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言論を守るため劉氏に反訴、村田氏に訴訟を提起―トランス差別とは何か?―

⚠️新規で裁判報告noteを作りました

この記事の書き込みと添付データが多く、容量が重くなってきたので、新たに裁判報告noteを作りました。
今後の新しい報告は、以下の新規noteで行います⇩

🟣追記 2024.7.14

 劉氏との裁判の2024.7.12判決は「原告請求をいずれも棄却する」でした。
 PDFを添付します。

 不当判決です。
 劉氏の「悪質トランス差別団体」という記載は、明らかに女性スぺースを守る会へのレッテル付けとして記載されたものであるのに論評であるとし、かつ公共の利害にかかわる、劉氏は主としては公益目的でしている、「人格攻撃に及ぶようなものであることを認めるに足りる証拠はないので、意見ないし論評としての域を逸脱するものともいえない」としたのですから。
 「差別団体」という表現は、それだけで強烈な人格攻撃です。裁判所は(まあ弁護士も)SNSにかかわる名誉毀損事案のとんでもない多発に辟易しているのではあり、まあ訴訟を抑制したい気持ちはヤマヤマ分かります。ですが、本件は違法性を認め賠償を認めるべき事案でした。
 このように差別団体だとレッテル付けをした名誉毀損について違法だと認めないと、「裁判所が女性スペースを守る会を差別団体だと認定した」なぞと言う輩まで出てきますし実際、Xポストなどに見受けられます。そのような記載はより明白に名誉毀損になりますから、直ちに削除してください。それこそ論ずるまでもない名誉毀損です。
 判決の言い渡しでは珍しいことがありました。通例は主文を述べるだけ、あとは判決書を受け取って読んで、と言う形になるのですが、今回は若干の声明がありました。


論点は3つ、1つは、事実の適示なのか論評なのか、2つは違法性阻却事由があるか、3つは損害論である。1つ目は事実の適示ではなく論評による名誉毀損である、ただし2つ目での上記の理由で違法性が阻却されました。


という説明でした。誤解されたくなかったからではありましょう。
 多くの方々の傍聴をありがとうございました。代理人弁護士の力不足もあったと思います。申し訳ありません。会では東京高裁に上訴することと決めました。
 3時30分からは記者会見をしました。

2024.7.12記者会見

「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」の様々な方の同席を頂き、ご発言いただきました。ありがとうございました。どの程度、どのように報道されるものでしょうかしら。
 当職が説明のために用意したレジュメは、下記の写真の通りです。

🟣追記 2024.7.10

劉氏との裁判の判決は、7月12日午後3時、横浜地裁です。
傍聴券事件になったので、傍聴される方は午後2時15分までに、横浜地裁西側の日本銀行側入口で整理券をもらう必要があります。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/detail?id=17856&list_id=26,28,27,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38

🟣追記 2024.6.12

6月11日、村田氏が2024.6.7法廷での本人陳述を公開しました。
https://note.com/smrtatniigata/n/n58e7fb69e136?sub_rt=share_h
先方が自ら公開されたので、ここにもpdfでアップします。

 このことは公開で議論されてきており、「名誉毀損」の内容は誰のプライバシーとも関係しないのですから、裁判の様子が分かることは意義があります。裁判所への当方の書面は随時ここにアップしてきましたが、村田氏側にあっても、必要ならば一部名前などを削除してでも公開して下されば幸いです。「トランスジェンダー」の定義一つから裁判ではどうなるか、関心がもたれましょう。今、建設的な議論こそが必要です。

🟣追記② 2024.6.10

 以下は当会の共同代表 森谷みのりによる、被告村田峻一氏の2024.6.7陳述についての感想です。どうぞお読みください。


1 私は4月23日の劉氏との裁判後に劉さんが公開音声を流したスペースで、森谷の陳述内容の性暴力被害についての二次加害をされて、デマの噂を流される恐怖と、その噂が事実のように多くの方々に記憶されてしまう理不尽への憤り、家族や知人にそんな噂を聞かせたくない、感情がごちゃ混ぜになり、体調不良も起こしてしまいました。

2 『トラウマの克服には、安心できる空間でフラッシュバックを繰り返しながら、その経験を言語化することが必要です。』と村田氏は陳述しました。性暴力被害後のフラッシュバックは私の場合でも凄まじいです。その体験もなく、ご自分は女性よりも筋力が有り日常的に暴漢を警戒している女性の苦しみを体験しない立場の村田氏が古い知識でフラッシュバックの苦しみを軽視しています。
6月7日、村田氏との裁判の前夜は不安で眠れず、裁判後に帰宅して夕方に寝ても、体調不良の悪化や、少し眠ると、酷い夢を見てしまい、自分が大声を出したのか?不安で家族に大声の寝言を言ったのか?を確かめずにはいられませんでした。
3 森谷が共同代表を務める女性スペースを守る会が劉さんや村田氏から「トランス差別団体」と誹謗中傷をされ続けています。
村田氏から「トラウマの克服には『この社会には性暴力加害者も存在するが、むしろ加害者でない人間の方が多い』というメッセ―ジを被害者に伝えながら、被害者がセーフスペースで発する言葉を拾い上げることです。」と言われても実際に二次加害まで受けて苦しんでいる当人の私にとっては、村田氏から「トランス差別団体」と何度も繰り返して書かれたり言われたりする事で、現実の場が「セーフスペース」ではなく警戒しなくてはならない場に変わっています。盗写されて、写真を晒される不安、罵倒されたり、暴力を受けたり、身元を探られ、嫌がらせを受ける不安も大きいです。
4 それらの違法行為を村田氏本人がするなどとは思っていません。「トランス差別者」とレッテルを貼られた女性を「叱る」と称して大声で怒鳴ったり、とり囲んだりするトランスアライの方々が実際にいるのだから、不安を感じるのは当然です。
5 先人の女たちが安心.安全に暮らすために勝ち取った、女性スペースを守るための話し合いと、女性を守る法律の必要性を伝えている当会です。それなのに性自認主義の方々から「トランス差別団体」と言われ続けている現状に憤りを感じています。


🟣追記① 2024.6.10

 下記は当会の代理人である滝本弁護士による、被告村田峻一氏の2024.6.7陳述についての感想です。ご参考までに。


 当会の下記共同代表の陳述と対比して、村田氏の陳述は酷かったと思う。2023年の最高裁の判断の情勢を説明し、地裁あてに「その趣旨に従え」と、論点は全く違うのに言いたいだけかなと感じた。この陳述は、こちらでは勝手に出せない。村田氏側として「愧じない陳述」であるならば、すべてをアップすべきでしょう。
 特に原告守る会の者らで「何だそれひどい」と話題のところを書きます。性犯罪被害女性についての下記の文脈です。これは二次加害性が明確であり、誰からもまずは聞かない。それをトランス女性支援のバイセクシャルだという、活動家村田氏にあって、法廷で堂々と言ったのは知られるべきでしょう。
 村田陳述書の2ページの下から4行目以降です。
「トラウマの克服には、安心できる空間でフラッシュバックを繰り返しながら、その経験を言語化することが必要です。だからこそ、性犯罪被害者支援の要は『この社会には性暴力加害者も存在するが、むしろ加害者でない人間の方が多い』というメッセ―ジを被害者に伝えながら、被害者がセーフスペースで発する言葉を拾い上げることです。」と。そして、トランス女性の女子トイレ利用があっても個室空間以外の死角を減らせば良いようなことを言われた。
 この感覚は何なのか。性犯罪の被害者支援の専門家でもない、そして性犯罪を圧倒的に侵す側である「男性」なのに何を言うのか。
 女性スペースを守る会などは、トランス女性の女子トイレ利用を公認すれば、性犯罪目的の男が「女性のふり」ではなく「トランス女性のふり」で入れるのだから、危険性が格段に増すと言い続けてきた。
 それには答えずに、上記を法廷で述べた。実に酷いものだと感じました。


🟣追記 2024.6.7

 本日の、当会と村田峻一氏の裁判は無事終了しました。判決は、2024年8月30日金曜の午後3時となります。
 傍聴人は、30人くらいでした。制限時刻の10時05分までに来たのは20人以下でしたが、後に来た人が入れたようです。村田氏ツイートにあったチラシが10時30分までにと書いていたので遅れた模様にて。当方は当会代表の陳述を多くの人に聞いてほしいので、抗議などせずとしました。荷物などすべて預けての傍聴でした。
 当方の森谷陳述(共同代表3人の陳述)は、感動的だったと思います。請求内容の簡潔な書面とともにPDFをアップします。

