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桶谷式母乳育児相談室のおかげで母乳育児が軌道に乗った話

こんにちは、ゆずみです。今日は1年前、母乳育児に大苦戦した私が桶谷式母乳育児相談室で出会った助産師さんのおかげで母乳育児を続けられたお話をしたいと思います。

桶谷式母乳育児相談室とは…

助産師資格を所有している「桶谷式乳房管理士」が様々な母乳育児トラブルの相談を受けてくれる施設です。
出産後、なかなか母乳が出なかったり、赤ちゃんがうまくおっぱいに吸い付けなかったり、おっぱいが痛かったりと様々なトラブルを経験するママが多いと思います。そんなママたちの悩みにアドバイスをくれたり、母乳マッサージを行ってくれたりと手厚いサポートが受けられる心強い存在です。

訪問までの経緯

出産翌日からの授乳は本当に地獄のようでした。

出産した産婦人科医院では母子別室だった私と息子。入院中は3時間ごとに新生児室に通い、授乳を行いました。授乳前と後の体重でどのくらい飲んだかを計測し、飲んだ量に応じてミルクを足すというシステムでした。

これが、授乳前と後で息子の体重は全く増えない!!!おまけにおっぱいを咥えるまでに恐ろしく時間がかかる(涙)

結局、入院中は授乳した前と後の体重の差が最高2g。Why?こんなに時間がかかっているのに。そんな不安を抱えたまま退院の日を迎えました。

里帰り先の実家で生活を始めてからも状況は変わらず。ギャン泣きする息子がおっぱいを咥えてくれるまで体勢を変えたり、口を開けさせてみたり…真冬に汗をかくほど格闘しました。
更に退院数日後からおっぱいが張り始め、ますます咥えてくれなくなりました。

そこで、出産前に行った地域のパパママスクールの講師にきてくれていた桶谷式母乳育児相談室の助産師さんを思い出し、藁をもすがる想いで電話。
すぐに受診することになりました。

1回目の訪問

「お母さん、大丈夫。よく頑張ってますね。」と声をかけられ、張り詰めていた思いが溢れ、泣きながら1時間の施術を受けました。

助産院に入り、すぐにおっぱいの状態をチェック。ベットに仰向けに寝て、おっぱいマッサージを受けます。

おっぱいマッサージって痛いイメージはありませんか?
私は痛みを覚悟してベッドにあがりました。それがびっくり。全く痛みはなく、むしろほぐれていくようなとても気持ちのいいものでした。

そして助産師さんに「こんなにおっぱいが張ってたら、そりゃ赤ちゃんも飲めないよ」と言われ、ハッとしました。実は私、母乳量が少ないことを気にしていたのでおっぱいが張ってきて少し嬉しい気持ちになっていたんです。母乳が出始めたんだって。
ところが、おっぱいは柔らかい状態が普通で張れば張るほど赤ちゃんがうまく咥えられず、咥えられないなら焦ってギャン泣きに繋がると教えられました。
目から鱗とはこの事です。

その後も母乳育児に関する正しい知識を教えてもらい、さらに授乳の様子も見てもらいました。
 
助産師さんからの今後についてのアドバイスは箇条書きで挙げると下記の4点でした。

・私自身のおっぱいは完母が目指せるおっぱいだが、赤ちゃんが致命的に乳首を咥えるのが下手くそなので練習が必要
・乳首を咥える練習のために授乳前に赤ちゃんの口に少し指を入れて舌を前に出すことを促してあげると良い
・上手に咥えられるようになるまで1ヶ月はかかるから授乳に加えて手絞りでの搾乳が必要
・体重が増えないと検診で引っかかりがちなので軌道に乗るまでは授乳後にミルクを足すのもあり

どうしてうまくいかないんだろうと自分を責めてばかりだったので、プロに1対1でアドバイスをいただき、本当に心が軽くなりました。

徐々に母乳育児が軌道に乗り始める

なんとなく不安な思いを抱きながらも母乳育児を続けました。

その後、息子が一発でおっぱいを咥えられるようになるまで本当に1ヶ月かかりました。桶谷式母乳育児相談室には1度目以降は通わず、出産した産婦人科に母乳測定をしてもらっていました。
この時母乳量は大体40〜50gでなかなかミルクはやめられませんでした。

それでも諦めずに、日々授乳⇨ミルクというのを繰り返す事で段々と息子がごくごくと飲んでいる感覚を私自身が覚え始めました。本当に飲めているのかな?と不安に思いつつも少しずつミルクの量は減っていき…、気づけばミルクを足すのは入浴後と夜寝る前のみになっていました。

