【外注を頼む人必見!】クリエイティブチームを円滑に動かすディレクションとは?
こんにちは、山本です。
以前回答していただいたアンケートにお答えする形で発信している、ディレクターの仕事術コラム第3弾です。
▼前回のコラムはこちらから
効率の良い役割分担の進め方
↓↓↓今回のご質問↓↓↓
【ディレクターの困りごと】
クリエイティブのチーム間コミュニケーションを円滑にする方法が分かりません。
例えば、ライター、カメラマン等、チームで動く場合
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(1)工数を割ってくれたら言われた通りにやります=提案のない方
(2)自分の色が強い芸術家肌の方=フレキシブルな対応が難しい方
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上記のようなクリエイターとコミュニケーションを取るのが難しいと感じています。
ディレクターとして、どういう指示の仕方を心がけたらいいかを知りたいです。
【山本の回答】
クリエイティブ系の人とのコミュニケーションは中々難しいですよね。
僕もしょっちゅう難しさを感じています(笑)
・技術力が高い人と組んでいるのに依頼主の思い通りに仕上がらないことや
・できあがった制作物のクオリティは良いのに、人間関係はギクシャクしてしまう
そんな経験も何度かしています。
その中で学んだことやこうすればうまくいくという僕なりの対処法を書いていきますね。
提案のない人への対応の仕方
(1)工数を割ってくれたら言われた通りにやります=提案のない方への対応
こういう場合、僕は相手にとって「どういう仕事の進め方が心地いいか」をヒアリングします。
ここで回答は大きく2つに分かれます。
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1:自分からも提案したいけど遠慮してるだけの人。
2:そもそも提案する気がなく、仕事を依頼通りこなすことで生計を立てられればといいと考えている人。
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前者の場合は、もともと工数が割り振られる請負系の案件しか仕事をしたことがないか、デビューしたてで提案するという前提を持っていないだけだったりします。
そういう人は、提案していいことや、もっと介入していいことなどをこちらから伝えてあげると意識が変わり、仕事の進め方も変わってきてスムーズなコミュニケーションを取れるようになってくることも多いと感じてます。
後者の場合は、そういう人だと割り切って、的確に工数を割ってその仕事だけをピンポイントでお願いするようにしていきます。
深く熱意を持って関わるというよりも、目標達成のために必要な役割として割り切ってコミュニケーションする感じです。
あくまでも「プロジェクトの目的を果たす」のがディレクターの仕事なので、相手の意識を変えようとか、心が深く通いあうようなコミュニケーションを相手に求めることはしません。
一見ドライにも見えますが、こうしてあえて割り切ることで依頼主、ディレクター、クリエイター間のコミュニケーションがスムーズに進みやすくなると感じています。
芸術家肌の方への対応
(2)自分の色が強い芸術家肌の方=フレキシブル対応が難しい方への対応。
こういう方に仕事を依頼する場合に僕が大事にしていることは、依頼主の理解を得ることです。
芸術家肌の方に細かく指示を出したり、あれこれ依頼するとその人本来のパフォーマンスが発揮されにくくなりがちです。
なので、依頼主とも合意の上でクリエイター側の裁量を大きく設定するようにします。
あまり相手の仕事に介入せずに相手の実力に委ねるって感じですね。
そうすると、
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・納期に間に合わない、
・依頼主との意見がすれ違いすぎて仕事が進まなくなる
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といったトラブルも起きやすくなるのですが、こういうトラブルが起きることも想定してディレクターは対策を練っておきます。
具体的には
☑︎納期が遅れる可能性を視野に入れて期日を早めに設定しておくこと、
☑︎コミュニケーションのズレが起きやすいことも視野に入れて、ディレクターを介してのコミュニケーションを徹底すること
などです。
両者の対応の共通点
(1)工数を割ってくれたら言われた通りにやります=提案のない方
(2)自分の色が強い芸術家肌の方=フレキシブル対応が難しい方
のディレクション、どちらにも共通することとしては、
相手の意向を汲み取った上で、できるだけ関わる人たちが気持ちよく仕事ができる環境をつくるということです。
当たり前の話かもしれませんが、関わる人数が増えれば増えるほどここの調整が難しくなるので、ディレクターの真価が問われるところでもあります。
いかに効率よく目標をクリアするか?にこだわって、関わる人とのコミュニケーションも最適化していくことがディレクターに求められることだと感じています。
ディレクションのやり方は十人十色ですが一つの参考になれば嬉しいです。
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