見出し画像

【感想75】ザ・クリエイター/創造者

久々に2本はしごしてきたけれど、2時間半☞3時間半の継投はさすがに疲れるっス。合間に1時間本読んでる時間もあるし、脳みそが仕事の日以上に稼働させてる時間長い気がする。

他人に勧めやすい ★★★★★
個人的に好きか  ★★☆☆☆

映画館で見たほうがいいのは間違いない。

近年のSF映画としては大味だけれど大画面で見る価値のある映像だし、舞台の大半はアジア圏で日本文化もそこそこ出て来はするのでそこまで前知識はなくても楽しめる素質は持ってる。
特にセリフ1つや些細な描写で観客に問いかけてくるような場面はさりげないからこそ響いてくる部分もあるし、映像体験やシーンを見逃すのを避けたいって意味で映画館で見たほうがいいって自信持って言える。

でも個人的に乗り気になれなかったのは、良くも悪くも映像以外に褒められる部分はなかったなぁ、て気持ちがデカい。

脚本部分はだいぶ荒っぽい。
軸で据えられている主役3人はある程度肉付けされたキャラなだけあって、家族愛という本筋でのストーリーは終盤に向かってボルテージが上がっていくしいい結末だったと思う。
3人以外のキャラはどうしても印象に残りづらいキャラの立ち方をしているのと、人間とAIというかなり大きな括り方をしているおかげもあってどうしてもわかりやすい悪役を置けていないせいで他の要素がどうしても3人の話に頭2つ分差をつけて負けてる感じにはなった。

本作中で発端となったどうしてAIが核攻撃をしたのか?という部分もあっけないネタ晴らしと、それは別に関わらないよと言わんばかりの展開なので小ネタレベルでしかAIと人間という対立の見方ができないのは惜しかった。
既視感ある脚本でも許される、てラインにはギリ触れてないよなぁ…て塩梅のお話。これがあったらもっと面白くなるよな、て思いながら拾われない要素が捨てられていくのを見るのはなんだか悲しくなってしまった。


結局文句多くなっちゃったけど、アトラクション感覚で楽しめるライトな映画は誰かに映画館へ行くときのオススメとしては外さないのでありがたい存在ではある。

故 Twitterで使われてる「低予算」「50万のカメラで撮影」「映像がいい」とかのワードは間違いなく消費される映画のソレだし苦手な空気を纏ってるけれど、今回はマジでそれ以外何言えばいいんだろうって困ってはいるのも確かなのでこれは仕方ないのかもしれない。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?