 以下にテキストでも示しますので、お読みください。なお、村田さん陳述は最高裁の2つの判断を強調する内容の弁護士的な文章でしたが、アップする許可は得ておらず出せません。


結審にあたっての陳述

2024年(令和6年)6月7日

第1 森谷みのり
 私は、女性スペースを守る会の共同代表の一人森谷みのりです。私が裁判所に申したいことは、甲106号証の今年3月8日付陳述書に述べましたので、ここでは他の2人のここに顔を出すことができない共同代表の陳述を代読します。

 ただ、この裁判でも前提として出ている劉さんの裁判でのこの4月23日夜の結審の夜のX、(昔のツイッターでできる)の音声放送でのことについて一言述べます。劉さんは法廷では陳述しない一方で、音声放送をしました。その中で当日、私が陳述した過去の性被害について、陳述と異なる話を拡散し二次加害を行いました。具体的には「私はレイプされ、レイプ性暴力を受けたことがある」と私が陳述したと偽りを述べたのです。私も多くの女性と同様に様々な被害があり、それもあって女性スペースの重要性を訴えていますが、劉さんが音声放送で述べたような陳述はしていません。

 このことについては、4月27日、この裁判の村田氏代理人でもある弁護士に弁護士を通じて謝罪とこの録音放送を削除するよう求めました。しかしなんら回答がないままです。ふざけています。私たちの会を「差別団体だ」などと言う男性たちは、本当に女性の権利や法益というものを軽視する男性たちだと感じます。

第2 山田響子
1 共同代表の山田響子です。森谷さんに代読をお願いします。
私は30代の大学生で、バイセクシュアルです。私には出会ってもうすぐで10年になる彼女がいます。MtFで性同一性障害の診断を受けています。体の性別は男性ですが、髪を伸ばし休日にはメイクをしたり女性の格好をして生活しています。性別適合手術はしておらず、ホルモン治療のみ行っています。
当会の共同代表を務める私ですが、実は私はLGBT支援の活動も行っています。以前、デモに参加したり、東京のレインボープライドのボランティアをしたり、大小様々なゲイリブ運動に参加してきました。彼女と出会ったのもデモの帰り道です。
2 ですから、村田氏も以前から知っています。村田氏は性同一性障害がある訳でもトランス女性でもありません。そして、LGBTとくにトランスジェンダージャパンの事務局長として、性的少数者の全体から選任されたのでもありません。その代表畑野トマト氏も、また有名なLGBT法連合会の役員なども、私たち性的少数者が選んだのではありません。
デモに参加などしたことがない性的少数者がもっともっと多いはずですが、なおさら頼んだのでもありません。私は、同意できる範囲でデモやパレード、ボランティアをしてきています。
村田氏らの主張は、率直に言って、反差別どころか、女性スペースの安心・安全を毀損して性暴力を容易にさせる主張ばかりで、一般社会と性的少数者の対立を激化させてしまっていると感じます。非常に困っています。
私は、国や裁判所は村田氏のような一部の活動家の主張ばかりを聞くのではなく、市井にいきる性的少数者そして女性スペースなどの面では当事者である女性の声を聴いて欲しいと思います。すべての人の人権が守られるように調整することこそが、性的少数者にとっても暮らしやすい世の中に繋がると思うからです。
村田さんが、女性スペースを守る会を「差別団体だ」とか言うのは、酷すぎます。在特会などとは全く違うことは明白なのに、なぜそんなことを言うのか。具体的な問題点を考えよう、解決しようとせず、政治運動の一環にしてしまったからではないか、と思います。
3 ですから、裁判所は、この裁判でどうか女性たちの声に耳を傾けてください。村田さんの今回の名誉毀損行為を許さないで下さい。よろしくお願いいたします。

第3 野神和音
1 共同代表の野神和音です。森谷さんに代読していただきます。
私は50代の既婚女性で、3人の娘の母親です。娘は全員成人しました。私自身と、娘の内2人も、未成年の内に性被害に遭っています。残る1人も私に打ち明けていないだけかもしれません。被害を受けた3人の内、娘たちについては小学生の頃であったことから、学校への報告と児童・保護者への注意喚起の依頼はしたものの、警察への届出はしていません。私自身については、友人に打ち明けたのみです。
当然これらはすべて統計には現れません。色々と見るアンケートでは、日本の生得的女性のうち、少なくとも過半数は何らかの性暴力被害の経験があります。多くは未成年の内に最初の被害に遭っています。我が家の女たちのように、表に現れない暗数がどれほどの数・量にのぼるのか。気が遠くなります。
私は、女性と女児の安心安全について強く関心を持ち、女性スぺースについて意見を言う権利があります。それを「差別だ」などと言われる、まして男性から言われる筋合いはまったくありません。

2 私がいわゆる「トランス【女性】差別問題」に触れたのは、2018年でした。
「生まれつきの性別と自分が生きていきたいと感じる性別が違う。生まれつき備わった性器や、第二次性徴による体の変化に激しい違和感がある。そういった人たちが偏見の目で見られる。」と言うことでした。
私は、勿論そんなことはあってはならない、社会で生きていく上で何かと不便があるなら解消されるべきだ、学校、就職、そして職場で差別されてはならない、当然のことだと考えます。
しかし、性暴力のほとんどが身体的な男性が起こすのですから、当初から、無防備になる女性専用スペースで、女性とまったく同じ扱いをするのは問題だと思ってきました。女性スペースでは、覗きや露出行為、盗撮といった非接触型性暴力もとても容易なのだから、当然だと思います。素朴にそう考えていました。おそらく多くの一般の方々もそうだと思います。
そこで、この問題を知ったSNS上で、トイレなら多目的トイレの使用、公衆浴場や温泉では、時間制にしたり、スクリーンのような目隠しを設けてはどうか?と述べました。
すると「トランス差別者」だと激しい非難を浴びました。トランス女性ではなく主に、その支援者アライという男性、時に女性からです。私は、どうしてこれが差別となるのか、どうしてここまで自分が正義だと言うのか、愕然としました。社会のすべての場面で生得的女性と同じ待遇を得られなければ、すべて差別だと言うのです。果ては、性別は社会的構築物であって、生得的性別とは関係なく存在する。「トランス女性は女性だから女性スぺースを利用できることは当然だ」とか言うのです。哺乳類を含む生物学などの常識、自然科学に反した考えだという外ありません。

3 私は学生運動が落ち着いた頃に教育を受けました。日本国憲法に則った基本的人権の尊重、差別など絶対にしてはいけない、それは非人道的なことだ、平和主義、非暴力、そういった戦後民主主義教育の理念を叩き込まれています。
ですから、差別者と糾弾されて、心を叩き潰されるような苦しみと恐怖に襲われました。「女性や女児の安心安全のために自分たちだけのもの」と言うことは、差別だったのか、多くの女性がそれぞれに内省していました。トランス女性は女性より圧倒的に数が少ない、女性だと認識していてなんら危険性もないのに、犯罪者と一緒にするなと非難もされました。非難が続き、やがて書かなくなり消えて行ったアカウントも多くありました。
SNS上で激しく「トランス差別だ」と謳う人たちは、相手がどれ程にきついのか考えてはいない模様で、容赦ない姿勢でした。それを言うならば、何がどう差別なのか言わなければ説得的でないのに、ヘイトだ、差別だといい、人によってはどこの誰かを探られてもいました。私はおかしいと思いなんとか続けてきました。
そんな中で、当会ができ、私も賛同しました。その10月頃からスタッフになり、攻撃がきつくて怖いことなどから共同代表から降りたいという人がいて、私は2022年秋、森谷さんと同じ会議で共同代表の一人になりました。