ちなみに、母乳育児にこだわっているくせに哺乳瓶でミルクがが飲めないと息子を預ける時に困るので完全にミルクをやめる気はありませんでした。

そんなある日、珍しく息子が授乳を嫌がるような素振りを見せるので不思議に思っていると…、翌朝胸にしこりができていることに気がつきました。
すぐに脳裏に浮かぶ乳腺炎の文字。
母乳量が増えなかったり、授乳自体がうまくいかないというトラブルには悩まされていましたが、胸が張る、乳首が切れるなどの痛みのトラブルは皆無だったためものすごく焦りました。

すぐにしこりを取るため色々な姿勢で授乳をし、自己流でマッサージもしてみました。そのおかげもあってか、発熱や更なる痛みに進行することなく少しずつしこりは目立たなくなりました。
しかし、なんとなく気になる気持ちが拭えず、2回目の助産院訪問を決意しました。

2回目の訪問

2回目の訪問を機に母乳育児への漠然とした不安が晴れ、以後卒乳を迎えるまで楽しく母乳育児ができました。

産後8日目に訪問をしてから約3ヶ月後。お久しぶりです、と再び桶谷式母乳育児相談室に足を踏み入れました。
この日は胸のしこりが気になるということで時間いっぱいマッサージを行ってもらいました。マッサージの間にも現時点での疑問点や今後どうしていくべきかなど沢山の情報やアドバイスをいただきました。

以下に箇条書きにてまとめておきます。
・授乳中、カレー、焼肉、天ぷら、唐揚げ、餅類は要注意。母乳がドロドロになり詰まりやすくなるので調子の悪い時は避ける。絶対にダメとは言わないけれど。
・赤ちゃんが唸るのは「出にくいよ」、「美味しくないよ」のサイン
・生後3ヶ月なら授乳は左右5分ずつで十分。離した時に泣くかもしれないけど、赤ちゃんは咥えておくと安心なだけでもう飲みたい気持ちはなくなっているので気分転換したら機嫌が良くなるはず。
・お茶などの水分補給は母乳の子なら特には必要なし。
・おっぱいの調子が悪い時は葛根湯を飲み、軽く冷やす。温めすぎないように入浴を控えてみる。

十分母乳が飲めているみたいだね、とプロのお墨付きをもらい、これで良かったのだと本当に安心しました。
さらに、母乳マッサージをしてもらったおかげでしょうか。
母乳が出ている感覚が更にわかるようになり、

〜ちゃんとお腹いっぱい飲めてるかな?
〜ミルクが欲しくて泣いてるのかな?

そんな心配をすることが全くなくなりました。

あまりにも感覚が変わったため、もっと早く2回目の訪問をしていれば…と今でも思うくらいです。

卒乳を迎えるまで

はじめに苦労したからか、終わりはとてもスムーズでした。授乳ができて、本当によかった!

以後、哺乳瓶を忘れないために入浴後40mlのミルクをパパにお願いしていましたが、それ以外は母乳で育てることができました。

ちなみに、生後半年ごろに生理が再開し、因果関係があるのかないのか夜間授乳が増えたため生後7ヶ月頃に夜間断乳。

夜間断乳を含む睡眠についてはこちらにも書いてます。良かったらご覧ください!

すると夜間母乳が作られなくなり、必然的に全体量が減っていきました。
離乳食をよく食べていたこともあり、自然と食事とミルクにシフトしていき…。
生後9ヶ月頃には1日数回なんとなく咥えているだけの状態になりました。
私自身が寂しいという気持ちに折り合いをつけ、生後9ヶ月と13日、30秒ほどちゅぱちゅぱとおっぱいを咥える息子を見届け、卒乳としました。

夜間断乳の際に授乳感覚が空きすぎておっぱいが張るという経験はしましたが、最後の時は息子も私のおっぱいも本当に自然に卒業を迎えることができました。
そのため、断乳の時に再度桶谷式母乳育児相談室にお世話になることはありませんでした。

母乳育児がしたいけどうまくいかない…そんな人へ。

私が苦戦しながらも母乳育児を続けられたのは、桶谷式母乳育児相談室の助産師さんのアドバイスがあったからです。

産後はメンタルも不安定で、慣れない育児に追われていっぱいいっぱいになってしまいます。
また、家族にあれこれ言われ、SNSなどで様々な情報を目にし、翻弄されがちです。
そんな時、プロの目線でアドバイスをもらうことは自分の中での指標になるだけでなく、気持ちの安定も図ることができます。
出産前に自分が母乳育児につまづいた時、頼れる場所があるのかリサーチしておくことも大切かと思います。

最後に触れておきますが、私はミルク育児反対!母乳至上主義という考えは持っておりません。
出産前はできれば母乳で育てたいなぁ〜なんて呑気に思っている程度でした。
そんな私もどういうわけか母乳にこだわってあれこれと苦悩してしまいました。
それでも卒乳した今、母乳育児頑張ってよかった!と心から思っております。
後悔のないように可愛い我が子に向き合いましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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