スラップのバウンドする動作

スラップで、親指を使って、弦を叩くときって、手のひらを上向きにしたり(回外)、下向きにしたりする(回内)動作を繰り返しますよね?その上向きにする動作を起こすための筋肉はどうやら、上腕の、力こぶを作る筋肉らしいんです。その筋肉、といいます。この、上腕二頭筋の主な働きは、肘の関節を折りたたむこと(屈曲)です。

手ぶらな状態で、肘の関節を折りたたんでみて下さい。。。。あれ?力こぶできませんね。なぜかというと、力こぶを作るためには、腕の裏側についている、上腕三頭筋もぎゅっと力む必要があります。上腕三頭筋は、折りたたまれた肘の関節を開こう(伸展)とする筋肉です。この2つの筋肉が、同時に働くと、力こぶができます。

鉄アレイで筋トレをするときに、手のひらが下になるように持つのと、上になるように持つのはどちらが楽でしょうか?おそらく手のひらは上に向いている方が楽だと思います。最初に書いたように上腕二頭筋には手のひらを上向きにする働きがあります。ということは、まず手のひらを上向きにしておいた方が、肘関節を折りたたむために筋肉を働かせやすいのだろうと、推測します。

さて、スラップの話しに戻ります。手のひらを上向きにしたり(回外)、下向きにしたりする(回内)動作を、手首を回転するという言い方をよくします。(実際の骨の動きは、前腕にある二本の長い骨が、交差する、元に戻る、の繰り返しになります。ウナギの蒲焼きを串を持って裏返すような?)この手首の回転のとき、弦を確実にたたけるように、前腕がぶれないように、なんとか、手首の回転以外の動きを起こさないように、注意しがちなのですが、そうすると、疲労がたまりやすくなると思われます。たたいた直後に、親指を引き戻してくれる筋肉は、上腕二頭筋だと考えると、弦をたたいて、親指が戻る瞬間は、肘の関節をより折りたたむ方向に動きが起こってもよいんだろうな〜とおもいます。

ぜひ実験してみてください。

腕をだらっとぶら下げます。そのまま手のひらを前に向けて、前に向けたまま肘の関節をおりたたむ

腕をだらっとぶら下げます。そのまま手のひらを後ろに向けて、後ろに向けたまま肘の関節をおりたたむ

腕をだらっとぶら下げます。そのまま手のひらを後ろに向けて、徐々に手のひらを上に向けながら肘の関節をおりたたむ

どんなだったでしょうか?



と、これを書いた後に、このこと考えながら、弾いてみた結果、へーそーなんだーっていう以上に意識するとかえって、硬くなります。汗

上腕二頭筋に反対の手で触れながら
肘を90度にして、回内回外繰りかえすと、楽しい



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