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ざっくりとした「将棋教室の体験受講でチェックしておきたいこと」

先日、「ざっくりとした『将棋教室に通うにあたって聞いてみたいけど聞きづらいこと』」という記事を書いたところ、大変多くの(当社比)反響をいただきました。

その際に、

可能であれば事前にメールや電話で問い合わせて、見学や体験受講の予約を取りましょう。

と書きました。

では、見学や体験受講に行って、何を確認すればいいでしょうか。

ということをまとめました。はじまりはじまり~

なお、順不同です。重要度順ではありません。

※私の教室は2019年に閉鎖しているので、教室での体験談は過去形で記述しております。

1.開講曜日・時間

とはいえ、これを確認しておかないと。まず時間が合わなければ通うことができません。行きたいと思っている時間に開講されているか、あるいは開講されている時間が現実的に通えるか確認しましょう。

ほとんどの教室ではいつ入会していつ退会しても差し支えありませんが、カルチャーセンターなんかでは3ヶ月~6ヶ月ごとのカリキュラムが組まれている場合もあります。

また特にお子さん向けの教室では、毎週出席が義務づけられているか確認したほうがいいですね。習い事に義務なんぞあるわけないのですが、「休みづらい雰囲気」とかあるじゃないですか。

2.費用

入会金・受講料のほかに諸経費がかかることがあります。(テキスト代とか)
受講料も「都度払い」「月謝」「回数券やスタンプカード制」「3ヶ月単位」などがあります。

月謝や3ヶ月単位などの期間による一括払いのときは、欠席時の扱いを確認しておきましょう。振り替えで受講できる場合や、プリントだけあとでもらえる場合、全く何もないこともあります。
回数券は有効期限を確認しましょう。

支払ったあとにキャンセルしても返金がないつもりで、購入前によく考えてください。
文章による規約がある場合には、しっかりと読みましょう。

3.駐車場・駐輪場の有無

お子さんがひとりで自転車で通おうと思っていても、駐輪場がなければ停められません。毎回違法駐輪しなさいとも言えませんね。
車で送り迎えするときも同様です。

「体験受講に行こう」と決めた時点で実際に通う場合はどうやって通うか想定して、駐車場・駐輪場がなければどうするかも含めて考慮したほうがいいでしょう。

4.1回あたりの受講人数

これは何人が適正かとは言えませんが、受講者本人が小人数が好みか、大勢の中で学ぶのが合っているかという話です。

行った日がたまたま受講者3人だったけど、たまたま少ない日で普段は20人くらい集まる教室でした、ということもあります。

最近はブログやSNSで開講の模様を公開している教室もありますので、チェックしてみるといいでしょう。

5.1回あたりの先生の人数

これも正解があるわけではありませんが、お子さんの場合はひとりで見られる限界は15人くらいでしょうか。
将棋教室は1クラスにいろいろな年代の子が集まりますし、先生1人あたり10人前後を見られたらまあまあしっかりした先生かなぁと思います。

大勢の生徒さんに大勢の先生が指導するタイプの教室の場合は、先生の間で個別の生徒さんのことを共有できているかがカギです。

将棋は学校の授業と異なり、カリキュラムがありません。A先生が(a)→(b)→(c)と教えるつもりでいたのに、(a)を教えたところでバトンタッチしたB先生が(c)を教えて、(c)を教えているのを見たA先生が「(b)はもう教え終わったんだな」と勘違いする……ということもありえます。

体験受講のときに雰囲気だけで把握するのは難しいので、あまりにも先生がたくさんいる教室のときは、先生方に直接聞いてみるのがいいかもしれませんね。

先生と生徒の人数比がそれ以上の場合は、ただ指すだけの場所になっていることもあります。あなたがそれでいいのならもちろんそれでいいのですが、教室に「技術を教えてもらう」ことを期待するのであれば、期待通りの教室か確認したほうがいいでしょう。

6.保護者や家族の待機場所の有無

通う本人はいいけれど、送迎する方が待つ場所がない、買い物もできない、時間をつぶすカフェもない……、となるとつらいですよね。誰かがつらいと続きません。確認しておきましょう。

7.宿題

教室は楽しくていいけど、宿題がどっさり出て、ほかの習い事もあるし、やる時間がない!っていうことがあります。
でも宿題がないとないで、習ったことを忘れちゃいそうで……。
となりますよね。どちらがご自身(ご家庭)のスタイルに合うか考えてください。

私の教室では「やりたかったらやってください。持ってきたら〇つけするよ」と言ってたまにプリントを配っていましたが、まあ5回やって1人持ってくるかどうかでしたね。
「ハンドブックを1冊10分で解く」が永遠の宿題だったので、宿題は出していませんでした。