4 重要なのは、防犯の観点のはずです。もともと男性もすべてが性犯罪者ではないけれど、性犯罪が圧倒的に男性の女性に対する事件ばかりだからこそ、女子トイレなどの女性スぺースはできたのです。女性スペース自体が、防犯のため、女性の安心安全のためにできたのです。防犯こそが重要なのです。
 ところが、支援者アライからは、利用できるかどうかは差別の問題だと言われてしまいます。その背景には、男性の女性に対する性暴力自体が、差別の産物だとする主張があるようです。同様に、トランス女性が被る性暴力も、トランス女性差別の問題だというのです。
しかしそれはおかしいです。私はその立場をとりません。女性を襲ったり、盗撮したり、トランス女性を揶揄したり暴力を加えたりするのは、あやうい男性それ自体の問題ではないでしょうか。
しかし、少しでも考えれば、暴力は、常に差別によっておこるのではないことが分かります。親が子を、または成長した子が親を殴り、学生グループは対立する他校のグループを襲撃もします。これらは加害者が被害者を差別しているから暴力をふるっているからではありません。もちろん差別による暴力もありますが、差別以外の要因による暴力も多々存在するのです。

5 もちろん、日本の女性差別は、まだまだあると思います。一番感じるのは、実に数多くの女たちが性暴力を受けているのに一向に変わっていない実態です。制度、システムとして女性が差別されていると考えます。防犯対策がしっかりととられない、性犯罪の捜査がまだまだまだ抑制的、処罰も「魂の殺人」でもあるのにまだまだ軽いという点で、女性差別だと思います。まして最近は、女子トイレが減ってきてしまっています。既に東京都区部の屋外トイレの62%には女子トイレが無くなってきてしまっているなどは、女性差別がまた拡大しているのではないでしょうか。
そうした状況下で、さらに防犯を緩める法や施策が推進されたならば、まさに男性社会による女性差別の象徴だと考えます。

6 一方、【トランス女性の女性スペース使用問題は差別問題ではなく防犯の問題】だと思います。ともに活動している性同一性障害のトランス女性からは、男子トイレで揶揄されたり、暴力を受けることもあると聞きました。それが差別であり排除だと思います。
しかし、女性が女子トイレなどで使用を認めるかどうかは、差別ではなく防犯の問題です。排泄は、認識ではなく身体からするものなのですから男子トイレの利用で足りるはずで、生得的な女性のためにできた女子トイレの利用を希望するのは、本来は筋違いです。これまで「黙認されていた」という実態があっても、改めて問われればそれは筋違いだという外ないのです。黙認と言っても「言えなかった」ことが多いだけで、決して女性らが承認していたとは思えません。
私たちは、「犯罪機会論」の立正大学教授小宮信夫教授から学び、昨年4月6日には、「安全な環境とは?犯罪機会論で考える--ゾーン・ディフェンスで防犯を」という講演会も開催しました。とても勉強になりました。
私や、私と主張を同じくする人たちは、多目的スペースの増設や、施設の特性によっては時間や空間を分けることによりトランス女性のプライバシーや尊厳、安心安全を守ることを、この問題が取り沙汰されるようになった時から主張しています。当会が成立するより前からです。多目的スペースを作る余裕がなければ、男性スペースをもともとの男女共用に戻す、またはオールジェンダーにしてはどうかといった提案もしています。それでトランス女性もトランス男性もトイレを使いやすくなるのです。現実に即して具体的に考えているのです。
なお、温泉については、後に当会とともに活動する性同一性障害の人から、「大風呂は諦めるしかないんです、付いていれば当たり前です。誰でもあきらめなければならないことがあるじゃないですか」と聞き、「あっ、女性の気持・立場がちゃんと分かってくれる人もいるんだ」と知りました。

7 一方で、私たちを【トランス差別団体】と非難罵倒する人たちは、トランス女性のために何を提案してきたのでしょうか。ただひたすら、女性スペースにトランス女性を受け入れよ、と主張してきただけなのではないですか。それは言い換えれば、いわゆる女性装をしている人、女っぽい人は「女子トイレに行け」と言っていることになります。トランス女性に嫌がらせ、時に暴力を振るう男性こそが、喜ぶ方針ではないでしょうか。男性こそが、性の多様性を承認していないのです。

先人の女たちが血と汗と涙で勝ち取ってきた、なけなしの女性スペース。その歴史を踏みにじり、当会に差別団体というレッテルを貼り、生得的女の安心安全、防犯をないがしろにする。人として恥ずべき行いというほかありません。
多様な人々が共存共生する社会はどうあるべきか。村田氏はもう一度自らの足元を見つめ直してください。当会を「トランス差別団体」と誹謗中傷することはやめて下さい。直ぐにそんなツイート、ポストを削除し、当会に謝罪して下さい。

裁判所は、村田氏の当会へのレッテル貼り行為を止めて、当会への慰謝料の支払いを命じて下さい。どうぞ宜しくお願い申し上げます。         以 上


🟣追記 2024.6.5

6月7日(金)午前11時00分、横浜地裁の101号法廷にて、当会と村田峻一氏の裁判の結審、両者の陳述があります。

上記は傍聴券事件となりました。傍聴希望の方は、午前10時05分までに横浜地裁西側の日本銀行側入口にお並びください。
どうぞよろしくお願いいたします。
https://t.co/1WkOBw4qGO

🟣追記 2024.5.10

村田峻一氏との裁判について、結審予定の弁論の日が定まりました。
6月7日(金)午前11時00分、横浜地裁101号法廷です。
おそらく傍聴券事件となり、整理券は10時00分あたりまでになると思われます。

当会共同代表の森谷みのり、被告の村田氏が陳述し、結審見込みです。
詳細が定まりましたら、また追記します。

―横浜地裁は横浜駅から東急線の延長の「みなとみらい線」の「日本大通り駅」を降りて2分です。
傍聴券事件になる可能性があり、その場合は1週間ほど前には下記に出ると思います。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/list?id=26,28,27,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38

🟣追記 2024.4.25④

 劉氏との裁判の判決は、7月12日午後3時、横浜地裁です。予定では101号法廷、傍聴券事件になるかとも思いますが、どうぞご出席下さいませ。法廷では主文を言うだけなので、判決文を受領した上で急ぎの説明会と、会見をすることになると思います。
 なお、村田峻一氏との裁判の方は6月あたりになる予定です。日程が定まりましたら、ここに追記します。

🟣追記 2024.4.25③

 以下に、裁判終了直後に共同代表 森谷が記者に述べた感想・報告を掲載します。


 記者さんから、今日の裁判について言いたい事は?というような質問を受けて、
「神原弁護士に男性の下半身については言及しないのに、トランス女性については身体の事を言うのは、差別であるかのように言われて……。
そんな風に言われたら、私は男性の下半身について言い難い言葉を、言いたくて言っているのではなく、仕方なく言っているのに……。
 この裁判で、幼少時の性暴力被害について陳述しましたが、それに先立って夫に昨日その事実を伝えました。」
と答えたあたりで、涙が出てしまいました。それでも、
「私は、子どもや知的障害ある女性のことも学校などで知っているので、性暴力被害に遭う機会を少しでも増やしたくなくて、この団体で活動しています。一般女性なら危険を感じてそっと離れる怪しい者がトイレにいても、その不審感に気付けない、子どもや女性を守りたいのです」と言っている間に涙声になってしまい、織田道子さん(東京強姦救援センターの方々が作った平等社会実現の会代表で、長年、性暴力被害者を支援されている)に、「続きを、話して下さい」とお願いしました。織田さんは森谷の手を握り、軽く背中をさすって森谷を気遣いつつ、性暴力被害者が男性を恐れてしまう事例について、今までの記者会見で織田さんが伝えて下さっていた持論を話して下さいました。


🟣追記 2024.4.25②

 23日の劉氏との裁判では、法廷周辺を警察がそれなりに警備し、傍聴人は筆記用具など以外は法廷に持って入れないものとなりました。
 警備は、2022.11.14に劉氏の代理人が下記のようなツイートをした状況で始まった事件でした。https://x.com/kambara7/status/1591962044890484736?s=46&t=QvFminq_sr_D7q7m54UeaA

劉氏の代理人のツイート 2022.11.14 https://x.com/kambara7/status/1591962044890484736?s=46&t=QvFminq_sr_D7q7m54UeaA

その後すべては書きませんが、当会関係者宛に幾つか脅迫があり、この3月末には翻訳本「トランスジェンダーになりたい少女たち」に関して書店の放火を示唆する脅迫があった状況ですから、警備は必要でした。2023.12.1には警察など宛に添付の上申もしました。

