おいしいミュシャ展
堺アルフォンス・ミュシャ館「おいしいミュシャ展」を見に行きました。こちらの美術館は堺市駅から屋根のかかった通路を歩いてすぐの建物(ベルマージュ堺というショッピングビル)にあり、道に迷うことなく行くことができます。
ミュシャのリトグラフを中心としたコレクションを、いろいろなテーマで展示しています。今回は「おいしいミュシャ展」ということで、味覚や嗅覚、触覚、視覚、聴覚に分類して面白い見せ方をしていました。
ミュシャは食品や飲料品の広告をたくさん手掛けていましたので、「味覚」のコーナーは有名なポスターがたくさん並んでいました。
私が面白いと思ったのは「嗅覚」のコーナーで、描かれた花の香りを楽しみながら鑑賞できるような工夫がされていました(紙の花に香りを染み込ませたものが置いてあって、ガラスの蓋を持ち上げると香るようになっていました)。素敵な香りでしたので、売店で売られていないかな?と思い帰りにショップを覗いてみたのですが残念ながら販売されていませんでした。
上はJOBというタバコの広告です。タバコ自体は男性向けの商品ですが、広告はミュシャ以前から女性が用いられていたそうです。
リトグラフの印刷機の展示もありました。今放送している朝ドラ「らんまん」でも石版印刷の話題が出てきていますね。案外印刷機は小さいんだなと思いました。
こちらの美術館では、ウミロフ・ミラーとレプリカの作品だけが撮影可能になっており、リトグラフや油彩の作品は撮影不可です。その分、館内のいろいろなところにフォトスポットが設けられていて、受付で自撮り棒を貸してくれたりもしているようです。
リトグラフ以外では、油彩は「クオ・ヴァディス」「ハーモニー」が展示されていました。ミュシャは油彩もすごく良いですよね。ハーモニーは大きな作品で、ソファに腰かけてゆっくり見ることができました。