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| Prologue | 100 stories of 100 SOCIAL WORKERS、始動。

ソーシャルワーカーという言葉を、広く開いていく運動を始める。

それがソーシャルワーカーズ・ラボだ。


ソーシャルワーカーは、分断を和らげる"Being"の肩書き

ソーシャルワーカーとは、目の前のひとりに心を寄せて、社会システムを機能させたり、システムそのものに働きかける人のことだ。

ソーシャルワーカーは、誰かのために、社会を縦横無尽に駆けめぐり、システムの詰まりやほころびを取り除き、必要とあらばつくり変えていく。声なき声に耳をすまし、優しい対話の場をつくり、つながりを創造し、人間と関係の力で誰かに手を差しのべる。

資本主義の貨幣経済は、どうしても人と人を分断する。資本家と労働者をわける。なにもかもが商材となり、商品やサービスを提供する側と購入する側とをわける。お金があって買える人と、なくて買えない人にわける。

ソーシャルワーカーは、その分断を和らげる。人間なら当たり前に持っているやさしさをもって、人と人をつなげなおす。抽象的だが、そういう仕事だ。

だからソーシャルワーカーは、医療・福祉・教育という限られた業界のなかで資格や職能が保証された人には限らない。特定のサービスをすることを指す"Doing"の肩書きではなく、関係をむすびあって助けあう人間のありようへと向かう"Being"の肩書きなのだ。

人と人とが助け合える、人間が人間らしくいられる地域や職場、対人関係のあるところには、ソーシャルワーカーがいる。資格の有無にかかわらず、関係をつくりだし、お互いさまで生きていく場を紡いでいく人のことを、私たちはソーシャルワーカーと呼ぶ。

予測不可能な未来に向かって社会関係資本を増やす

日本社会は、少子高齢化・人口減少時代に突入した。

社会全体が小さく縮み、少ない人数で社会をまわしていくとはどういうことなのかを、私たちは誰も知らない。きっと私たちは、力を合わせていく必要があるのだろう。

その一方で、かつて存在した地域の地縁血縁共同体は、経済優先の数十年で弱まったままであり、取って代わった会社という共同体もまた、経済優先社会の行き詰まりとともに弱まり続けている。

価値観は多様化し、共同体から個人へと主体は移ったものの、バラバラになった個人は、地縁血縁でも経済でもない新たな関係のあり方・つながり方をまだつかみきれていないようだ。

予測不可能な未来を前に、頼れる社会関係資本が少ない今こそ、ソーシャルワーカーの出番と役割がある。

大きな議場で二項対立的な議論をするのではなく、当事者どうしで小さな輪をつくり、対話しながら決めていく方が有効な場面はますます増えていくだろう。これからの日本社会には、多様な人びとが自分ごととして参加できるように働くソーシャルワーカーが必要だ。

そうしたソーシャルワーカーはすでに存在し、静かに活躍の場を広げている。

あなたは「ソーシャルワーカー」を、知っているだろうか。

私たちソーシャルワーカーズ・ラボは、これからの日本社会を生きる人びととともに、ソーシャルワーカーのリアルから学び、その魅力・可能性を探索していく。同時に、探索の軌跡を記し、マガジン「100 stories of 100 SOCIAL WORKERS」で伝えていく。

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|1/100| 社会福祉家 大原裕介 越境の物語   3月20日(金)掲載

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ソーシャルワーカーズラボは、これからの社会をつくろうとするソーシャルワーカーどうしが出会い、関わり合い、問い、学び合う社会実験プロジェクトです。noteでは、人口減少社会を生きるわたしたちに必要な社会観や働き方の先駆的な探求と実践についての記事を掲載しています。

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