 運動マークは法廷内に入れないこととするのは既に当然のことですが、当会の代理人弁護士だけが出た第1回目弁論では、そのようなマスクなど付けた人が見られたことから、念のためにこの3月14日付で上申をしました。

 当日は、裁判所周辺でのトラブルも、法廷内でのトラブルもなくて良かったです。裁判を受ける権利と裁判公開の原則を守ることにも、努力が必要です。
 劉氏のXポストによると、運動マークの入ったプラカードなどまで持ってきた模様ですが、勿論それも法廷に入れませんでした。なお、劉氏側とみられる傍聴人は約10人で、第1回目弁論の15人程よりも少なく、当会を支援する人やその感じの人のほうが多い状況でした。
 終了後、記者に対しては、当方は森谷、滝本、「女性スペースを守る連絡会」に参加している平等社会実現の会 織田氏で説明しました。劉氏側は近くで記者会見をした模様です。判決に向けてしっかりした報道を望みます。

🟣追記 2024.4.25①

劉氏側弁護士の陳述の一部、注目すべきところのみを以下に掲載します。劉氏側において正しいとして世に問おうとするならば、これまでの主張・提出証拠の一覧を、匿名化などしつつもすべて出せば良いと思います。少なくとも今回2024.4.23結審時の陳述は、出すのが当然ではないでしょうか。


―2024.4.23 劉靈均氏代理人の神原元弁護士の陳述より―

4(2) では未施術のトランス女性を女性トイレから排除することはなぜ「差別」なのか。いうまでもなくも外出時にトイレが利用できることは人の生存にとり欠かせない利益であり、その性自認にあったトイレを利用できることはその人の人格的生存に欠かせない利益です(経産省事件第1審、東京地裁令和元年12月12日判決)、そしてトランス女性にあっても、排泄を目的として女性トイレを平穏に使用する以上、無用な混乱を招くことなく、女性用トイレを利用することは可能であり、とりわけ性器の形状を理由に女性用トイレから排除すべき理由は見当たりません。
(畑野とまと氏陳述などの6行 略)
 そして万一、トイレで犯罪が発生したとしても、それは当該犯罪者の責任であり、「トランス女性」全体がその責めを負うべきものではありません。それにもかかわらず、社会的弱者に属するマイノリティ集団をあたかも犯罪予備軍のように扱い、社会の不安を煽り立てることは、まさに「差別」であり、そのような政策を掲げる団体を「差別団体」と論評することは極めて自然です。


🟣追記 2024.4.23

 本日、横浜地裁で劉氏相手の裁判が結審しました。当会の共同代表森谷みのりと、劉氏代理人の神原元弁護士が、それぞれ陳述しました。
 森谷の陳述内容をPDFとテキストで掲載します。劉氏の陳述は、先方が公表されたらこちらでもご紹介できるのですが。


2024年(令和6年)4月23日
        女性スペースを守る会
        共同代表 森氏みのり
横浜地方裁判所 第二民事部合議係 御中

1 私は一人の女性として生きてきました。還暦を過ぎております。亡き父は大正生まれです。私の兄弟で幼稚園教育を受けたのは男児だけです。大学への進学を父親から肯定されたのも男兄弟だけで、私は大学に進学する意欲を持てませんでした。「女に学問は要らない、従順であれ」と言い聞かされて育ち、成人後も苦労を重ねて生き抜いて現在があります。

2 女性女児は性暴力やセクシャルハラスメント被害を多く受けています。私も小学1年生頃に公園で見知らぬ男性に身体を触られた性暴力被害を受けています。この被害については、幼いながらも嫌過ぎたせいでしょう、長年、誰にも被害を言えませんした。高校生以降は電車内で勃起した男性器を見せられた被害や、身体を触られた被害も受けました。こんな事実を話すことは、当時の恐怖を思い出すので、今この法廷での緊張状態で告白することにも不安があります。
女性や子どもへの性犯罪をする圧倒的多数は男性です。その人の自認する性別は分りませんが、生得的な男性です。女子トイレなどの女性スぺースは、そんな身体が男性の人から避難し、安心していられる場所として成立しました。ですから、女性が女性スぺースでの「安心安全を」と言うことは正当な権利です。身体男性が、いわゆる女性装を着ることも自由で、尊重すべきです。「らしさ」や「社会的役割」はそれぞれの人の自由だからです。ですが、女性と自認するからといって性別で分けられた女性スぺースを利用して良いかどうかは、別の話です。
ところが、それを聴こうとも、議論もしようともせずに、一部のトランスジェンダーの希望を最大に配慮すべきだとする方々がいます。間違っていると思います。
まして、被告の劉さんのように疑問を言うと「差別だ」とすることは了解できません。

3 私は2021年9月18日、女性スペースを守る会の趣意書に賛同しました。翌年の5月にスタッフとなりました。会の共同代表には、どこの誰なのか探られ、職場に不審な電話が来るなど過去にありました。それで降りる人がいて、私が2022年10月22日から共同代表の一人になりました。そして誰かが顔を出さなければ説得力をもてないことから、昨年5月の記者会見から顔を出し、今日この法廷に初めてきました。
昨年12月15日の期日は警備のために延期されたということです。延期されたことは残念でしたが、今日はそれなりに安心してくることができました。ありがとうございます。

4 当会は、2021年9月、LGBT法について立ち止まって考え、慎重な議論をもとめて発 足しました。現在賛同者は3250名ほどです。うち600名程のレズビアンを中心として性的少数者が約730名もいます。劉さんは性的少数者も多く賛同する当会に対して、差別団体だとレッテル付けをしたのです。
この背景には、劉さんが男性なので、「女性と自認している」という人であっても、身体男性とともに女性スペースを利用することが女性にとってどれほど怖いか、分らないことがあるかもしれません。身体男性は、身長は平均10数センチ高く、体格も筋肉も女性より強いのです。そして女性を襲うことのできる陰茎を持っています。真実女性と自認しているかどうか、外見が女性に見えるかどうかは関係ありません。女性スペースに入れるということとなれば、性犯罪目的の人も入りやすくなります。女性のふりではなく、「トランス女性」のふりで入ってこられるのですから。劉さんにはそんな当会の主張を聞く耳も持ってほしかったです。
私たちは、女性が安心・安全に暮らすために活動しています。様々な女性スぺースや女子 スポーツで女性を守る方法についての具体的な話し合い、建設的な討論を求めています。この裁判で出した多くの証拠から分かるように、私たちはさまざまな情報や調査結果、意見を発表しています。可能であればどこでも議論を重ね、行政、自治体、各政党や国会議員に働きかけ、参議院では事務局弁護士が参考人として陳述するまでしました。今は、性犯罪被害者、その支援者そして性同一性障害の方など様々な性的少数者の団体とともに作った「女性スぺースを守る諸団体と有志の連絡会」に参加し、議員や行政、メディアに向けた院内集会や勉強会を開催しています。連絡会では、「女性スぺースに関する法律案」「女子スポーツに関する法律案」といわゆる特例法の改正案を提案し、国会議員にも議論の材料にしてもらっています。当会はとても真面目な団体です。
ですから、当会は、被告が主張し、名誉毀損訴訟の判決を幾つも証拠として出してきた在日の人を差別する「在特会」などとはまったく違います。失礼にも程があります。このことは、劉さんの「悪質なトランス差別団体」というレッテル付けとともに、ここに強く抗議します。

5 劉さんは、当会を差別者だと決めつける言葉の暴力を使って他人の思想や表現にレッテルを貼り当会の活動の妨害をしました。今も、Xポストなどで、”差別団体だ”と記載されることがあります。「トランス女性は女性です」がスローガンの性自認至上主義の方々からです。その先駆けが、劉さんの「悪質なトランス差別団体女性スペースを守る会」という誹謗中傷、レッテル付による違法な名誉毀損です。
このような行為には一定の効果があり、いわゆる左派野党はとうとう当会や連絡会とは一度も正式な面談をうけいれませんでした。そのために左派野党は不勉強を続け、昨年6月の理解増進法の審議では最近の世界の状況につきなんら言及することがありませんでした。そして11月20日の参議院本会議でとんでもないことが起こりました。片山さつき議員が代表質問をしましたが、最後に女性の安心安全について質問に入ると大声でヤジられたのです。女性の安心・安全を訴える声を妨害し、”差別者”だなどとする状況は異常でした。劉さんのような行為が続いて一定の効果があったから、良識の府である参議院において、女性の安心安全を守って欲しいという女性議員の発言に対して、酷いヤジが飛ぶまでになったと考えます。
 当会がこの訴訟を起こしたことで、劉さんの表現の自由が侵害されたのではありません。劉さんが真面目に活動している当会の表現活動、団体活動の自由を侵害したのです。さらに、同様の事態が続いたから国会では噛み合った審議とならず、「差別だ」「ヘイトスピーチだ」というだけで議論ができない議員がでてきたのです。
劉さんにはこのことをよく理解してほしいです。

