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「キラキラES」と「血の滲んだES」

ES選考を通過するために「凄そうに見せること」は、割と重要です。

人は「凄い人」ではなく、「凄そうな人」に魅力を感じるものです。

だから、経験を大きく見せることも、重要な技術です。


ですが一方で、「ある一つのこと」に気を付けないと、非常にイタいESになってしまいます。

特にこれは、高学歴な方ほど要注意です。


キラキラES

ESは「学生時代に頑張ったことは何ですか?」や「志望動機は何ですか?」など、各設問に回答していくと思うのですが、

各設問が統合され、ES全体で「1つのゲシュタルト」を構築します。

そうすると、
ES全体で「あなた」という人間性の、1つのメッセージが出来上がります。


僕が受講生のESの添削をする時は、この「ゲシュタルト」をすごく大切にしています。

「ES全体の雰囲気から伝わる人間性」からマイナスイメージを持たれないよう、文章を整えるイメージです。


例えば、
「とにかく凄そうに見せよう!」
と思って書いたESのメッセージは、以下のようになります。

「有名大学に行きました!そこでは〇〇サークルの代表をしました!
他にも短期留学をしましたし、アルバイトでも店舗リーダーでした!
これからは御社にて、世界で活躍する人材になりたいです!」

要は、
「私って凄いでしょ?」
というメッセージになってしまいます。
「キラキラ」です。正直、評価は良くないです。


すごい経験をされてきたのは事実です。
でも、「成功だけ続けてきた自分」という、表だけの薄っぺらさを感じます。

このようなESを「キラキラES」と呼びます。


実業務の「泥臭さ」

華やかなだけの「キラキラした仕事」なんて、どこにもありません。


「文系の花形」と言われる総合商社は
ひたすら足で信頼を稼ぐ業務内容ですし、

「スマートそうなITエンジニア」でさえ、
ひたすらデバッグ、テスト漬けの日々です。
システム障害が発生すると、夜中3時に叩き起こされて会社に駆けつける、なんてことは普通です。


こういう場所にキラキラした「お坊っちゃま・お嬢さま」が夢を見て入社しても、
企業側では「すぐ辞めそうだ…」と判断されてしまいます。
(事実、こういった学生は離職率が高く、問題視されているみたいです。)


血の滲んだES

そう考えると、ウケが良いのは
「苦難を感じたり、挫折感を味わいながらも克服したエピソード」や、
「辛さを知った上での覚悟」
です。

「精神的なタフさ」「覚悟」でゲシュタルトを作ることがES選考通過に繋がります。

このようなESを「血の滲んだES」と呼びます。

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