのみ役割を求めてます。

あきらめられるくらいやり切れば個性や強みがより輝く

周りの人にあきらめられる大きなメリットは、自分の個性全開で生きていけることにあると思ってます。

余計な期待もされないし、できないことはできないと認めてくれるから。

ありのままの自分、素の自分で生きるってこういうことなんだと思います。

ただただ、自分が思う通りに生きる、それがその人の生き方の魅力であり強みにもなる。

知人の彼も何かが特にできるわけじゃないし何してる人か分からないけど、人として魅力的だからという理由で、交友関係も広く、仕事もその流れから入ってきてます。

ストレス過多の理由は自分を曲げ続けてるから

彼とは反面、僕はストレスまみれの生活を送ってきました。

独立して活動しているにもかかわらず、目の前の相手に合わせて自分の役割や態度を変換させたり、自分がやらなきゃ進まないという理由で嫌な仕事もたくさんやってきました。

そして、仕事にも人生にも疲弊するという悪循環。

このような経験がある方は多いと思いますが、理由は自分を曲げ続けてることにあると思います。

やっぱりあきらめられよう。

自分のスタンスを貫き続けると、最初は違和感を感じられたり、忠告をもらうことも多くなります。

本当にこれでいいんかな?と自分の生き方を疑いたくもなるでしょう。

ですが、彼のようにそこでめげずにやり続けることで、周りの人があなたの個性をより尊重してくれやすくなります。

ストレスも減るし、自分にとって理想の生き方も実現しやすくなります。

僕自身、まだまだ貫けてないところもありますが、彼を見習って、周りの人たちにいい意味であきらめられるくらい自分を生ききってやろうと思います。

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