6 今年の3月末、産経新聞出版から4月3日に翻訳本「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」を発行することをめぐり、それを扱う書店への放火を予告する脅迫メールが届きました。この本は、性自認至上主義の立場から「差別本だ」と、読みもせず具体的な指摘もしないままに批判する勢力があって、別の出版社が出版をその直前に取りやめたところを、産経新聞出版が発行するところでした。この脅迫のために扱わないとした大きな書店グループも出ています。諸外国で高く評価されてきた本なのに、日本国民が読めない状態にしようとする方々がいるのです。
本日、会の共同代表として出席した私は、このような脅迫まであり、裁判所や警察が様々な近辺の警備をしていただいてもなお命がけの覚悟をしなければならないものとなりました。また裁判の様子を知りたい人もますます傍聴に来にくくなってしまいました。
今、基本的人権を守り、民主主義を維持するための表現の自由も、国民の知る権利も、裁判を受ける権利も、裁判の公開原則の実質も危機的状況なのです。
劉さんは、どんな風にお考えでしょうか。いくら何でも、出版活動に対する脅迫はいけないと言って欲しいです。大学で教える知識人として、出版されて批判するところは批判するという姿勢でいて欲しいです。多くの人が議論してほしい、国会でもしっかりと議論してほしいと言って欲しいです。そしてこのような脅迫事件まで起こったのは、当会を「悪質なトランス差別団体」とレッテル付けを続けている延長上のことなのだと自覚してほしいです。

7 ”差別者”とのレッテルを貼られることは社会的に大変マイナスです。私は差別をしていない、差別者なんて言われたくないのに、劉さんに差別者であると言われて、精神的に強い苦痛を受け深く傷ついています。様々な性的少数者とともに活動し、女性の安心安全を訴えている私のどこが差別者なのですか。会に集まった皆も、傷ついています。会自体も、その声明や冊子を普及する際に差別団体だとされては広がりを持てなくなり、先に述べた各政党の状況となりましたから、大きな被害を受けています。
裁判所におかれては、国民の知る権利とより良い政策を作るために活動する私たち女性スぺースを守る会の名誉を守って下さい。 以 上


⚠️4月23日裁判情報の変更(2024.4.18)

4月23日の横浜地裁は、9時35分までに日本銀行側入口集合へ変更になりました。
―同時刻までに指定場所に来られた方を対象に抽選。開廷時間は午前10時30分です。

❗️重要❗️
整理券交付場所は「日本銀行側入口」整理券交付時のみ開錠。
建物内を通って整理券交付場所に行くことはできません。入庁せずに直接交付場所に!

https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/list?id=26,28,27,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38

🟣追記 2024.4.16

① 4月23日の劉氏との裁判(10時30分から、横浜地裁101号法廷)ですが、傍聴券事件になりました。
午前9時20分~50分まで整理券を配布するそうです。傍聴の方はくれぐれも遅れないようにお願いします。

② 守る会側は以下PDFの証拠説明書のとおり、第106から117号証を出しました。劉氏側は85号証まで提出しました。在特会などについてのXポストにつき、違法な名誉毀損ではないとして在特会が敗訴した判決書などです。

🟣追記② 2024.3.29


 劉氏との裁判ですが、次回4月23日の10時30分、横浜地裁101号法廷で、こちら代表の森谷、被告の劉氏が陳述し、結審見込みです。
 どなたでも傍聴できます。横浜地裁は横浜駅から東急線の延長の「みなとみらい線」の「日本大通り駅」を降りて2分です。傍聴券事件になる可能性あり、その場合は1週間ほど前には下記に出ると思います。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/list?id=26,28,27,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38

🟣追記① 2024.3.29

 3月21日、当会の村田峻一相手の裁判でした。この日までに、当方は、代表の森谷氏と性同一性障害特例法を守る会の美山みどり氏の尋問を申請し、村田氏側は、証人として畑野とまと氏を申請しました。陳述書としては当方は、美山氏の外、当方から性同一性に関わる方の3人の陳述書も出しました。うち美山氏と森永氏の陳述書をここにアップします。

 被告からは畑野氏と被告の陳述書が出ました。それぞれ貴重な資料です。
 次回は尋問申請は採用せずに結審の見込みです。是非とも互いに尋問すべきですし、してみたいと思うのですが、裁判所は評価に関わることだから不要という姿勢です。
 次回期日は、まだ定まっていません。

🟣追記 2024年1月12日(村田氏相手の裁判)

 本日、WEBでの裁判期日でした。前回の11月17日の後、12月29日付で村田氏側から第4準備書面が出ました。原告側はこれらへの反論が更に必要か検討し出すならば1月末限り出すこととしました。裁判所は、本件の論点は事実関係ではなく評価だから言葉で聞く必要はないと考えるようで、陳述書は出すならもらうが証人採用はしないという言い方でした。原告・被告ともに3月8日限り、代表者や本人、そして性的少数者らの陳述書を出すとことになりました。
 次回は3月21日午前11時、WEB裁判でとなりました。被害内容の立証のために当方申請の代表者や証人は採用して欲しいところですが、3月21日の次の期日を公開とし、そこで結審という可能性が高そうです。

🟣追記 2023.12.27

 当会と劉氏の裁判ですが、ようやく弁論(結審予定)の日が定まりました。
2024年4月23日(火)午前10時30分、横浜地裁101号法廷です。
 もっと早期に入れたかったのですが、こうなりました。両者の陳述があります。

🟣追記 2023.12.12

 12月15日の劉氏との裁判期日が警備の都合で延期したことにつき、劉氏は以下のようにXにポストし、その日に記者会見を行うとのことです。

https://x.com/arielcookieliu/status/1733111255236518011?s=46&t=QvFminq_sr_D7q7m54UeaA

 劉氏におかれては、以下のことをどうかご理解頂きたく思います。

 劉氏や村田氏の裁判で、公開の際には傍聴に来ていた畑野とまと氏が代表、村田峻一氏が事務局長のTransgender Japanが、してきた下記noteの「FUCK THE TERF」の件や、
https://note.com/sws_jp/n/n7771dbd15286
 今年、当会以外の女性団体がしたデモに対して妨害行為をする活動家も、下記のnote報告のとおりいて、女性は本当に怖がっているんです。
https://note.com/sws_jp/n/n1582b832c0d7
 当会代理人弁護士が裁判所と警察に注意喚起をお願いした内容は、下記の通りです。

裁判所と警察への注意喚起の要請

🟣追記 ―裁判期日の延期 2023.12.8

12月15日午前11時からの、女性スペースを守る会と劉氏の裁判の期日は、延期になりました。
-滝本氏から12月1日、出廷する当方共同代表や傍聴に行く女性らの裁判所内外での安心安全の観点から注意喚起の要請をしたところ、警備体勢の関係から延期するという判断をされました。残念です。
結審予定の期日は、2024年2月頃になろうと思われます。急ぎ報告します。

🟣劉氏相手の裁判結審 ―傍聴できます。
12月15日午前11時、横浜地裁判所101号法廷


12月15日の午前11時、横浜地裁判所の101号法廷で、当会の森谷氏と、相手方の劉氏がそれぞれ陳述して(尋問ではありません)、結審となります。
 どなたでも傍聴できます。もっとも大きな法廷ですから入れましょう。横浜地裁は、横浜駅から東急線の延長の「みなとみらい線」の「日本大通り駅」を降りて2分です。

 今回が、劉氏相手の裁判の地裁での最後となります。傍聴が可能です。 お越しいただける場合は、性自認推進の活動家10数名がいつも来ているので、マスク着用等をお勧めします。

🟣追記 2023年11月17日(劉氏相手の裁判)

