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今年最強の酒、みむろ杉ディオアビータ。

仙台日本酒サミットという催しがある。よくあるローカルな日本酒イベント・・・ではないw
初めは、仙台の酒屋カネタケ青木商店と、そこと取引のある蔵元が集まり、酒談義をする会だった。しかし、その中で多くの日本酒が厳しく評価される場所へと変貌した。今では60を超える全国有数の酒蔵が腕試しとばかり集まり、超厳しい研鑽の場所となっている。

仕組みとしては、酒蔵が3000円程度の市販酒を持ち寄り、ブラインドで評価していく。評価者には、宮城県の産業技術総合センターの上席研究員、福島県ハイテクプラザの醸造食品科長といった、その道のプロがテイスティング&冷徹な評価を下す。ちなみに最高評価が付与されるのは、全体の1割程度という。

評価は容赦ない。水道水を使っていたらそれを暴露される。他には、アミノ酸が多い、香りが硫黄臭い、個性がない、平凡、偶然が重なり合ってできた酒・・・日本が誇る酒蔵たちがこのような厳しい指摘を食らうアンビリーバブルな虎の穴である。まさしく、日本酒業界のリアルファイト。僕が蔵元なら、間違いなくメンタル折れますw

さて、そんな中、今年最高点を獲得した日本酒が、近所の酒屋にあると聞き、思わず飛びついた。「みむろ杉 ディオアビータ」山田錦で醸す、13度の低アル日本酒。何と3年連続の最高得点という。これを買わずして何を買うのだというお酒。燗熟酒が好きな自分だけど、寝苦しい夏の夜には、やはり、後味の余韻の短い爽酒を合わせたい。

ペアリングはピクルス&冷しゃぶで。ほほほ、合うではないか。ということで、今年の夏のイチオシ日本酒。ちなみにこの酒を醸す今西酒造。酒造りの発祥の地、三輪の大神神社のそばで創られており、その歴史は400年近くに及ぶ。外国人が腰を抜かすような壮大なストーリーではないか。

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