塩田千春 つながる私(アイ)
東洋陶磁美術館を出て、初めて京阪中之島線に乗り、大阪中之島美術館へ移動しました。中之島線という線があるのは知っていたのですが電車を見たことがないなーとだけ思っており、地下を走っているのだということを初めて知りました。
今回は「塩田千春 つながる私(アイ)」を見ました。
塩田千春はベルリンを拠点として活躍する大阪生まれのアーティストで、今回の展覧会は全世界的な感染症の蔓延を経験した私たちが、否応なしに意識した他者との「つながり」に、3つの【アイ】-「私/I」、「目/EYE」、「愛/ai」を通じてアプローチしようというものです。
美術館のエスカレーターに乗って5階へ到着すると、入場ゲートの前で大きなインスタレーションが待っていました。
天井から落ちる無数の赤い糸と赤いローブ。圧倒されながら入場口へと歩き、チケットを読み込んでもらって会場へ入ります。
会場へ入ると今度は白い糸と水面による巨大なインスタレーション《巡る記憶》があり、これはとても面白かったのです(水面に落ちる水が作り出す模様とか)が全く上手に撮影できていなくてとてもお見せできる写真ではありません。本当に残念な私の腕…。
油彩画も何枚か展示されていて、私はこの「風景」が気に入りました。インスタレーションの赤い色が印象的な方ですが、油彩画にも赤が効果的に用いられています。
これが本当に圧巻ですごかった。使われている紙は手紙で、近くに行くといろいろな内容のメッセージが書かれています。白い鳥が舞いあがっているようにも見えました。
さまざまな形のインスタレーションを眺めて、糸は人と人、人と物、物と物の関係性を表しているのかなと思いました。理屈はともかく、赤い色と大きさに圧倒され、すごかったです。是非見に行って体感していただきたい展覧会です。
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