 当会を「悪質トランス差別団体」とレッテルづけをした劉氏相手の名誉毀損訴訟は、9月4日と10月30日にWEBでの裁判がありました。高井ゆと里氏の本、陳述書、それに従った準備書面が出て、またその人証申請がありました。当方は、添付の18頁にわたる準備書面4を出し、当会のnoteに示される活動実績をして、差別団体と言われる筋合いはないとしました。

また共同代表の森谷みのり氏の尋問申請を出しました。
 高井ゆと里氏の申請は却下され、当方の森谷氏尋問は取り下げました。当方の証拠は100号証まで、劉氏側の証拠は73号証までです。

12月8日までに互いに追加証拠などあれば出し切ることとし、12月15日の午前11時に、横浜地裁の101号法廷で結審となります。劉氏が数分間、陳述したいとのことであり、守る会側も代理の弁護士ではなく共同代表の森谷みのり氏が陳述することとしました。
 判決は、来春と思われます。

🟣追記 2023年11月17日(村田氏相手の裁判)

 村田氏相手の裁判は9月8日、11月10日とWEBで開かれました。村田氏側は、守る会が使う単語や趣意書などが差別的だと言い連ね、差別団体だというのは自由な言論などと言うばかりでした。また10月25日の手術要件に関する最高裁決定の50号証までを出しました。高井ゆと里氏の本、陳述書、それに従った準備書面が出て、またその人証申請がありました。

 当会の証拠は100号証まで、村田氏側の証拠は73号証までです。当会側は、添付の18頁にわたる準備書面2と、当会のnoteに示される活動実績をし、差別団体と言われる筋合いはないとしました。また共同代表の森谷みのり氏の尋問申請を出しました。


 次回は2024年1月12日、WEBで開かれ、傍聴はできない所です。

🟣追記 2023年7月4日

 午後2時から村田氏相手の裁判がWEBで開かれました。相手方は、神原・中川弁護士と村田氏本人、当方は滝本弁護士が出ました。WEBなので支援傍聴者などはありません。
 被告の50頁にわたる5月19日付準備書面1は誤字多く差替え予定、文献など乙1~42までを提出(41は追完予定)。原告が6月28日付で認否の準備書面1を提出。それを下記にアップします。


 次回は9月8日午後4時にWEBで開かれます。原告側として、悪質な名誉毀損だと証明するため、本来は必要がないと思いますが、性自認主義のおかしさや、また理解増進法制定に関しての会の活動など主張・立証していくこととします。
 論点は「論評」となるのか、論評として許される範囲のものなのか、というところになるのかもしれません。原告側としては、表現は①~④であり、レッテル付けとしか思えませんが。
①   「アリエルさんへの文字通りの“脅し”。」なる記載、
②   「トランス女性をシス女性の「安全」を脅かすものとして悪魔化して描き、排除に向けて旗振りをする、まさに差別団体」なる記載、
③   「差別加害者が被害者ポーズをとっている点も悪質」なる記載(第1投稿)
④   本件訴訟への裁判支援を求める中で、原告団体につき「トランス差別団体」と修飾語をつけた記載(第2投稿)

🟣追記 2023年6月21日


 当会を「悪質トランス差別団体」とレッテルづけをした、LGBT関係の学者劉氏相手の名誉毀損訴訟は、6月21日午前10時WEB裁判がありました。劉氏側は弁護士3人ほどでした。
 劉氏側が、本日までに第3準備書面のほか、63号証までの大量の証拠を出してきました。性自認に関する論文等の外、多数の当会note記事が証拠として出ました。それがトランス差別を重ねている裏付けであり、だから論評としての「悪質トランス差別団体」とするのは許されるとの論理のようです。note記事を読めば、むしろ当会が決して差別的な団体ではないし、真摯に活動していることを裁判所に分かってもらえることになると思うのですが、不思議です。
 裁判所からは「反論しますか」と聞かれましたが、「不要と考える、本日の結審をのぞむ」と述べました。
 劉氏側にあっては、更に学者からの意見書を用意する、今回の理解増進法成立の過程でのことも記載するとして引き延ばしを図るばかりでした。ために当方も、note記事その他を説明して、「悪質トランス差別団体」ではないことが明確である。そもそも、劉氏は本件以前に言及したことはなく、単なるレッテル付を記載しているのが本件なのだ、と強調した書面を用意しようかと思います。
 次回は、9月4日午前11時30分、またWEBであり傍聴できません。

🟣追記 2023年5月19日

 午前11時から村田氏相手の裁判の弁論が開かれました。横浜地裁502号法廷。
 当方は滝本弁護士のみ。被告側は本人と弁護士2人、その支援傍聴者は畑野とまと氏ら6~7人、傍聴マニアと思われる方が2人。約10分で終了。
 次回は被告側は今度はWEBで良いとし、7月7日午後2時からWEB準備期日。傍聴できません。被告側が6月2日まで書面、6月26日までに原告側が書面提出予定。
 本日、当方は請求の趣旨の追加に伴う印紙8000円を持参、当方の甲69号証「TERFと呼ばれる私達」までは提出済みでこの日に調べ扱いとした。
 村田氏側は(約束から実に遅れ)昨日50頁の準備書面1をなんとFAXで!送ってきた。そして本日になって、乙1-17号証の証拠説明書と証拠を提出。

🟣追記 2023.5.10

 本日午前10時45分から30分間あまり、劉氏裁判のWEB弁論準備がありました。次回は6月21日の午前10時WEB弁論準備です。
 本日は、当方が滝本氏、劉氏側が神原氏外計5人の弁護士です。神原氏が前提事実の認否について細かく求めて相応に対応しました。更に「差別」の定義について色々書くなどしたいということであり次回が入りました。
 当方は、本件は単なる悪質なレッテル付事案であるので、引き続き早期の結審と判決を求めて参ります。

🟣追記 2023年4月24日


 村田氏相手の裁判につき、村田氏が第1回目弁論へのお誘いツイートで、当会の修飾語として「トランス差別団体」としたことを放置することはできませんので、厄介ではありますが、請求の拡張をしました。
 劉氏、村田氏の裁判ともに、4月17日発行の書籍「TERFと呼ばれる私達」を証拠提出しました。裁判所には恐縮ですが、多くの方の声をこの形で裁判所に届けました。
 一部の過激な活動家による嫌がらせのリスクがあるので、原告守る会の女性らは出席できず、また傍聴を呼びかけることもできないのですが、このように訴訟を進めています。早期に判決を下さるよう求めています。
 詳細は以下のPDFをご覧ください。

🟣追記 2023年4月8日

 3月31日午後1時15分から、村田峻一氏を被告とする裁判の弁論でした。当方は劉氏との裁判と同様に、共同代表らは危うくてとても行けず、傍聴も呼びかけず、滝本弁護士のみが出頭しました。
 被告側は、ご本人と神原元弁護士と中川重徳弁護士2名が主席し、また畑野とまとさんら18人位が傍聴に来ておられました。
 訴状の陳述、被告側が答弁書を陳述し、また当方は追加証拠を提出しました。これは証拠説明書の2.3にある通りで、前日の東京地裁での安冨歩氏敗訴の判決文が65号証となります。 

 そして、被告本人が初回なので陳述したいとしていたので、当方から7分、被告本人が7分の陳述をしました。当方の陳述は、劉さん相手の裁判の際のものと類似するものですが、以下に添付します。
 村田被告の陳述は、守る会の「トランス女性は男性の多様性の一つである、男性こそが排除し多様性を承認していないのだ」という主張には答えていない内容でした。

 次回は、5月19日の午前11時からの弁論、横浜地裁第9民事部合議の502号法廷です。話ではwebの弁論準備期日ということでしたが、被告側が弁論を希望し、当方も拒否する理由は格別ないので、了解しました。
 村田氏が裁判費用のカンパ募集でも「トランス差別団体」とレッテル付けをしているので、請求の拡張を検討しなければならない所です。なお、村田氏らがこちらに近くの公園での写真をアップもしていますね。
https://twitter.com/Shunichi_Murata/status/1641779454140882946?s=20

⭕️劉さん―守る会の裁判の関係でも、安冨さん被告の裁判の判決文である65号証までを、第2民事部合議の方に提出してきました。

🟣追記(2023年3月27日)


