「自己実現」というワードの危険性
「御社のフィールドを活かして、自己実現したいから。」
この志望動機、割と危険です。
例えば、このような感じです。
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志望動機についてお答えください。(300)
私の志望動機は、貴社の「人を大切にする制度」です。
貴社は、「人財」が企業にとっての最も大きな力だと掲げられています。例えば、貴社は入社後1年間は研修生として、業務をじっくりと学ぶことが可能です。他にも、有給休暇消化率が80%以上であることだったり、資格習得に力を入れられており、報奨金が頂ける制度などもあります。
これらの制度を利用し、仕事とプライベートを充実させながら、自身の成長に繋げていきたいと考えています。IT技術についてはまだ初心者ですが、貴社の盤石な制度を利用し、レベルアップが図っていきたいです。
以上より、私は人を大切にする貴社に魅力を感じたため、志望いたしました。(288)
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あえて「自己実現」にフォーカスし、あからさまに書いてみました。
読んでみて、正直「嫌な感じ」がすると思います。
これはどうしてなのか?
どう書くべきなのか?
これらについて解説します。
会社は人を「育てる場」ではない
「目標達成のために頑張ることは、別に悪くないじゃん!」
自己実現ではダメ!というと、このように思われるかもしれません。
ですが、論点はそこではありません。
企業にとってのメリットを提示できていないことが問題です。
そもそも、企業は利益が生まれることで成立しています。
社員の自己実現ができたら会社はオールオッケーか?というと、そういう訳ではありません。
潰れてしまいます。
企業にとってのメリット、つまり「成長を通じた会社への貢献」があってこそ、志望動機になりうるのです。
「自己実現の先」を作る必要がある、ということです。
「与える」ありきの「貰う」
例えば、教育に力を入れている企業もそうです。
教育の先に、成長した社員が「利益」を生み出してくれることを見越しているからです。
それを理解した上でないと、教育を受けたいだけ、つまり「貰うだけ人間」になってしまいます。
「与える」ありきの「貰う」に価値が生まれます。
ここを理解していないと、選考で落とされてしまう可能性があります。
注意して下さい。
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