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言葉は世界を切り取る

「固有名詞・テクニカルターム」を使うだけで、「ES力」が一気に向上します。

そして、その効果は以下の2つです。

①”賢さ”を出すことができる
②”臨場感”を出すことができる

今回は、そんな「言葉の力」について説明したいと思います。

コップと机

例えば、机の上に置かれたコップを想像してみてください。
それを見て、「机の上にコップがある」と認知するでしょう。

まぁ、当たり前ですよね。(笑)


ですが、これは「言葉」があるからこその、当たり前です。

「言葉を知らない」赤ちゃんには、「平面が出っ張っている」という認知が発生しているのです。

そうなると、コップと机を合わせて「一つのもの」としか認知できません。

更に言うと、コップには飲料を入れて飲む機能がある、なんて考え付きもしません。

「コップ」という言葉が、「机」から存在を切り離しています。


「言葉の力」を示す事例は、他にもあります。

「反乱」という言葉を奪うと、その国は反乱をしなくなります。

なので、過去の歴史では他国に支配で「言葉」がまず奪われました。
侵略の歴史とは、「言葉の歴史」でもあるのです。

日本人にとって”7色”に見える虹も、南アジアの民族には”2色”にしか見えません。

それは、「虹の色の数」をその国の言葉が定義しているからです。


言葉は世界を切り取る

言葉の力は強力です。

固有名詞・テクニカルタームが使えるということは、それだけ世界を小さく切り取ることができる、ということになります。

コップから机を切り取る、みたいに、です。


この、小さく切り取る、つまり「ミクロに」突き詰める力は、「識別力」です。

言葉による識別力のことを、賢さと言うことができます。


例えば、課題解決のプロである「コンサルタント」の使う日本語が美しいと言われているのは、
こういう背景があるからだと僕は考えています。

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