 本日3月27日は、午後2時30分からWEB裁判(弁論準備)でした。
 当方は弁護士滝本のみ、劉氏側は神原氏ら6名の代理人弁護士。両者の提出書面、提出追加証拠を確認しました。
 4月24日までに当方が求められた釈明についての書面を出し、劉氏側が人証申請を検討するということです。当方は、もっぱら評価の問題だから人証は必要がないと考える、また代表女性らが法廷で証言する困難さを述べもしました。
 次回は、5月10日10時45分からのWEB裁判(弁論準備)です。

🟣 追記(2023年3月23日)


 村田峻一氏相手の裁判の第1回は、3月31日金曜の午後1時15分、横浜地裁の502号法廷となりますが、当会では共同代表らは出席せず、賛同者にも傍聴を呼びかけないこととしました。
 被告村田氏がひろく傍聴を呼びかけているので、一部過激な活動家による性自認至上主義を批判する女性への身バレ攻撃の恐れがあり、また村田氏自身が「FUCK TERFs」を容認したTransgenderJapanの事務局長でとても攻撃的な姿勢であり、写真撮影や尾行などされるのではないかという現実的な恐怖があるからです。実際、本件で村田氏が引用した書込みである劉靈均氏の「悪質トランス差別団体」という記載についての名誉毀損訴訟は、2月3日、101号法廷で第1回目弁論となりましたが、劉氏代理人までもが多数が集まるよう呼びかけ、村田氏を含め20人程でしたが傍聴にこられ弁論の前後、裁判所前に集まってもいましたから、その危険性があります。
 裁判状況は代理人弁護士から、随時報告します。ここにお伝えします。

🟣追記(2023年3月22日)


 劉氏を反訴被告とする裁判につき、劉氏側から3月13日第1準備書面(32頁のもの)が提出されました。裁判所には早期に認否等すると約束しており3月22日守る会側の第2準備書面(21頁のもの)を提出しました。これをアップします。

 相手方の書面をアップするわけにはいきませんが、当方の認否反論の内容からおおよその流れは分かると思われます。
 劉氏側は、悪質トランス差別団体「女性スペースを守る会」というレッテル付けでしかないのに論評だと強弁し、論評の内容として様々な考え方を披露し、差別団体だとすることが論評の域を超えていないと主張しています。その具体的な考え方が実に底が浅く一方的なものであることに驚きました。他の論者間で議論のためにも参考になろうと思われます。
 また、劉氏側が、「トランス女性」の定義を、昨年11月の提訴の際の性表現の食い違いを入れた定義から、性自認の食い違いにのみに修正したことが注目されます。これは、当方が厳しく指摘したところ「無用な議論を避けるため」と弁解しつつ修正したのですが、トランスヴェスタイトTVを含むのかどうかという重要な論点です。
 性自認の法令化の推進論者は真摯に考えているのかが、疑問になってきました。

🟣追記(2023年3月9日)


 劉氏を被告とする裁判につき、多数の証拠を、以下でダウンロードできる証拠説明書に記載した通り、更に提出しました。証拠には識者の論文やネット記載の外、多くの方がこの話題につきYahooコメントに出したものなども適宜提出しています。「差別だ」「ヘイトだ」などとして議論を封殺してはいけないということを、裁判所に分かっていただくためのものです。ここに報告します。

🟣 追記(2023年2月21日)

 村田峻一氏相手の裁判の第1回は、3月31日金曜の午後1時15分、横浜地裁の502号法廷と定まりました。第1回目ですから被告側は答弁書を出すだけで出頭しないことも可能です。ご報告までに。

🟣追記(2023年2月4日)

 2月3日の陳述につき、当会の陳述のみ示すのは本来は適正ではないのですが、劉氏側が公開しないならばと遠慮していました。ですが、ご本人が下記ツイートで紹介していました。
https://twitter.com/arielcookieliu/status/1621539711507644417?s=20&t=ZFM_T3kQ11221t6693BUpw

 公開の法廷で陳述されたものでもあり、問題ないこととなりましたので、下記に添付します。そちらもお読みになって、どうぞ、各人ご検討下さいませ。

🟣どうか言論の自由を守って下さい-当会は裁判所に訴えました。(2023年2月3日)


 2月3日午後2時、横浜地裁で劉氏との裁判の第1回目弁論でした。当会では恐怖の中、共同代表らは出席せず、賛同者にも傍聴を呼びかけませんでした。
 当会代理人が陳述したものを、下記に紹介します。裁判所には言論の自由を守るために早期に結審し、違法な名誉毀損だと早期に認める判決を、と求めました。どうぞ、ご一読ください。

陳  述

1 今日の裁判には、反訴原告女性スペースを守る会の共同代表らは、後に述べるように大きな恐怖があって出廷できず、また2000人近い会の賛同者や「性自認の法令化」につき疑問を呈する女性らあてには、傍聴など来ないよう呼びかけました。

ここに、陳述内容を託されましたので、陳述します。


2 共同代表の山田響子氏は、「バイセクシュアルで、18のときからLGBT業界をウロウロしている。つい先日もバーで50代くらいのおじさんが、私の女装は絶対にバレない、だって、派手な格好とかしないもん、と言うのをハイハイと聞き流した。世間の人は週末女装もトランス女性とされていることを知らないのではないか。更には自己女性化を偏愛する性倒錯症つまりオートガイネフィリアもトランス女性に含まれる。そんな人が女子トイレに入ってくるのは、もう本当にやめて欲しい。」と言います。

同じく野神和音氏は、「トランス女性の問題と"女性"とついているので女性の問題のように言われているが、トランス女性が男性スペースを安心して使えないのだから男性の問題だと思います。女性に向かって『トランス女性を女性スペースから排除するな』と叱る男性たち、彼らは『自分たちが女性装の自由を認めずトランス女性を男性スペースから排除している』のだと自覚すべきです。」と強調しています。

同じく森谷みのり氏は「知り合いの女性装の方にも、テレビで見る女性装の人にも違和感はないが、海外のことや、日本でも自宅から徒歩圏のトイレで女性装男性がスカートをたくし上げて自撮りした写真をアップしていていることを知り、危険が真近に迫っていました。性別不合の当事者の中にも『女性には女性専用スペースが必要』だと言い、特例法の手術要件の削除に反対する人が少なくない実態を知り、自分の意見が差別ではないとの確信を深めました。」とし「怖いけれど」としつつ、共同代表になりました。


3 裁判長、本件の論点は簡単です。当会について「悪質トランス差別団体」などと修飾して記載することが今後とも許されてよいのか、このレッテル付けは民事上の違法行為ではないのか、です。

当会は、いわゆる「男性器あるトランス女性」についても、揶揄したり、仕事差別をしたりすることは到底許されないと繰り返し述べ、実際その考えです。そうでなければ、トランス女性を含めた性犯罪被害者の支援をしてきた方々やトランス女性当事者を含む性的少数者らと共の活動ができるはずもありません。

当会は、反訴被告が提出した証拠一切によっても「悪質トランス差別団体」とレッテル付けされる筋合いは一切ありません。当会が提出した多数のしかし精選された証拠により立証したとおり、趣意書に従い実に真摯に活動し、言動に差別的要素はありません。


4 当会は、トランス女性に関して「女性として遇せよ」まして「性別変更を」とする思想運動は、女性の権利法益と公平性を無視しており、間違っていると考えます。

現在、日本でも限定的ながら法的性別は変えられます。診断の上で性別適合手術をし、家裁の許可により変更できます。この2003年特例法は、身体違和がきつい性別不合の方々への救済策です。

しかし今、喧伝されるスローガンは「トランス女性は(男性器あるままでも)女性だ」です。実際、欧米などでは、性別不合どころか、身体違和感を問うことのない「性自認」の食い違いにより性別変更までもできる国々が出現してしまっています。

女性スペースは、性犯罪は男性器ある人によるものが圧倒的であることから女性の安心安全のためにできました。女子トイレの利用が公認されれば怪しげな目的の男も入りやすくなります。また、女子スポーツ選手権は体格、筋肉などで確実に差異があるからこそ、女性独自のものとして成立しました。

今、この思想運動が欧米諸国で多数の混乱を引き起こしていること、女子スポーツ選手権の存続を危うくさせていることが、日本でも知られてきました。議論すべきは、シェルター、病院、刑務所、いわゆる女性枠、統計、学校など多々あります。

