動物脳を刺激する「志望動機」
人は「動物脳」を刺激されることで動きます。
心が動きます。意見が変わります。
今回は、そんな話をしたいと思います。
人間の脳は、「動物脳」と「人間脳」の二種類に分かれています。
「どちらの脳が刺激されるか?」に、内容は関係ありません。
ただ「伝え方」の問題です。
「伝え方次第」で、人の心を動かす力は何倍にも上がります。
ヒトの脳の仕組み
人間の脳は、「大脳辺縁系」という中心部分に、「大脳新皮質」が覆いかぶさっているような、2層構造になっています。
そして、大脳辺縁系は「感情」を、大脳新皮質は「理性」を制御する部分です。
「進化の過程」で理解してください。
元々持っていた動物的な脳(大脳辺縁系)に、人間の進化によって、理性的な人間脳(大脳新皮質)を手に入れた、みたいな感じです。
人間の脳とは、古いパソコンに、外付けのハードディスクが増設されているようなものなのです。
それぞれ動物脳と人間脳と呼んでいきます。
動物脳が内側の脳、人間脳が外側の脳です。
ゴールデンサークル理論
「人間脳ではなく、動物脳を刺激する方が人を動かしやすい」という理論があります。
「ゴールデンサークル理論」と言います。
内容を一行で説明すると、
・「WHY(なぜ?)」から話し始めることで、人を引き込むことができる
という内容です。
この「WHY(なぜ?)」って、想いや価値観を伝える部分です。
根拠は要りません。
まずは理性ではなく、感情を揺さぶるのです。
「伝える順序」を変えるだけ(動物脳をまず刺激すること)で、相手への伝わり方が全く違ってくるのです。
この理論を「就職活動」という分野に転用すると、以下のようになります。
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志望動機についてお答えください。(300)
私の志望動機は、大きく2つあります。
「キャッシュレス社会を創出するパイオニアになる」という私の夢を叶えるには、貴社が一番だと考えたため、志望しました。私は将来、「IT×金融」のフィールドにて、「財布の要らない社会」を支える、ITエンジニアとして活躍したいという想いがあります。
その上で、貴社の大きく二点に惹かれました。
一点目は、「人財」を大切にされている点です。充実した成長環境・研修制度を使いこなしたいと考えています。二点目は、貴社が「IT×金融」に強みを持つ点です。経済学部で学んだ「金融知識」に加え、貴社の制度を利用し「IT技術」を圧倒的に深め、一流のエンジニアとして貴社に貢献したいです。(298)
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