8.すでに受講している方々の雰囲気

なんやかんや言って、こういうのも大事ですよね。すっごくにぎやかな教室はうるさいし、すっごく静かな教室はなんだか気味悪いし。
私の教室は静かすぎる、と言われました。それは生徒さんが自主的に静かにしているというよりは、少しでも騒がしくなりそうな兆候が現れたら先に注意するようにしていたからです。
私はこれを「もぐらたたきのごとく、注意する」と言っていました笑。

もぐらたたき戦法は静かにはなるのですが、うまくやらないともぐらたたきをする先生がいなくなるとすぐに騒がしくなるという欠点もあるので、同時に「静かに対局すると、静かなのに楽しい」という経験ができれば自主性が育つと思われます。

蛇足ですが、こどもたちが他の子のマナーを注意するときに「○○しないと先生に怒られるよ」と注意するとその子に文句を言っていました。
先生のせいにするな! 先生、そんなん迷惑やわ! と。
保護者の方にも「私のせいにしないでください!」と吠えていました。
そんな言い方をしていましたが、じゃあなんで先生は怒るのか、というところまで考えてから注意してほしいなと思いました。
これを繰り返していると、「特定の先生がいなくなると騒がしくなる」現象はマシになっていきます。

9.お菓子・ジュースの配布

配布があろうとなかろうとどっちでもいいのですが、確認しておきたいことは「先生方が生徒さんのアレルギーを把握・配慮しているか」「各家庭の食事時間などを考慮しているか」です。

アレルギーはもちろん生死にかかわることですし、アレルギーを持っていない子でも夕方5時くらいの教室でお菓子を食べたら、夕食が食べられなくなりますからね。
仮に毎回お菓子を配られるのであれば、将棋教室の日は夕食を少なめにするとかできますけど、配ったり配らなかったりされるとご家庭も大変ですよね。

私の教室ではたまに私や生徒さんのお土産を配布することがありましたが、「必ず親に見せてから食べること」と言っていました。
やっぱり理由はアレルギーの確認と、夕方の教室だったので夕食に影響が出そうということ。
ほかは「教室の掃除が大変」「騒がしくなる」など……こちらの都合でした。
アレルギーに関しては、生徒さんが持ってきたお菓子が、ほかの子のアレルギーに引っかかる材料が使われていて、持って帰らせていたから確認できたことがありました。

10.個人情報や金銭の保管具合

私自身の体験で、将棋じゃない某教室の体験受講に行ったときに、電話番号などを置いた体験受講申込書を、そのへんにポンと放置されたことがあったんですね。
ほかの生徒さんに丸見えで、書いたのは電話番号だけだったとは言え、個人情報を放置する感性を持った先生ということに不安を覚えました。

気にしない方は何も気にならないのかもしれませんが……。

教室入会後に、ほかの生徒さんから「○○さんの電話番号を教えてください」って言われたらぱっと教えちゃうんじゃないかなとか、気になりました。

ですので、私の教室では、体験受講申し込み書や出席簿は、使うとき以外は裏を向けたり、片づけたり、他の書類の下に置いたりしていました。
私の教室をお手伝いいただいた先生方でも初めは放置される方が結構いましたね。

また月謝などのお金も、受け取ったあとにどう扱われているか、確認したほうが安心ですね。

11.実際に通えるか、送迎できるか

私の教室は7年間で200人くらい通っていただいたのですが、おひとりだけ1回で辞めてしまったお子さん(保育園児)がいました。

1回来て、2~3ヶ月来なくて、退会の連絡が来たのです。
親御さんからのメールには「教室の日だけ仕事を早退して送迎するつもりでしたが、早退がなかなかできません」とありました。
残念でしたが、これはそもそもご家庭での計画に無理がありました。

結果的に事件、事故にはならなかったけどヒヤリとしたことはいくつかあって……。
もう親御さんと帰ったと思ったら、親御さんのお迎えが遅れていてすれ違いでひとりで外に出ていってしまっていた幼稚園児。行方不明案件!と大慌てしていたら自力で帰宅していて、親御さんは「この子、生まれて初めてひとりで外を歩きました」とびっくり。
親御さんが迎えにきたときに初めて、来ていないことが判明した小学生。この子は連絡なしで欠席することが頻繁にあったので(来るほうが珍しかった)、全く気にしていなかったです。持たせていた携帯電話もつながらず。バスでひとりで来るはずだったそうで、親御さんがGPSを起動させてバス会社に現在地を連絡し、確保された。ただただ爆睡していた。教室は1時間半のクラスなので、つまり2時間近く運ばれていた……。小学生だから運転席から見えなかったんでしょうね…。

笑い話のように書きましたが、もうほんと笑いごとじゃないんですよ…。

命にかかわるレベルで怖いんで、送迎計画はしっかり立ててもらって、実際に通うことになった場合に変わった作戦(?)を取るときは先生に連絡してくださいね。先生からのお願いです!