もとより、人には現生人類になる前から、生物学的な性別として女と男があります。

この思想運動は「女性・男性」の定義を変える試みでもあり、明らかに誤っています。


5 この考えは、反訴被告やその代理人らと考えの違うところでしょう。

しかし真摯な活動に対して「悪質トランス差別団体」という物言い、レッテル付けが許されて良い筈もありません。許されれば言論の自由が危機に瀕し、広く徹底した議論の上で正しい方針を定めようという民主主義が崩壊します。

反訴被告は、このレッテル付けは、正義のためであり言論の自由の範囲だと主張します。冗談もいい加減にして下さい。正義を見つけるためにこそ徹底した議論が必要なのです。反訴被告らの姿勢は、「トランス女性への差別だ」と根拠なく言い連ねることによって議論をさせず、女性の安心安全という権利法益と公平性を簒奪する道を歩もうとするものです。


6 まして、この裁判に関して、反訴被告らは記者会見をして「悪質トランス差別団体」と述べ続け、更に一代理人弁護士は「女スぺ会の代表者は横浜地裁に出頭して頂きたい」「我々は、裁判当日、青白ピンクの旗で裁判所を包囲しようではありませんか。これは彼らとの決戦です!!」更に「強大で極悪な組織」などとツイートする有様です。

これらの結果、当会の共同代表らは恐怖の渦中にあり出廷できませんでした。会が裁判を受ける権利も実質、侵害されたのです。


7 本件の論点は極めて明確であり、双方とも様々な証拠を提出済みです。

裁判所におかれては、どうぞ当会の趣意書を熟読玩味して下さるようにお願い申し上げます。そして、反訴被告の反訴状に対する実質的な答弁が提出された後であろう第2回弁論において結審され、早期の判決とされるよう強く希望します。

当会の言論の自由を守って下さい。

以 上

  2023年(令和5年)2月3日


女  性  ス  ペ  ー  ス  を  守  る  会

― LGBT法案における『性自認』に対し慎重な議論を求める会


共 同 代 表              


横 浜 地 方 裁 判 所

    第2民事部 合議係  御中


 劉氏側は本人と代理人5人の出席でした。劉氏と当会代理人が7分間陳述しました。広い101号法廷には18人位が傍聴に来ておられ、法廷前後に青白ビンクの旗を1、2たてて集まっていた模様です。
 次回は、3月27日WEBで、傍聴はできない形になります。反訴被告側は、公正な論評の法理を更に述べると言うことですが、出たら早期に認否反論し、早期の結審を求めていく方針です。悪質なレッテル付けによる名誉毀損の事案ですから。

🟣2023年1月23日 追記

1、劉氏への反訴の事件番号は、令和5年ワ第117号です。
本訴の令和4年ワ第4266号とともに、2月3日午後2時101号法廷で、審議が始まります。係属先は、横浜地裁第2民事部合議係Bです。

2、村田峻一氏ほの本訴の事件番号は、令和5年ワ第125号です。こちらはまだ期日が定まっていません。係属先は、横浜地裁第9民事部合議Bです。

🟣 2023年1月17日夜に公開した報告記事

1、 2022年11月14日、以下note記載の通り、当会に名誉毀損行為をした劉氏から、当会を被告として、横浜地方裁判所に「債務不存在確認訴訟」が提起されました。

 それに対する答弁書と第一準備書面は以下の通りです。

 第1回目は、2023年2月3日に横浜地裁の101号法廷となります。

 当会は様々に議論した結果、2023年1月17日、劉氏に通知どおりの請求をする反訴を提起しました。こちらの反訴状、証拠説明書の通りです。

2 また、村田峻一氏の以下note記載の名誉毀損行為についても、同日、横浜地方裁判所に、訴訟を提起しました。

 こちらの反訴状、証拠説明書の通りです。

 どちらも証拠は49号証まで、脚番も入れて100程の書証です。劉氏への反訴状は33ページ、村田氏への訴状は23ページになりました。

 トランスジェンダリズムの推進側において、それを批判する当会や他の人に対して「差別扇動だ」「ヘイト団体」などとすることはまったくの間違いです。当会は、男性器あるトランス女性について、揶揄や仕事差別があってはならないことは勿論のこととした上で、しかし「女性として遇せよ」「性別変更を」はおかしいと疑義を呈し、国民的な議論をこそ求めているのです。

 当会は、「トランス差別団体」「ヘイト団体」などと言われる筋合いは、まったくありません。


3  当会は、事務局滝本弁護士の安冨歩氏を被告とする訴訟と同様に、本件通知・訴訟にしても名誉毀損文言を削除するなどという姿勢があれば、裁判所に迷惑をかけて、負担の大きな訴訟を起こす方針はありません。

 しかし、多くの人が活動するためには、未だにひどく名誉を毀損する言葉を言われる状態をなくさなければならず、提訴しました。


4 裁判の進め方についてお願いがあります。

 本来、このような裁判には、この問題について憂う多くの方々が集まって欲しいところです。相手方は実際、多数を集めようとしていて、それこそ裁判所に向けて、市井の女性らの声がある、それを傍聴にいったり、周辺でチラシを配るなどして伝えたいです。


 しかし、劉氏や村田氏は、「悪質トランス差別団体」、トランス女性を「悪魔化して描き、排除に向けて旗振りをする、まさに差別団体です。差別加害者が被害者ポーズをとっている点も悪質。」などと、偽りを記載して、激しく攻撃的な状況です。


 更に、代理人弁護士の代表神原元氏は、昨年9月、当会に向けて殺す趣旨での「トランスヘイト絶対●●マン」「ヘイト団体」としたツイートした方です。これについては、弁護士会綱紀委員会から懲戒相当とされ懲戒委員会に回ったのに未だに削除しない姿勢であり、更に今回は、「裁判所を包囲」しようとし、守る会を「強大で極悪な組織」とツイートする有様です。


 加えて2022.11.12の新宿パレードでは「FUCK THE TERF」のプラカードが出現し、更にこの主宰者団体であるトランスジェンダージャパン(共同代表は畑野とまと氏他、事務局長は村田しゅんいち氏)は、これをまったく問題ないと「FUCK TURFs」のバッジを自ら示すという姿勢です。行動が欧米諸国との類似団体と変わらないものとなってきたことから、危険性がかなり高度になってきたと言う外なく、慎重な対応が必要です。


5 そこで、当会では、情勢を協議した結果、今、団体代表者が裁判に出席することは危険すぎてとてもできない、傍聴に会員や賛同者の特に女性らが行くことも危うい、と判断しました。


 代理人の滝本弁護士自身さえも、カルト的思想運動との対応として、かつてのオウム真理教相手と同様の恐怖感を持っており、たとえ組織だっていなくても跳ね上がりの男どもがいるのだから多大な危険を感じ警戒体制に入っている、とのことです。


 メディアは、このことでは、そのほとんどがLGBT法連合会作成の「LGBTQ報道ガイドライン」に縛られているのか、「差別新聞社だ」「差別週刊誌だ」などとされることをおそれるのか、現在のところほとんどあてになりません。


 このようなことから、当会となんら関係せずともこの問題を憂う女性は多いと思いますが、広く傍聴に来て下さいと言うことはできません。直接の肉体的な暴力はなくとも罵倒の暴力、そして写真撮影してのネット公開や身バレ攻撃が心配されます。


 ですから、裁判傍聴も当日裁判所周辺に来られることも控えた方が良いと考えます。


6 その代わりに、当会では本日、提訴にあたっての記者会見をしました。弁護士に共同代表らが、顔は隠していただきながらも、勇気をふりしぼって記者に話してきました。劉氏の提訴の際には記者会見があり、一部のメディアには報道されたところ、この当会の記者会見こそ、広くしっかりと報道して欲しいところですが、どうなりましょうか。

2023年1月17日 記者会見の模様



 以上の通り、お伝えします。

裁判経過は代理人弁護士からの報告に基づき、随時追記していきます。


裁判は裁判として、女性スペースを守る会は、考えを同じくする性別不合の当事者らの団体、レズビアンらの団体そして性犯罪被害者支援の団体とタイアップして、国政と広く国民相手にこそ動きたいと思います。地方自治体や企業にも対しても動かないといけません。


 今後とも、様々な点で、どうぞよろしくお願い申し上げます。


2023年1月17日夜

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