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ReVIEW "ボブマーリーOne Love"

 話題のこれ、見てきました。

 もっとも、「話題」と言っても、俺の周囲の一部のミュージシャン・シンガーが見たと言ってるぐらいで、実際平日昼間はまぁガラガラでした。(他の映画館がどうかは分かりませんが)

 映画興行的には、宣伝文句を含めて「ボヘミアンラプソディを超える話題の!」と言われてますが、ヨーロッパ〜日本以外のアジアはさておき、日本ではそれを超えるのは無理だろうなぁ、、、という印象でした。

 なにせ基本的にボブマーリーは政治に絡めて語られざるを得ない人ですから。楽曲自体はもっと大きなことを歌っていて、どの政党支持とも言わないし、根っこはラスタファリズム。だけど映画の軸はどうしても、UK亡命前1976年の被弾二日後のライブと、敵対する2党首を握手させた1978年のライブが軸になる。

 その「銃弾が飛び交う感じ」と「政治が絡む感じ」が今の日本では受けないだろうなぁ、、、という印象だったのだ。なにせ政治と宗教に興味を持たないようにメディアに先導された数十年だった訳だからね、意図的かどうかさておき結果としてね。そんな日本では「意識高い系」とむしろ揶揄される側の人たちが盛り上がり、冷めた多数派の人たちはスルー、になっちゃうんじゃないかなぁ。。。いやそうでないことを、俺の分析が間違っていることを祈りたいけれど。。。

その点「ボヘミアンラプソディ」はLGBTQ問題は絡むけど政治的ではないし、あくまでポップな楽曲・伝説のライブ誕生秘話の形の映画だったから日本でも受けたんだろうなと。

 Netflixドキュメンタリー"A Story Of Bob Marley"と同じ時間軸で作られている映画自体は個人的には「ふむふむ時間軸合ってるな」と分析的に見てしまったが、彼をよく知らない人に彼の魅力を伝えるにはいい映画となってると思う。

彼と彼の音楽を讃えるこの映画が大ヒットする日本であって欲しいな。"Get Up Stand Up"が響くような日本であって欲しいな。あ、でもそれが響くにはもっと生活が困窮する日本にならないといけないのかもしれないけど、、、


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