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池大雅 陽光の山水 〜国立西洋美術館

今日から東京遠征です。新幹線で東京駅に到着し、ホテルに荷物を置いて出光美術館へ。

出光美術館は有楽町駅から歩いて5,6分くらいのビルの9階にある美術館です。ビルの中だからこじんまりしているかと思いきや、割とボリュームのある展示だと思います。チケットカウンターに「東京駅周辺美術館共通券」の看板が置いてあって「これってまだ買えるんですか?」と確認したら買えました。嬉しい!これは4500円で買えるチケットで、アーティゾンと出光美術館、三井記念、東京ステーションギャラリー、静嘉堂@丸の内の展覧会が1回ずつ見られます。1箇所あたり900円相当です。←何度も東京に来る気でいる

フォトスポット

さて、池大雅です。
池大雅は江戸時代の京都で活動した文人画家で、応挙先生や若冲、与謝蕪村などと同時代に活躍しました。幼い頃から神童として知られ、中国の文人画を学び、それをもとにして日本の風景もたくさん描きました。
2018年に京博で大きな回顧展をやって、それも見に行ってたんですが出光美術館さんの今回の展示は瀟湘八景にスポットを当てたコーナーなどもあり勉強になりました。

浅間山真景図
フライヤーより

彼の絵の特徴は、なにしろ明るい空気です。その描線はのびのびと大らか、きっと友だちが多く愛されていたのだろうなと思ったら、今回の展示では売茶翁、大典顕常、木村兼葭堂や与謝蕪村、高芙蓉←登山仲間 などの名前が出てきて、幅広い交流が窺えました。

柳下童子図屏風
フライヤーより

国内を広く旅してスケッチして歩いた彼らしい「日本十二景図」も見られて、とても良かったです。

やはり池大雅好きだわあ…と胸がいっぱいになりながら出光美術館を出て、上野の国立西洋美術館で常設展を見ました。なかなかこちらの常設展だけをじっくり見る機会がないですし、今年は美術館の常設展示やコレクション展をどんどん見に行こうと思っていまして、色々な美術館がどんなコレクションを持っているのかを知るのは大事かなと(今頃)思い至ったわけです。

次回の特別展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」も面白そうですよね。それが始まるまでは常設展をやっています。

クロード・モネ 陽を浴びるポプラ並木
松方コレクション

先日、大阪中之島美術館でモネを見てきたばかりなので、モネに注目して見てしまいますね。

クロード・モネ ヴェトゥイユ
松方コレクション

ヴェトゥイユの連作も、中之島で見ましたよね…。この絵も良いですよね。

小企画展の看板

ゴヤの版画「戦争の惨禍」を全部公開しています。ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとパレスチナの衝突など、現代でも戦争の悲劇が無くなることはありません。
ゴヤの描写は非常に悲惨、残虐な場面を細かく描いており目を背けたくもなりますが、こういうことが今まさに世界で起きている、そのことを忘れることなく頭の片隅に置き続け、どうか真の平和がすべての地域に訪れるよう願ってやみません。

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