HSPは職業病なのか?
▌HSPとは?
最近気づいたことなのですが、私はもしかしたらHSPなのではないか?と…。HSPとは、Highly Sensitive Person の略で、「非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人」という意味です。ただ、これは生まれ持った先天性のものであるということがわかっているため、その部分に関しては当てはまらないような気もします。しかし、いろいろ調べてみると、その特徴に該当することが多いのです。
以下は、HSPのセルフチェック項目ですが、私は半分以上の14個該当し、このチェックによればHSPの度合いが高いようです。でも、なぜこんなに歳を取ってから、自分はHSPなのではないかと感じるようになったのでしょうか?
一つ考えられるのは、更年期鬱という年齢特有の心の病。一般的には女性に多いとされますが、男性でも発症すると聞きます。
そしてもう一つ思いつくのが、私の職業です。
トレーナーやコンディショニングコーチという仕事に長く携わっていると、選手や指導者のふとした変化に敏感になり、ある程度心と体が読めるようになります。逆にそういうことができないと信頼関係は築けないし、こういった仕事は務まらないと考えています。同じような職業をされている方なら、おわかりになりますよね?
でも、最近その反動がものすごく強くて、心身共クタクタになるのです。
▌HSPへの誤解や曲解をなくそう
これは鬱病に対しても同様なのですが、こういった性質や症状に対して、あまりにも誤解や曲解をしている人が多すぎます。統計的にHSPは、日本の人口の15~20%、つまり、およそ5人に1人が当てはまる性質であり、決して稀ではありません。しかし裏を返せば、約8割の人が該当しないため、共感を得ることが難しく、自己嫌悪感を抱くことや、周りに無理して合わせようとして生きづらさを感じてしまうことも多くなるのです。
なぜわかってくれないのか?年を追う毎に、仕事でもプライベートでもそう感じる場面が増えてきました。やがてそれは失望感や絶望感へとつながり、自己否定や自分は生きている意味がないなどと考えるようになって、負のスパイラルに嵌まって行きます。
もしそういう人がそばにいたら、あなたならどうしますか?単に心が弱いのだと蔑みますか?
▌マイノリティはつらいよ
何でもそうですが、民主主義の世の中、少数派はつらいです。多数派に合わせて行かなければなりません。一昔前に比べれば、多様性を認める時代になりつつありますが、現状はまだまだ。変わり者扱いされるのがオチです。少数派が便所の隅に追いやられ、排除されてしまうことも少なくないのです。
どうか8割の方々にお願いします。HSPに限らず、そういった気質を正しく理解し、主観だけではなく、客観視もするようにして下さい。職業柄、もっと鈍感に生まれて来ればよかったとは思いませんが、良い意味での鈍感力って大事だなと日々痛感しています。
まずは、HSPについて御存知なかった方が、その言葉だけでもわかって頂けたら大変うれしく思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?