BBプラザ美術館の講演会
今日はBBプラザ美術館の講演会に行ってきました。
今、こちらの美術館では「東西作家のコンチェルト」という展覧会を開催しており、そこで展示している佐伯祐三のレ・ジュ・ド・ノエルの話を織り込みながら、佐伯の人生について語るという内容のものでした。講師は大阪大学名誉教授の橋爪節也先生。大阪市立近代美術館準備室で長く学芸員をされていた方で、大阪市立美術館で2008年に開催された佐伯祐三展をご担当されたそうです。
大阪中ノ島美術館の隣に大阪大学中ノ島センターという建物が建っていて、その中の中ノ島芸術センターで行われる展覧会の宣伝をされていました。
「アートトリップ・ナカノシマ」というイベントで、芸術センターの4階展示室で7月30日まで行われているそうです。入場無料なので、大阪中ノ島美術館に見に行ったついでに立ち寄ってください、とのことでした。行ってみようかな。
この建物の中には、前にTV番組で紹介された森村泰昌氏の新作「適塾の集い」が展示されていて、なかなか入りにくい(大阪大学と書かれているし)敷居の高さを感じる佇まいでありますが誰でも入ってOKで、2階にはカフェがあってちょっとしたコレクションの展示もあるし、美術館の中にあるカフェでお茶するよりもこっちに来ればコーヒーが350円で飲めるので是非入ってみてください、と仰っていました。
そして講演会ですが、有料の講演会でしたので詳しく内容を書くのはやめておきます。BBプラザ美術館で現在展示されている「レ・ジュ・ド・ノエル」と、現在大阪中ノ島美術館の「佐伯祐三展」で見ることのできる2枚の「レ・ジュ・ド・ノエル」(現存するレ・ジュ・ド・ノエルは全部で5枚あるそうです)の関係についての先生の見解が興味深く、面白かったです。
神話化されて語られることの多い佐伯祐三の、資料から分かってくる実像に迫る内容、死ぬ前の1年間の画風の変遷から佐伯が何に拘り続けたのか、長生きししていたらどんなものを目指していたと考えられるのか、など聴かせていただけました。
講演会のあとは美術館の鑑賞がフリーパスでしたので、先日見ていますがもう一度見たかった絵を見て、雨の中帰ってきました。
こうした講演会やギャラリートークなど、参加できるものはどんどん聴いて勉強したいですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?