※私の教室では受講中や行き帰りの事故に対応した「塾保険」に加入していましたが、いくら保険があっても事故があってからじゃ遅いんですよ…。

ほかには、
・習い事をはしごするつもりだったけど、将棋の対局が1分でも長引いたら次の習い事に間に合わない。
・将棋をやっていたら、塾の宿題が終わらない。
・将棋を習わせる代わりに家での手伝いをするという約束だったのに、約束を破った。
大人なら
・定時に退社すれば間に合うんだけど定時に終わらない。
・ライブ(コンサート、スポーツ観戦、観劇などなど、他の趣味)と重なることが多くて。
・次の日が早いんですよ。
など、短期間(出席10回以内)での退会理由は、将棋教室の雰囲気や運営とは関係ないものが多かったです。カドが立たないように言い訳を考えてくださった可能性はあるのですが。あと、連絡なしでフェードアウトするが一番多かったです。連絡して。
(というわけで半年間出席がなければ強制的に退会扱いにしていました)

12.入会後の先生との出欠など連絡方法

私の教室は「メールのみ」だったのですが、これはこども向けの教室では少数派じゃないかと思います。(私はどうやら極端に「通話が苦手」な人種らしいのです)

メールできません!とか、グループLINEを活用しましょう!とかありますよね。
電話でしゃべりつつ教室内のお子さんの様子を確認したいとか、いやいや昼間に電話されても出られませんとか、LINEのアカウントをほかの親御さんに知られるのは嫌だなぁとかあると思います。

個人情報の扱いにも関連することなので、事前に確かめて、受け入れられるものか、妥協できる部分があるか調べておきましょう。
お子さんのために我慢するのもつらいでしょうし……。

13.体験受講した場で入会すべきか

私の意見は「NO」です。

いくら「当日入会で入会金免除」とかキャンペーンがあっても「NO」です。

いま通っているジムだって当日入会したら13000円の入会金が半額になってたんですが、1週間熟慮してから入りました。ずーっと続いているので、結果的には当日入会しといたほうが得だったんですけどっ!

当日は受講者本人のテンションが上がってて、「当日補正」がかかっています。
少々の不都合も目をつぶればいいや、と思っちゃうんですが、「少々」と思っていたことが全然少々じゃないことが多々あるんですよ。

一度冷静になって、ぜーんぶ平べったく、フラットに、まっさらから、落ち着いて、総合的に、俯瞰的に、判断してください。
「今日入らなきゃ損ですよ!!!」なんて押してくるところはますます気をつけて。
いや、そういうところでもいい教室ということがあるのが厄介なんですけどね。そういうところはやめとけ!とは断言できません。

当日入会のキャンペーンをやっているってことは、冷静じゃない間に勢いで入ってもらおうってことなので、生徒さん目線になっているとは思えません。

でも、ほぼ入るつもりではあるときに当日入会するのを断るのって、結構な鉄の意思が必要なんですけどね。

とにかく、入ってから「こんなはずじゃなかった」ということがないようにしてください。

それでも「いやいや、最初から入るつもりで見学に行ってるし」って方は入ってください。止めません。あなたの人生だし。
でもそういうタイプの人はこの記事をここまで読んでいない気がする……。

14.今日、楽しかったですか

結局、これが大事です。将棋自体が楽しいから将棋教室に通おうとしているはずです。
苦しんで上達するのは、全国トップクラスを目指す人だけでいいんです。その人たちだって、楽しいから将棋を指してきたわけで。

お子さんが体験受講をした場合は、お子さんの目が生き生きとしているか、楽しそうにしているか観察してみてください。
自分は将棋がわからないからと、さっさと出ていく親御さんのほうが圧倒的に多いんですが、終わってから感想を聞いただけではわからないこともありますので、教室が親御さんの見学OKにしているなら見といたほうがいいと思います。(いや~、でもこの間に買い物済ませたいですよね、わかります)

楽しかったけど1~13の項で気にかかる部分があったというならば、妥協できるところはないか考えたり、ほかの教室を検討したりすればいいと思うんです。
ていうか将棋以外の習い事を検討したっていいんです。

将棋教室に通うためには、将棋が強くなるには、つらいことを我慢しないといけない………なんてことはない!

苦しみたい人だけが苦しめばいいのであって、わざわざ苦しいところに飛び込む必要はないです。とことん手抜きして、とことん楽しんでいきましょう!

【追記】15.保護者の手伝い

自分の教室で採用していなかったので、すっかり忘れていました。

教室によっては、保護者の見学や手伝いが必須の場合があります。

必須じゃなくても手伝うのが当たり前っていう雰囲気だったり。

おしまい

ふぅ、書くの1週間くらいかかりました…。

先生目線だと、全ての受講者、保護者の皆さんがここに書いてあること全てを精査して入会を検討してくださると、神経をすり減らす量が減ってすっごくありがたいです。広まりますように……。

この記事は全部無料で読めますが、いい記事だなぁと思ってくださった方の課金もお待ちしております。

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