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想定問答:こんな案件、承諾する?

新卒採用の面接で、「これ聞かれると困るな…」という想定問答について取り上げます。

今回の想定問答は、「メーカー営業」のような、技術営業職でよく取り上げられる質問です。


こんな感じです。

「あなたは技術営業職です。お客様との交渉で、"納期に間にあわせることが圧倒的に厳しい商品"であれば受注可能である、と言われました。あなたはそれを承諾しますか?」


メーカー営業志望でない方も、少し回答を考えてみてください。




…答えは決まりましたか?

それでは、解説に移りたいと思います。

「承諾しない」

この答え、「Noが許されない面接という場」と考えてしまうと、

「どんな厳しい案件であっても、承諾します。それを乗り越え、会社全体で成長していきたいと考えています。」

という答えが思い付くんじゃないかな、と思います。


これはこれでウケる会社も確かに存在します。
まぁ、ブラック気質ですが…

私は、「承諾しない」と答える方がベターなのではないか、と考えています。
実際、このように答えた受講生が内定を頂いています。


その理由について説明していきます。

プロとは、出来ないことを知ること

この想定問答は、暗に以下の二者択一を迫られています。

「お客様を取るか、会社の技術力を取るか?」です。

つまり、「プロとしての態度」が問われているのです。


技術営業職という前提があるように、
あくまでも、あなたの立場は「その分野におけるプロフェッショナル」です。
お客様よりも技術について詳しくなければいけません。


こういう状況で、お客様に
「申し訳ございません。それは難しいです。」
と言えるのって、「技術を知っているからこそ」なのです。

技術に対するリスペクトは、技術営業職にはなくてはならないものです。


「プロフェッショナルになる」ということは、言い換えると「出来ることと出来ないことの分別がつく」
と言えるのかもしれません。


少なくとも、こう答えられると、技術職のおじさんからはウケがいいんじゃないかなぁ、と思います。

こういうおじさん、何でもかんでも受注する営業が嫌いなので…(笑)

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